河瀬です。
サンダルといえば、
サンダル・マスターで特集したテバですね。
去年はどこのショップも売り切れで
買えなかった人も多かったテバ。

2016年、編集部は、改めてその魅力について検証した。
テバの過去、現在、未来について。
 
via
SHOES MASTER Vol.25 page_267-273P
SANDAL MASTER Vol.2
Teva Revolution! Part2
2016年、“Teva”人気は継続するのか。
 

表紙
 

“Teva(テバ)”は1984年に世界で初めてストラップ付きのスポーツサンダルを世に送り出したフットウェアブランド。2012年の日本再上陸時から “atmos(アトモス)”で展開。2015年は完売カラーが続出するほどの人気となった。アトモスディレクターの佐藤祐一氏と、シューズ業界に精通する南井正弘氏の対談から、2016年のテバを占う。
Photo: Kazumasa Takeuchi(STUH) Text: Fumihito Kouzu
Edit: Shin Kawase(SHOES MASTER)
 

佐藤祐一/ atmos
東京、日本を代表するシューズセレクトショップの一つであるアトモスのディレクター。 テバはアトモスにマッチする数少ないサンダルブランドの1つのとこと。
 
南井正弘/ フリーライター
フリーランスのライターであり『ランナーズパルス』の編集長。フリーランス転身前はスポーツシューズブランドに10年間勤務。プロダクト担当を務めていた。著書に『スニーカースタイル』などがある。
 

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―2015年、テバはアトモスでも好調なセールスを記録したと聞きました。
佐藤 アトモスでは2012年からテバを展開してきました。最初の1~2年 は、元々テバを知っていたコアなファンの方が購入しているというイメージでしたね。一昨年からそれが変わってきて、去年はもう爆発的なヒットと言えるぐらい、急激な伸び方をしたんです。モデルは“ハリケーン” 、カラーはブラックを中心にしたモノトーンの人気が高かったですね。

―昨年のテバのヒットの要因はどこにあったんでしょうか?
佐藤 海外のメゾンブランドが一昨年のコレクションでストラップサンダルにフォーカスしたことで注目されたっていう話を聞きますね。ただ個人的な体感としては、ここ数年で少しずつ認知が広がってファンが増えて去年のヒットに繋がったという印象があります。

南井 ファッション的な面で注目されたっていうのは確かにありますよね。ストラップサンダルがファッションメディアでフィーチャーされて。じゃあオリジナルってなんなのってなるとテバの名前が出てきますから。テバ自体も、ファッションブランドやセレクトショップとコラボレーションをしていて、それが売り切れ たっていう話が広がって、通常ラインのモデルも注目されるっていうスイラルができていた感じがします。
 

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―テバと他のブランドとの違いはどこにあると思いますか?
南井 ストラップサンダルのオリジンであるっていうことは大きいですよね。“やっぱり”原点を履くっていう人もいれば、“あえて”原点を履くっていう人もいますから。実際自分の周りでも“オリジナル ユニバーサル”を好きで履いている人は多いですよ。
佐藤 歴史があり、機能があり、ファッション性もある。凄くスニーカーっぽさ があって、アトモスにあっても違和感がないところですかね。アパレルショップやアウトドアショップに合うサンダルっていうのはたくさんあると思うんですけど、スニーカーショップにハマるものってそんなに多くないんです。

―2016年のニューモデルとして注目されそうなのが“テラフロート”だと思うんですが、お二人はどのような印象を持たれましたか?
南井 とにかく履き心地がいいですよね。長さと幅のバランスがよくて、日本人の足にかなりフィットすると思います。フィット感もよくて、クッション性があって、軽量で。ボトム部分だけで考えたらランニングシューズぐらいの機能性が ありますよね。長時間歩いても快適だし、なんなら走れそうな気もするんで、 ちょっと試してみようかと思ってます。
佐藤 手に持った瞬間に分かる軽さが魅力ですね。ボトムはかなりハイテクなんですけど、テバらしい雰囲気がちゃんと残っているのも好印象です。足当たりもよくて、履く人目線で作られているなとも思います。

―“テラフロート”を支持するのはどのような層でしょうか?
佐藤 “ハリケーン”や“オリジナル ユニバーサル”を既に持っている人。それから新しいモノがとにかく好きな人、常に新しい素材や機能を追いかけている人ですかね。ちょっと上級者というか。
南井 “オリジナル ユニバーサル”や“ハリケーン”をスタンダードとしたら、“テラフロート”はプレミアム。履き心地の快適さを求める人、新しいモノが好きな人には受けるでしょうね。

―最後に、テバのヒットは今年も継続すると思われますか?
南井 ストラップサンダル、スポーツサンダルっていうジャンルが昨年から盛り上がってきていますよね。ほかのブランドもテバに食らいつこうとしているところがいくつかあって。そうすると、フットウェア全体の中でサンダルの存在感が増しますし、消費者にも認知されます。そこに“テラフロート”のような面白い プロダクトもでてきた。むしろ去年よりも今年のほうが盛り上がるんじゃないかと思ってます。
佐藤 一昨年、去年でテバは凄く広がったんですが、去年は需要に対して 供給しきれなかった感じがあるんです。去年は3月に売り切れてしまったカラーもありました。既に問い合わせも入ってますし、今年は去年よりも足数が出るんじゃないかと思ってます。
 

About “Terra-Float”
“Terra-Float(テラフロート)”は、新たに開発された独自素材であるFloat-Liteをアウトソールに採用している。既存のモデルと比較すると、より軽く、クッション性に優れているの が特長だ。ウェビングデザインに関しては、オリジナルス コレクションのDNAを引き継いでおり、テバらしいものに仕上げられている。
 
 
 
 
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Terra-Float Universal (写真上)
¥11,000+tax

Terra-Float Slide (写真下)
¥9,800+tax
 
アウトソールに、“Float-Lite”(フロートライト)と名付けられた独自素材を採用。ラバーとEVAを混合したもので、軽量でありながら、持続性のある反発力とクッショニングがあり、快適な履き心地を実現している。耐久性や耐摩耗性、グリップ力に優れているのも特長。オリジナルス コレクションのDNAを継承したウェビングデザインで、テバらしさを表現している。またブランド初となるスライドタイプが展開されている点にも注目したい。
 
 

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Universal Slide Leather
各¥13,000+tax
 
オリジナルス コレクション待望のスライドモデルが登場した。テバらしさを感じるトラディショナルなデザインを取り入れながら、脱ぎ履きがしやすいユニバーサルスライドを採用している。オールレザーモデルなので上質感があり、コーディネートがラフになり過ぎないのも魅力だ。玄関に置いておくと、ついつい足が伸びるサンダルになることは間違いない。
 
 

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Hurricane XLT Stripe ¥7,300+tax
Universal Slide Leather 各¥13,000+tax
Hurricane XLT Regrind ¥7,300+tax
Hurricane XLT ¥7,300+tax
Hurricane XLT Refrecrive ¥8,800+tax
(写真左から)
 
定番モデルである“Hurricane”(ハリケーン)にはいくつかのバリエーションが存在する。最もシンプルかつベーシックな“Hurricane XLT”。合成皮革のストラップを採用した“Hurricane XLT Reflective”(ハリケーン XLT リフレクティブ)。ストライプを配したウェビングとストーン調のアウトソールを採用した“Hurricane XLT Stripe”(ハリケーン XLT ストライプ)。ストーン調のアウトソールと鮮やかなカラーが特長の“Hurricane XLT Regrind”(ハリケーン XLT リグラインド)。好みの1足を見つけてほしい。
 
 

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Hurricane XLT Beauty&Youth ¥8,000+tax
Terra-Float Universal Lux ¥18,000+tax
Hurricane XLT Beams ¥8,300+tax
(写真上から)

今シーズンも要注目のコラボレーションモデル、限定モデルが展開される。ビームスとのコラボレーションモデルは左右非対称のカラーリングを採用。右足にはテバ、左足にはビームスのブランドタグが付けられているのもポイント。ビューティー&ユースとのコラボレーションモデルは、ミリタリーテイストの素材使いとカラー リングが魅力。ユナイテッドアローズの限定展開となる“TerraFloat Universal Lux”(テラフロート ユニバーサル ラックス)は、コルクのフットベッドと、上質なレザーのストラップが特徴だ。
 
 
 
SANDAL MASTER by Teva
DIY (Do it yourself) COLLECTION
 
自分で自由にカスタマイズできるDIYキットがテバから春に発売された。テバを履 いている人をよく見かけるが、まだ自分でカスタマイズしている人は見たことがない。サンダル・マスターでは、テバと親しい関係者にカスタマイズをお願いして作ってもらった。
Text: Shin Kawase(SHOES MASTER)
 
1. 作者名
2. 作品のテーマ
3. 作品のポイント
4. 製作する上で大変だった所
5. 製作時間

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YUICHI SATO (atmos)
1. サトウユウイチ
2. RE:MAKE
3. ヴィンテージのM65ジャケットを分解してベルトに貼り付けました。風合いが良く肌触りの良いのであえて新しい生地ではなく古着にしました。今回はカモフラですが、他にもチェックや民族柄も楽しめそうです。
4. 理想の柄とバランス感と風合いと生地感を合わせ持つ、古着のM65ジャケット探しに時間がかかりました。久しぶりに古着屋を何件も見て回りました。
5. 約3日
 
 

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KATSUYA AOTANI (UNITED ARROWS BEAUTY&YOUTH)
1. 青谷 克也(UNITEDARROWS BEAUTY&YOUTH メンズバイヤー)
2. ヒッピームーブメント〜LOVE&PEACE
3. 最大のポイントはUSEDのワッペンを大量に使用したところです。一見ランダムに見えますが、バランスを考えて貼り付けています。あえて手書きで書いたLOVE&PEACEの文字もポイントです。
4. ストラップにつけたヴィンテージのバンダナです。なかなかうまく貼りつかず苦労しました。
5. 約3時間
 
 

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stylist TEPPEI
1. stylist TEPPEI
2. 春夏に取り入れる秋冬素材
3. 元々このモデルがもつ”軽さ”に対して、何か”重み”のある素材で切り替えてみたいと思いベロアという生地使いにしました。サンダルというアイテムだからこそ、シーズンレスに捉えてスタイリングに取り入れると面白いのではないか?そう考えて製作したアイテムです。
4. 製作する上で大変だった所:ミシンを使って縫製できない部分の縫い方が少し難易度高いかも知れません。
5. 約2日間
 
 

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SHUN SAKURAI (HIKO MIZUNO COLLEGE OF JEWELRY)
1. 櫻井 瞬(ヒコみづの)
2. 高級感
3. 三角形の小振りなスタッズを使い、個性を出しつつ主張しすぎない、スポーティかつ上品な印象になるようにした所。
4. 中足部のベルトの部分に敷き詰めるようにスタッズを打った所。
5. 約1時間

 
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Teva DIY Kit
DIYキットは、公式サイトのみの販売になる予定。
¥2,500+tax
 
 
INFORMATION | デッカーズジャパン 03-5413-6554
http://jp.teva.com/
 
 
P.S.
TevaスタッフのSちゃん、長い間お疲れさまでした。
また会いましょう!

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