2013 | 04.01 | Mon | 01:43

東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.3 レース編 後編「そして栄光のフィニッシュラインへ」の巻

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vol.2 レース編 前編「序盤、ランナーの波に飲まれる」からの続き)

数寄屋橋の手前あたりでハーフポイントを通過。タイムは2時間3分10秒。やや盛り返してきたものの、想定ペースよりも遅いことに変わりはない。しかし体力はまだ十分に残っている。気持ちを切り替えて、またすこしスピードを上げていくことに。

銀座4丁目の交差点を左折すると、沿道にはすさまじい人垣。応援の盛り上がりも最高潮だ。マラソンでは沿道の応援からパワーをもらうという話をよく聞くけれど、まさにこれのことかと身を持って実感する。


ブランド店や百貨店が軒を連ねる銀座4丁目。このあたりが東京マラソンのハイライト。

銀座から日本橋を抜けて、ふたつめの折り返し点となる浅草方面へ。ハーフを過ぎてからのペースは1キロ5分から5分20秒前後。前半よりもかなり速いが、これが自分にとってもっとも気持ちよく走れるペース。調子に乗って飛ばし過ぎないよう自分を抑えつつ、快調にラップを刻む。

浅草寺で折り返し、30キロ地点を通過。タイムは2時間51分55秒。このままいけば、ぎりぎりサブ4を達成できそうだ。そんな目処が見えてきた。まだまだ呼吸は乱れていないし、足も問題ない。ただ、練習で走ったのは最長でも30キロで、それより先は未経験の領域。フルマラソンでは「30キロの壁」という言葉を聞くし、この先、急に足が止まるかもしれない。足よ、最後まで持ってくれ。そう願いながら粛々と走り続ける(とかなんとか言いつつ、時折iPhoneで写真を撮ったり家族と電話でやり取りする余裕もあったりしたのだが)。


折り返し点となる浅草寺あたりから東京スカイツリーが見える。ちょっとした東京観光気分。

再び銀座に戻り、歌舞伎座の前を抜けて、築地本願寺のあたりで35キロを通過。タイムは3時間18分56秒。このあたりでサブ4達成をほぼ確信する。そこから先、厳しいアップダウンのある佃大橋では多くのランナーの足が止まっていたが、まだまだ余力のある僕はその横をスイスイとすり抜けていった。30キロの壁って何? という感じで。


36キロあたりの難所、佃大橋。勾配がキツく、多くのランナーの足が止まっていた。

湾岸地域に入り、高層マンションが立ち並ぶ豊洲から東雲を経て、東京ビッグサイトで待ち受ける栄光のフィニッシュラインへ。


東京ビッグサイトのゴール付近。残り195メートルが異常に長く感じた。

そしてフィニッシュ。タイムは3時間56分56秒!!!

サブ4どやっ! ということで、さっそくFacebookに投稿すると、たくさんのいいね! とお祝いメッセージが寄せられる。初めてのフルマラソンでサブ4! すごいね! おめでとう! ずらりと並んだコメントを見ると、素直にうれしい。ここだけの話、その後もたまに見返してしまう。しばらくはこの思い出を糧に生きていけそう。


手元のNIKE+GPSウォッチを見ると、距離に1キロ以上の誤差がある。こんなもんなんでしょうか?

最高の天気に恵まれた、東京マラソンという最高の舞台で、目標のサブ4を達成。
我ながら、あまりにも完璧過ぎる内容。
こうして僕の初めてのフルマラソンは終わりを告げたのであった。


NIKE+のiPhone Appで表示した走行ルート。東京の中心部を駆け抜けたことをしみじみと実感。

vol.4 最終章「初めての42.195キロを振り返る」へ続く~

【関連記事】
・1)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.1 序章「マラソン初心者、月間250キロの猛特訓」の巻
・2)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.2 レース編 前編「序盤、ランナーの波に飲まれる」の巻
・4)東京マラソン2013 〜サブ4への道〜 vol.4 最終章「初めての42.195キロを振り返る」の巻

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