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Another face of Converse
NEW LINE “AVANT”& ADDICT&TimeLine

 
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ALL STAR 100TH ANNIVERSARY
SPECIAL EDITION Part2
TimeLine & ADDICT &NEW LINE “AVANT”

オールスター生誕100年を機に生まれ変わった“ALL STAR 100”。インラインモデルとしては、最強のハイスペックモデルで好セールスを記録し話題を呼んだ。しかし、コンバースには、タイムラインとアディクトという、また別の顔が存在する。読者であれば説明不要の人気レーベル。アニバーサリーイヤーの今年、また新たなラインが発表された。
Photo: Kazumasa Takeuchi(STUH)  Edit &Text : Shin Kawase

 
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TimeLine

 
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TimeLine
ALL STAR J VTG 50 HI
(Made in Japan)

 
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TimeLine
ALL STAR J VTG 50 HI
歴史を塗りかえる新たなマスターピースを作り蘇らせることが使命の“タイムライン”。 オールスター生誕100年を記念して作られた、タイムライン初となるオールスター。1950年代のオールスターをメイドインジャパンでタイムラインらしく、細部まで忠実に再現された完全復刻モデル。アッパー素材は帆布「富士金梅」を採用し、50年代のヒールラベル、アンクルパッチ、プレイヤーズネームデザインや、まわしテープの仕様、デザイン、トゥキャップの大きさ、羽の形状、カートンに至るまでこだわり抜いた一足に仕上がっている。¥18,000+tax

 
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CONVERSE
ADDICT
2017 SPRING Ⅱ COLLECTION

 
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CHUCK TAYLOR CANVAS HI
¥16,000+tax(4/10発売)

 
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CHUCK TAYLOR
DENIM NH OX
(N.HOOLYWOOD)
¥20,000+tax(4/10発売)

 
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CHUCK TAYLOR CANVAS
GORE-TEX® HI
¥22,000+tax(5/10発売)

GORE-TEX®, GUARANTEED TO KEEP
YOU DRY and designs are trademark
of W. L. Gore & Associates

 

 
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CONVERSE ADDICT
2017 SPRING Ⅱ COLLECTION
コンバース アディクトは、Addict(=依存する、中毒)が意味するとおり、ファッションコンシャスな人をも魅了する究極のシューズライン。今シーズンは、従来のモデル同様のヴィンテージのディテールを追求しながらも、EVA製の新カップインソール、新配合のビブラムソールを採用し、更なるスペックアップが施されている。春のトピックとしては、ホワイトデニムのN.ハリウッドとのコラボレーションモデル、防水透湿素材のGORE-TEX® ファブリクスを初めて採用した、ゴアテックス® HI​が話題を集めている。

 
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AVANT CONVERSE

 
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AVANT CONVERSE
LEATHER ALL STAR

 
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LEATHER ALL STAR
AE SLIP P OX
¥36,000+tax

LEATHER ALL STAR
AE P HI
¥45,000+tax

 
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LEATHER ALL STAR AE SLIP P OX
¥36,000+tax

LEATHER ALL STAR
AE SLIP PP OX
¥38,000+tax

 
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LEATHER ALL STAR
AE OX
¥32,000+tax

 
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AVANT CONVERSE
オールスター生誕100周年を記念して誕生したハイエンドライン、“AVANT CONVERSE”(アヴァン コンバース)。ゲストデザイナーに前ランバンのアーティスティック ディレクター、アルベール・エルバス氏を迎え、「アメリカ」、「スポーツ」、「ベーシック」、「カジュアル」といったブランドイメージとは一線を画す新たな高みを目指している。販売は直営店のみの展開。
avantconverse.jp
 

INFORMATION
コンバースインフォメーションセンター
0120-819-217
converse.co.jp

 
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ALL STAR 100TH ANNIVERSARY
Eijiro Takase(CONVERSE FOOTWEAR)
Interview
オールスターの生誕100年を機に、オールスターの生みの親であるコンバースのスタッフに直接聞いてみたいことがあった。それは作り手が考えるオールスター像である。企画から開発まですべてを経験している現場のキーパーソン、コンバースフットウェアの高瀬英次郎氏に聞いた「100年愛され続けるオールスターの魅力って何ですか?」。

高瀬英次郎(たかせ えいじろう)
コンバースフットウェア(株)企画部 部長。1999年入社後、営業、マーケティング、企画、開発を経て2017年より現職。インラインモデルから、コラボレーションモデル、コンバース アディクト、メイドインジャパンシリーズ、タイムライン、アヴァン コンバースなど全てを手掛けた日本のミスターコンバース。

 
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「現在」
 
100周年を迎えたオールスターについて
★100周年を迎えた今の心境を教えてください。
私自身は100年という歴史のうちわずか20年足らずしかこのブランドに携わっていないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、誰もが立ち会える訳ではない貴重なタイミングにたまたま居合わせられたことに感謝しつつ、オールスターの繁栄に少しでも貢献できればと思っています。逆に言うとヘタなことは出来ないという重圧に普段以上に苛まれています。
★100年も愛され続ける理由はどこにあると思っていますか?
バスケットボールシューズとしてのオールスターの普及に尽力し、今もアンクルパッチにその名が記されているチャック・テイラー氏を筆頭に、コンバースに関わる世界中の先人たちの熱意が時代毎に受け継がれながら今に続いている点、そしてそれを裏打ちするに十分なポテンシャルを持ったプロダクトであったという点にあると思います。
 
今改めて考えるオールスターの魅力について
★今改めて、オールスターの一番の魅力とは何だと考えていますか?
シンプルながらも完成された機能とフォルムがもたらす「懐の深さ」だと思います。それ故に老若男女問わず様々な嗜好の方々に幅広く支持していただけているのではないかと考えています。
★よいオールスターとは、どんなオールスターですか?
愛用してくれる人がいるオールスターは全てよいオールスターだと思います。
★では反対にダメなオールスターがありますか?
「不良品」でしょうか。

 
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ALL STAR 100について
★ALL STAR 100では飛躍的に機能が向上しています。ALL STAR 100を企画した理由を教えてください。
オールスターの生誕100年を記念しつつ、101年目以降につなげる商品として企画しました。数シーズン前から構想はしていたのですが、100年という歴史を踏まえると単に派手なことや薄っぺらいことは出来ませんので、まずはより多くの方に納得いただけるような本質的な改良ということを優先的に考えました。過去の様々なリサーチ等でオールスターについての知見はある程度蓄積されていましたので、その中でも最もニーズの高かった履き心地の向上を軸にバージョンアップを図っています。

★ALL STAR 100の機能を開発する上で一番苦労したことは何処ですか?
価格とのバランスですね。性能を上げようとすればその分コストも上がってしまう訳ですが、この商品は一部の限られたターゲットに向けたものではないので、価格を抑えつつ改良する度合いや優先順位を調整し、それらを一つのかたちに統合していく過程には様々な試行錯誤がありました。

★ALL STAR 100は好セールスのようですが、その理由は何処にあると思っていますか?
フォルムを大きく変えることなく機能性を向上させられたことだと思います。過去の歴史の中でも、フォルムを崩してバチが当たってしまったような企画はそれなりにありますので、この点はオールスターが支持されている核心的要素の一つなのではないでしょうか。また、社内的な話しになりますが、企画サイドの思い入れだけに終始することなく、開発、生産、販促、営業といった各チームとの連携がこれまで以上に図れたことも大きかったと感じています。

 
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「過去」
 
オールスターの危機について
★シューズマスター創刊時(2004年)から売れ続けている印象があるのですが
過去に売れない時期もあったのでしょうか?
トレンドの影響を受けますので、ある程度の増減は繰り返しています。ただ、ハイテクブームが来てもオールスターの需要は意外と底堅かったりしますので、ここ十数年では劇的に落ち込んだりといったことはなかったと思います。もちろん、日本に導入された当初は今と比べれば売れない時期だったと言えますので、諸先輩方の苦労の上に今があると思っています。
★売れない時期は何が理由で売れなかったと考えていますか。
黎明期の話しで言えば、知名度や商品バリエーション、販売店の不足といったことになると思います。
★また売れるようになったキッカケが何かあったのでしょうか。
時間をかけて徐々に知名度や販売網を確立していったことに加え、2000年前後から日本市場に向けた日本独自の企画を増やしていけたことが奏功していると思います。

 
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レーベルについて
★2008年にスタートした「コンバース アディクト」を企画した理由を教えてください。
オールスターが販売規模を拡大していく過程において、コモディティ化、陳腐化というキーワードを意識するようになり、それらを打開する目的で、ブランド生誕100年を機にフットウェアのハイエンドラインとして立ち上げました。裏話ではありますが、商品的には自分たちが履きたい内容を詰め込んでいます。もともと古いコンバースが好きでデッドストック等を探して履いていたのですが、それらの球数も段々と少なくなって価格も高騰し、また、歳とともに古い靴の薄くて硬いソールが辛くなり、、といったことから、ファーストコレクションでは1960年代のオールスターの外観と履き心地の向上を両立させた新しいチャックテイラーをラインナップさせました。今思えば、この考え方は今回のオールスター100にも通じるところがあります。

★今回初のGORE-TEX®のオールスターが誕生します。発売に至った経緯を教えてください。
GORE-TEX®を使うアイディアは、「コンバース アディクト」の企画当初からありました。諸事情ですぐには実現出来なかったのですが、今回思いが届いてようやく商品化することが出来ました。

★「コンバース アディクト」は、今後どのように展開していく予定ですか?
今後も変わらず、ファッションコンシャスな方に向けた究極のコンバースという位置付けのもと、あまり規模は拡げずに継続的に展開していきたいと考えています。

★2013年に「メイドインジャパン」のオールスターをスタートさせた理由を教えてください。
国産のオールスターは昔から存在はしていたのですが、ちょうどこの頃から日本製の商品に対する評価が見直されはじめ、また、海外からの観光客の需要等も高まってきたことから、高付加価値企画として再始動させました。昔ながらのシルエットや丁寧な作りが受け入れられ、今も人気の商品となっています。

★2014年にスタートした「タイムライン」を企画した理由を教えてください。
「コンバース アディクト」がファッション感度の高いセレクトショップを中心に評価されるなかで、靴流通からの引き合いもいただくようになったことから、「コンバース アディクト」で培ったディテールへの病的な(笑)こだわりを活かした新ラインとして、スニーカーショップに向けて企画しました。

 
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「未来」
 
★2009年のインタビューで、理想のプロダクトとは「オリジナル」で「アンチ」であること。よい意味でオリジナルを覆すようなアレンジを加えること。と語っていますが現在も同じ考えですか?
同じです。が、実行するのは中々難しいですね。

★100周年を機にスタートする「アヴァン コンバース」を立ち上げた理由とコンセプトを教えてください。
「アヴァン コンバース」は、「コンバース アディクト」と双璧をなす新たなハイエンドラインとして立ち上げました。前ランバンのアーティスティックディレクター、アルベール・エルバス氏をゲストデザイナーに迎え、これまで私たちが1世紀以上にわたり積み上げてきた「アメリカ」、「スポーツ」、「ベーシック」、「カジュアル」といったブランドイメージとは一線を画する新たな高みを目指していきます。ラグジュアリーブランドのディレクション経験豊かなアルベール・エルバス氏との協業によって生み出される、オールスターの優美な進化にご期待ください。

★オールスターが存在し続けるには、これからも愛され続けることが必要です。101年目に向けて愛され続けるために今何をしなければならないと考えていますか?
当たり前のことですが、まずは我々スタッフ全員がこのブランドやオールスターを愛し続けることだと思います。現実的な権利関係の話しはさておき、個人的にオールスターは世の中の共有財産のような存在だと仮定することがあるのですが、その背景には我々以上にオールスターに愛情を注いでくれるユーザーの多さや、そこに至る歴史の長さといったことがあります。それらと向き合い、この財を有意義なものにしていくためには、身内の愛は大前提かと思いますし、それがなければ短期的な収益に翻弄され次世代の育成等もままならないと感じます。もっとも、何も考えない盲目的な愛では危険なのですが(笑)。

 
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マイベストオールスターと
未来のオールスターへ期待すること
SHOES MASTER編集部より
 
すげー大好き! というわけでもなく、とりたてて強い思い入れがあるわけでもない。現在発売されているバリエーションをすべて把握しているわけでもないし、歴史的背景やそれが生まれたストーリーについて詳しく知っているわけでもない。でも、うちの玄関の一軍として常にスタンバっていて、ついついたまに履いてしまう靴。僕にとってオールスターはそんな存在だ。日頃から意識することはないけれど、なくなると困るという意味では、水や空気のようなものだとも言える。100年も続くということは、水や空気のように当たり前のようにそこにあり、好き嫌いとか流行り廃りとかあらゆるものを超越した存在になるということなのかもしれない。2004年に創刊し、今年で丸13年を迎えた『SHOES MASTER』も、あと87年後、そんな存在になっていたいものである。なんてね。
榎本一生(EDITOR IN CHIEF)

今を遡ること約30年、小学6年のクラスに一人、リーバイス501に赤いキャンバスオールスターを合わせて履く同級生が居た。ジャージのセットアップにランニングシューズというのが鉄板だった当時の僕らには、理解不能なスタイルでしかなかったが、彼のオーセンティックなアメカジは未だ記憶の片隅に焼き付いている。それから暫し、僕もようやくオールスターを初体験する。中学時代に初めて買ったオールスターは黒いキャンバスHI。このハイカットのアンクル部分を折り返して履くのが最先端のスタイルだった。今にして思えば赤面ものだが、アメカジを志向する少年にとって、オールスターは一つの通過儀礼であり、誰もが通る道じゃないだろうか。僕自身も初体験を済ませて以降、節目節目でバーガンディやオフホワイトなどベーシックなオールスターを嗜んできた。過去にはオールスターレザーの登場にやや目移りしたこともあったが、あくまで「オールスターはキャンバスに限る」という保守を貫いている。あの日見た同級生のキャンバスオールスターがこれからも未来永劫受け継がれてゆくことを願って止まない。
岸伸和(CONTRIBUTING EDITOR)

 
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マイベストオールスターと
未来のオールスターへ期待すること
SHOES MASTER編集部より

自分が中学、高校、大学時代を過ごした1980年代、コンバース オールスターといえばリーバイス501やヘインズの3枚パックTシャツ、ビッグマックのシャンブレーシャツ、キャンベルの缶入りスープとともに最も身近にアメリカを感じられる存在であった。その当時に買ったブラックとレッドのオックスフォード、ホワイトのハイカットが自分にとってのMY BEST ALL STARだ。あとは2000年代の中期、ヘビーローテーションで履いていたマルーンのオックスフォードも思い出深い一足だった。このスニーカー業界屈指のロングセラーは2017年にその誕生から100周年を迎え、記念モデルとなるオールスター 100が登場。現状に甘んじることなくアップデートを続けている点は素晴らしい。いつまでもスニーカーシーンの定番でありつつ、今後も110周年、120周年のタイミングではスペシャルモデルをリリースし、スニーカーフリークを飽きさせないようなプロダクトプレゼンテーションは忘れないでほしい。いまからその日のことが楽しみだ。
南井正弘(WRITER、Runners Pulse EDITOR IN CHIEF)
 
1980年代以降は、毎年、相当数のバリエーションがリリースされている“ALL STAR”。同じ“ALL STAR”でありながら、思い入れのある、履いたことのある色や素材が、人によってかなり違うのだろうと思います。世の中に存在するバリエーションが100年分あるだけに、一番好きなものを挙げるというのは、なかなか難しいお題。パッと頭に浮かんだのは“83カモ”のハイカット。早押しで答えなければいけなかったら、コレにしていたと思います。あれこれ悩んだ結果のベストは、生成りのハイカット。意外性のない答えで申し訳ないんですが……、中学生のときに親に買ってもらったんです(笑)。自分の中の“ALL STAR”の原点をベスト認定しようかなと。
 100年続いた商品が、すぐに変わる、すぐになくなるわけはないと思うので、細かなアップデートをしながら、“ALL STAR”の歴史は続いていくのだと思います。たとえば30年後には、今の僕には想像できない素材を纏ったモデルが出ていたりするのではないでしょうか。壮大過ぎる話ではありますが、人類がスニーカーを必要とする限りは、“ALL STAR”に現役で頑張ってもらいたいですね。
神津文人(WRITER)

 
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マイベストオールスターと
未来のオールスターへ期待すること
SHOES MASTER編集部より

初めてのオールスターは、中学2年生の時に履いた黒のキャンバスのハイカット。ソールが擦り切れるまで履き潰した思い出の一足。その時から今でもキング・オブ・スニーカーといえばオールスター。『SHOES MASTER』を創刊して13年を経た今でもそれは変わっていない。何故なら、老若男女関係なくすべての世代から愛され、カジュアルにもフォーマルにも履けるスニーカーとして100年愛され続けているからである。シンプルなデザインにも関わらず、オールスターを超えるスニーカーは今なお現れていない。しかし、オールスターの唯一の弱点が履き心地の悪さだった。アディクトが登場するまでは。だが、2017年の100周年を機に劇的な進化を遂げ、履き心地もいい、“ALL STAR 100”が誕生した。発売後から今でも好セールスを記録しているらしい。それは、履き心地の良いオールスターを多くのユーザーが待ち望んでいたことに他ならない。これでオールスターの弱点はなくなった。オールスター、恐るべし。現状に満足することなく進化し続けるオールスターの未来に期待したい。
河瀬 真(PUBLSHER&PRODUCER)

 

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