2013 | 04.01 | Mon | 01:41

東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.2 レース編 前編「序盤、ランナーの波に飲まれる」の巻

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vol.1 序章「マラソン初心者、月間250キロの猛特訓」からの続き)

そして迎えた大会当日。2月24日、日曜日。天気は快晴だが、かなり冷え込んでいる。予報ではスタート時の気温は4℃。日中は8℃までしか上がらないらしい。勝負ウェアのGYAKUSOUの上に着古したユニクロのウインドブレーカーを防寒対策として着込み、ニットキャップとネックウォーマーも身に付けて家を出る。いずれも途中で暑くなったら捨てる算段だ。

8時過ぎにスタート地点の都庁前に到着すると、すでに多くのランナーで混雑していた。否が応にも緊張感は高まる。ただ、ここまでやるだけやったという自信と、これだけやったのだから4時間は切れるだろうという妙な確信が、自分のなかにあった。


都庁前では整列からスタートまで1時間ほど待機。しっかりと防寒したものの、足の指先がじんじん冷えた。

9時10分、猪瀬直樹東京都知事によってスタートの号砲が鳴らされる。といっても自分のスタートブロックはかなり後方のため、音はまったく聞こえない。というか、スタートしたのかどうかもわからない。ランナーの集団は初詣の参道のようにゆっくりと進んでいき、自分がスタートゲートを通過したときには号砲からすでに17分ほどが過ぎていた。

都庁を出発して新宿大ガードをくぐり、歌舞伎町を抜けて靖国通りを東へ進む。しばらくはゆるやかな下り坂が続くものの、ランナーの集団は依然として固まったままで、まったく自分のペースで走ることができない。腕に巻いたNIKE+GPSウォッチに目をやると、ペースは1キロ6分オーバー。フルマラソンを4時間以内に完走するには1キロ5分40秒以上のペースを保たなければならないので、かなり遅いペース。とはいえ、焦りは禁物。無理してジグザグに走って他のランナーを追い越しても、無駄に体力を消耗するだけ。途中からペースを上げればいいと自分に言い聞かせ、流れに身を任せる。沿道の観客からはすさまじい声援。そしてそれはずっと途絶えることがない。これが噂に聞く東京マラソンのすごさか。

飯田橋の交差点から神田を経て内堀通りに入り、皇居の横を抜けて日比谷通りを南下。ひとつめの折り返し点となる品川方面へ向かう。


皇居周辺。もうすこしで10キロというところ。雲ひとつない青空で、絶好のマラソン日和。

スタートから10キロが経過。タイムは1時間3分19秒。想定ペースよりも大幅に遅れている。しかし集団は徐々にバラけてきているので、だいぶ自分のペースで走れるようになってきた。身体もすっかり温まってきている(もろもろの防寒グッズは途中で給水所付近のゴミ箱に捨てた)。ここから巻き返せば、なんとかなるはず。そう考えて、すこしずつペースを上げていく。


品川の折り返し点。その先に待ち構えるカメラマンに向けて、みんなバンザーイ。

日比谷から品川までの往復約12キロは対面通行。対向車線では、すでに折り返し点から帰ってきたトップランナーたちが猛スピードで疾走していた。

品川で折り返して再び日比谷に戻り、ペニンシュラの角を右折して銀座方面へ。このあたりから景色は一気に華やかになっていくのだが……

vol.3 レース編 後編「そして栄光のフィニッシュラインへ」へ続く〜

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・1)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.1 序章「マラソン初心者、月間250キロの猛特訓」の巻
・3)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.3 レース編 後編「そして栄光のフィニッシュラインへ」の巻
・4)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.4 最終章「初めての42.195キロを振り返る」の巻

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