iPad #3
私は熱心なジョブズ信者ではありませんが、
彼の動向・言動には常に惹きつけられる「何か」がありますよね。
2001年、iPod
2007年、iPhone
2010年、iPad
iPodは、
音楽を「聴く・買う」ことを根底から覆して世界の音楽市場はフラット化し、
iPhoneは、
スマートフォンの代名詞として、
グラハム・ベルの電話機発明以来の通信キャリア大変革を起こそうとしている。
そして、iPadは、
500年前、ドイツのグーテンベルグが開発した活版印刷から、
脈々と続いた出版・印刷の世界も大変革の時代を迎え、
紙媒体が劇的に変わる転換期が2010年であることは間違いない。
(雑誌・書籍の観点からいうと)
スティーブ・ジョブズは、
私生児として生まれ養父母に育てられ、大学を中退し76年に仲間とアップルを設立。
紆余曲折ありながらも、アップルに戻り「年俸1ドルのCEO」として世界から注目を集め、
暫定から正式なCEOに就任したのが2000年。
若い頃から禅に傾倒した仏教徒であり、日本文化に関心が高く日本食を好み、蕎麦が好物。
(足元はニューバランスのM990シリーズを愛用。M991、M992を履いていますよね)
同い年のビル・ゲイツとは正反対の環境に育ち、ゲイツが現実主義者とするならば、
ジョブズは完璧主義者だと思う。
彼については賛否両論あると思いますが、
僭越ながら、私、編集部・河瀬が個人的に彼に共感するのは、
アップルの立て直しが最大の目的で、お金は二の次だったこと。
(自分の経営能力を証明するためではあったが)
少数精鋭で新製品をつくり上げることが大好きで
iPodも始めは二人のエンジニアからスタートしたプロジェクトだったこと。
デザインと細部に徹底的に拘る姿勢は、
何かをするより、何をしないかを重視する「引き算の設計」。
大切にしているのは、余分なものを究極にそぎ落とすこと。
それと、相手を説得する才能と思い込んだら突き進む行動力。
奇しくも、これらすべては藤原ヒロシさんのHTMと共通する姿勢なのだ。
先日のソフ×ナイキショップのレセプションパーティーで
藤原ヒロシさんとお会いした時「『Sneaker Tokyo』、iPadでやろうよ」と言われました。
「もちろん視野に入れていますが、世界での販売インフラが
もうちょっと整ってからやろうかと…最初は一刻も早くやりたいと思っていましたが」
と返答すると、
「だったら、今すぐにやろうよ!今すぐに」
とヒロシさん。
その時、ジョブズの言葉を瞬間的に思い出した。
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
最も大事なことは、自分の心に自分の直感についていく勇気を持つことだ。
そうですね、ヒロシさん…
すぐ動いて、すぐやりましょう!