PRO-LEATHER® 40th ANNIVERSARY 1976-2016
河瀬です。
コンバースといえば、
先月リリースされたプロレザーがいいですね。
ミタスニーカーズでもよく売れているそうです。
(国井栄之アシスタントN氏談)
SHOES MASTER Vol.26 page_174-175
2016 FW CLOSE UP “BRAND” NEW ITEMS
CONVERSE
PRO-LEATHER® 40th ANNIVERSARY SPECIAL PRODUCT
Photo: Kazumasa Takeuchi (STUH)
1970年代を代表するバスケットボールシューズの名品、“PRO-LEATHER”(プロレザー)の生誕40周年を記念してスペシャルモデルが“TimeLine”(タイムライン)からリリースされた。タイムラインといえば、歴史を塗りかえる新たなマスターピースを作ることが使命の人気レーベル。ディレクションを担当したミタスニーカーズの国井栄之氏に詳細を聞いた。
Shigeyuki Kunii (mita sneakers)
国井栄之/ ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター
―ミタスニーカーズにとってコンバースとは、どんな存在ですか?
定番っていう言葉がすごく似合うブランドですね。ミタスニーカーズは上野という土地柄か、男性の比率が高いんですけど、コンバースに関しては他 のブランドに比べると男女比率のバランスがいい。老若男女を問わず世代も幅広くて、定番的に売れてる存在ですね。だけど、「タイムライン」はすごくこだわりを持ってる人、今でいうところのスニーカーヘッズだったり、昔か らスニーカー好きだっていう、常連さんの方に支持があります。あと日本製のコンバースもそうですね。コアなファンと幅広い世代に愛されるめずらしいブランドですね。
―コンバースの魅力とは?
今、どのスポーツブランドもグローバル化していて、日本で買えるものは海外でも買えるし、海外で買えるものは日本で買える、というフラットな環境にある。良くも悪くもローカル特有なものが薄れてしまって、スニーカー市場はつまんなくなってきた。でもコンバースは、日本でしか買えないコンバースと海外でしか買えないコンバースがあるっていう所がスニーカーファンの心を掴んでいるんだと思います。
―プロレザーの魅力とは?
オールスターにはオールスター、ジャックパーセルにはジャックパーセルとか、それぞれの思い出はあるんですけど、プロレザーは、生まれ年(1976 年)が一緒で個人的にすごく感慨深いものがある。魅力としては、超シンプルなモデルなので直感的に格好いいって思えるのが最大の魅力だと思 います。シンプルイズベストとかって簡単にみんなは言うんですけど、シン プルが故に難しくもあり、でも、格好よくもありというか…すごい抽象的ですけど、そういう魅力がプロレザーにはありますね。
―今回のタイムラインに参加することになった理由は?
もともと2014年のタイムラインの立ち上げ(ワンスター)から参加させてもらっていて、その時から30周年のウエポン、40周年のプロレザーの構想がありました。だから、このプロレザーがゴールというか集大成といえますね。
―今回ディレクションしたプロレザーの具体的な特徴は?
シンプルイズベストなスニーカーなので一番はシルエットですね、そこに尽きます。このシルエットと存在感を出すために、すごく時間も費やしました。プロレザーの最大の魅力が直感的に格好いいって思えることなので。そのため今回もラスト(足型)から起こしてもらったんです。何度もラストを削ってもらって微調整を繰り返しました。シンプルが故に、すごく余計に面倒くさいっていうか大変で(苦笑)、直感的に格好いいって思えるまで何度もその作業が続きました。前作のウエポンの時は、重ね合わせたパーツ数が多いので、ここのバランス変えたら、こっちが崩れちゃったとかっていう難しさがあったんですけど、プロレザーはシンプルが故の難しさがありましたね…横に付いてるシェブロンスターロゴの形状もそうですし、ステッチの入り方もそうだし、ソールの何ミリかの出っ張り具合とか何とか、もう本当に細かい所を言ったらきりがないぐらい、色々なディテールを何回も直してもらって、やっと完成しました。
―SHOES MASTER読者に一言メッセージを。 特にオリジナルに思い入れのある人たちは、細かいディテールの部分を確かめながら履いてもらえると、うれしいですね…。あと、この機会に初めてプロレザーを履く若い世代の子たちもいると思うので、ウンチク抜きで単純にシンプルな靴の良さを体感してもらえたらいいなと思っています。
PRO-LEATHER 76 HI (TimeLine)
ホワイト/ ゴールド
¥17,000+tax