SHOES MASTER editor's blog.

"The Power of 12" そもそも...

12/11 2010 kawase

そもそも、なぜラコステなのか?
ここからお話します。

すべてはこの男との出会いから。
マーク・ゴッドウィン氏(ラコステ マネージャー)。
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Mark Godwin (Lacoste Manager) SHOES MASTER Vol.11 2009 F&W


3年位前に初めて会って以来、イギリスから来日するたびに会っている。
親日家で夜遊びや深酒もしない愛妻家。編集部・河瀬とは正反対(苦笑)。

彼と本格的に取り組んだのが、
"CROCODILE MYTHOLOGY" LACOSTE COLLECTION 2009
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SHOES MASTER Vol.11 2009 S&S


神話(=Mythology)。
世界8ヶ国のクロコダイルの神話を絵本(8冊)して、
シューズと一緒にBOXに入れてリリースする企画。
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これをどう伝えるか?
を何度も打ち合わせするうちに迷走し、結局無難な方向に傾いた私に、
「SHOES MASTERらしく、この企画を表現してよ。普通じゃ嫌だ。つまらないから。
 表紙を見なくてもSHOES MASTERって、わかるようなページ、デザイン。
 あくまでも"らしさ"を貫いてほしい」
と、マークから言われたことが今でも強烈に印象に残っている。

神話とは語り継がれるもの。それは「心」の中でクロコダイルが生き続けるということ。
だからロゴマークではなく影で表現した。
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「この箱を開けて履いた人々によって履き伝えることだろう」
と誌面のテキストでは締めくくってあり、ワニの影は消えて、
その人の「心」の中へ入ることを意味している。
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この時にあらためて強く思った。
プロダクトとしての完成度が高ければ、
ロゴマークがなくても充分に成立する、ということ。
(ブランドを否定して訳でなく、プロダクトの完成度を最上級に認めて)


一年半前、
LACOSTE LEGENDSでのオファーをもらった時、
SHOES MASTERモデルは、そのコンセプトを誌面ではなくプロダクトで
表現したいと思った。


と、いうことで...
「ワニに自由を」
が、SHOES MASTERのテーマとなりました(裏テーマなので大きな声では言えませんが)。
それは履く人に対しても、「ご自由にどうぞ」。
LACOSTE ESTEBAN "Help Yourself" SHOES MASTER
となる。

07:18 AM