2018 | 02.28 | Wed | 05:05

TOKYO DESIGN CENTER(KEEN JAPAN) START!

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昨日公開されたウェブスペシャル内で
キーン・ジャパンのオフィス内に
“TDC”(東京デザインセンター)が
開設されたことが発表された。

 
キーンのアメリカ本社と同等の
機能を持った開発セクションだそうで
これは画期的なことである。
ウェブスペシャル内の記事を抜粋して紹介する。

 
via
SHOES MASTER
Web SPECIAL
15th Anniversary The future of KEEN
Masaki Takagi (KEEN JAPAN)
Interview
 

–––2018年2月1日にキーン・ジャパン内に“TDC”(東京デザインセンター)を設立したそうですが、その活動内容を教えてください。
キーンのアメリカ本社と同等の機能を持った開発セクション“TDC”(東京デザインセンター)をキーン・ジャパンのオフィス内に開設しました。実は、今までも日本主導でのカラーリングであったり、コンセプトメイキングも行ってグローバル商品として世界市場で販売していたのですが、デザインや設計、工場と連動したデベロップメントはUS本社に依頼していたんです。TDCではこの開発を自らの手で行うことにより、自分たちが本当に作りたい物を自分たちで作ることを目的に設立しました。

 

TDCは、日本人ならではの視点で開発された商品によって、グローバルでのキーンビジネスに貢献したいと考えているんです。人々のニーズとウォンツを汲み取った「正しい商品」を作り出し、同時に開発のスピードアップや品質の向上を図っていきたいと思っています。それがキーンブランドの未来に寄与すると思っていますし、それがオーナーのローリーに期待されているポイントなのです。僕らの理想を形にするための人材は、現在もキーンシューズのインラインデザインをお願いしている社外デザイナーズチームの関村求道氏(TOKYOHEMPCONNECTION*THC)、鹿子木隆氏(RFW)、甲斐一彦氏(BAMBOO SHOOTS)、今井タカシ氏(TIMAI)に加え、社内でのデザイン・開発チームとして、メーカー、ショップ問わずシューズ業界内で活躍されている方々を招聘しています。あとは、フットウェア業界だけにとどまらず、異業種の方にも何名か声掛けをしていて、そこで生まれる化学反応を考えると今から興奮を隠せません。私も15年間やってきましたけど、開発は自分たちでやってこなかったので、本当に作りたいものは作りたくても作れない状況だったんです。だから、そのフラストレーション的なものをプロダクトとして具現化していきたい。将来的には、ニューポートやユニークみたいなスポーツシューズの歴史に名前を残すような革新的商品を、東京デザインセンターのメンバー皆で力を合わせて生み出したいと思っています。オーナーからは、人材とスピード、現場訪問というのが一番重要だと言われていて、この3つを駆使すれば不可能ではないと考えています。今、計画しているプロダクトは、早くて2019年秋冬、遅くとも2020年の春夏にはリリースをしたいと考えています。日本人の視点でキーンシューズの全カテゴリーのみならず、アパレルやバッグ、アクセサリーなど、物作りを追求してきた“作りたがり”メンバーが、その熱意を存分に発揮する商品群になると思っています。期待してください。
 
 

キーンの2018年春夏コレクションの展示会場に
ディスプレイされた現在の社外デザイナーズチームが
手掛けたユニーク。

 
関村求道氏 (TOKYOHEMPCONNECTION*THC)

鹿子木隆氏 (RFW)

甲斐一彦氏 (BAMBOO SHOOTS)

今井タカシ氏 (TIMAI)

 

–––5年後のTDCは、どうなっていると構想していますか?
日本人の感性というのが、業種を問わずカテゴリーを問わず非常に注目されている昨今なので、TDCとしてはチームメンバーを増やして、USやヨーロッパ、アジアの開発部隊にメンバーを派遣して、世界中でTDCプロダクトを開発しつつ、ブランドの商品開発ベースレベルがアップするような化学反応を起こしたいと考えています。それが、ブランドの商品開発力や品質を上げる最も早い道だと思っているからです。キーンは、現代のスポーツシューズブランドとしては非常に稀なんですが、シューズの自社工場をアメリカ、タイ、メキシコに持っているんです。今後、チャンスがあれば日本に工場を持ちたい。日本の工場だと、早いし融通も利きやすいと思うのでそれを有効活用して靴を作っていけたらいいなと。シューズ業界では、企画して製品化するまで1年半とか2年かかるのが当たり前なんですが、そういう常識もぶち壊したい。シューズ産業の枠組みにとらわれない、異業種とのコラボレーションから生まれた新素材、新機能、新たなコンストラクションにもチャレンジして行きたいと考えています。

 

“TDC”(東京デザインセンター)の設立メンバー。
キーンの未来を担う精鋭達。スポーツシューズの歴史上、
名前を残すような革新的なモデルがここから誕生する
ことを楽しみにしている。
 

SHOES MASTER Web SPECIAL
http://www.shoesmaster.jp/special/15th-anniversary-the-future-of-keen/

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