2018 | 12.31 | Mon | 05:05

SMWeb SPECIAL Why do Billy’s attract customers? Part2

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Why do Billy’s attract customers?
~なぜ、ビリーズに惹かれるのか?
その支持される秘密に迫る~ パート2

 

Photo : Kazumasa Takeuchi (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase

 

Shinji Kai (BILLY’SENT Manager)
Interview
甲斐 慎二 / BILLY’SENTマネージャー
ショップコンセプト、バイイング、内装、WEB、プロモーション、接客に至るまでビリーズに関することの全てを取り仕切るビリーズのマネージャー。熊本出身の頑固な「肥後もっこす」としても知られ、一切の妥協を許さないそのスタンスはシューズ業界でも一目置かれる存在。

 

コラボレーションするにあたって一番大切なことは、
今、自分が履きたいものを作るということ。
自分たちが履かないやつは作っても意味がない。

 

–––コラボレーションモデルとインラインモデル(一般モデル)について教えてください。
コラボレーションモデルは、ビリーズのブランディングとしてとても重要な役割だと考えていますが、インラインモデルを売るためのプロモーションの意味合いも大きいです。別注をやれるっていうことは、ビリーズを知ってもらう新たな機会でもありますから、足を運んでもらうためのキッカケ作り、話題作りと言えますね。でも最終的には、そのシーズンのインラインモデルが売れる流れを作るのが一番重要なんです。だから課題としては、インラインモデルをどうセレクトするかっていうことに最大限注力すること。インラインモデルを売るために僕らも努力するんですけど、各ブランドさんのプロモーションも大変重要になってくるので、ブランドさんとの連携もすごく大切に考えています。

 

–––コラボレーションモデルのテーマは、どうやって考えるのですか?
意外と僕は、その時のインスピレーション、感覚でやってる感じなんです。あんまり理詰めするってことはない。なぜなら、理詰めしてテーマありきになっちゃうと、靴に落とし込む時にデザインの幅が狭くなることがあるので。

 

–––コラボレーションするにあたって「一番大切なこと」「こだわっていること」は何ですか?
今、自分が履きたいものを作るということです。自分たちが履かないやつは作っても意味がないから。取って付けたようにしちゃうと、違和感が出てくるので。一体誰が履くんだろう?みたいなシューズが結構あったりするじゃないですか。コラボレーションのためのコラボレーションなんてまったく意味がないし、だから理詰めではなく、その時のインスピレーション、感覚で履きたいってものを形にする。これが一番大切なことであり、こだわっていることになりますね。それはスタート時から変わっていません。ビリーズのスタンスとしては、シューズはあくまでアイテムの一部なので、トータルで合わせた時にどう格好良くなるかを考えています。

 

–––逆にコラボレーションするにあたって「一番やってはいけないこと」は何ですか?
さっき言いましたけど、テーマありきのコラボレーションのためのコラボレーションですね。お客さんとか自分たちが履きたいことを無視して、ブランド都合、ビリーズ都合で勝手にコラボレーションすることですね。あとは、ブランドの方向性、全体の流れに沿ってないモデルをピックアップするのは駄目ですね。ブランド側がシーズン中に全く展開してないモデルをコラボするなんて意味がない。でも、あまりその時のトレンドに寄せ過ぎちゃうと、リリースした時にタイムリーじゃなくなることがある。そのバランスがむずかしいですね。売ろうと思い過ぎると、まあ、売れないですね(苦笑)。商売なんで、当然売れるに越したことはないんですけど、極力「売ろう」という邪念をそぎ落として、あまり奇をてらわずにシンプルにいいモノをって心掛けていますね。自分たちも本意じゃないのに変に売ろうとした時ってやっぱり失敗していますので。

 

–––「理想のコラボレーションモデル」とは、どんなモデルですか?
インラインが売れるようになるコラボレーションですね。だからベースモデルが極端に分からないようにはしたくない。それってもうファッションデザイナーのコラボになっちゃうので。基本的にはベースがあって、それが素材替えなのか色替えなのか。それでどれだけ変えれるかっていうか、面白いことができるかでしょうから。奇をてらわず、本当にいい意味でのビリーズなりのアレンジを加えて。理想は、インラインモデルに「もうちょっとここがあれば最高」っていうコラボレーションモデルを作れたら一番ベストだと思います。

 

–––ビリーズ店舗でも好調なショップ、苦戦しているショップはあるのですか?
お陰さまで既存9店舗は全店好調ですね。スタッフみんなが良くやってくれているので。でも、各店舗によって好調な時もあれば不調のときもあるので、僕が各店長に電話してコミュニケーションを取っています、まだ9店舗で目の届く範囲内の店舗数なので。お店は人が回してるので、結局は人に尽きると思います。ビリーズは、ショップマニュアルを作ってないんで、全国から店長を集めて月1回、直接顔を合わせながらミーティングをしています。その後はもう店長を信頼して「よろしく!」って感じですね。

 

優秀なショップスタッフは、
お客さんのニーズを瞬時にキャッチして臨機応変に
接客方法をうまく変えられるスタッフ

 

–––甲斐さんが考える、「優秀なショップスタッフ」とは、どんな人でしょうか?
大前提として、スニーカーを格好良く履きこなすというセンスの良さが大事ですが、やっぱり雰囲気も大切ですね。そんなに敷居を上げたくもないですけど、お客さんが入ってくる時に威圧感があっても駄目ですし、高級に見え過ぎても駄目ですから。接客に関しては、お客さんのニーズを瞬時にキャッチして接客方法をうまく変えられるスタッフですね、臨機応変に。年齢とか性別、その人の志向性など色々なことを考えながら対応できることが重要ですね。それは、話術ももちろんありますし、お客さんとの距離感、タイミングの図り方もある。あと、お客さんの欲していることをどれ位理解できるか。接客が丁寧で上手なスタッフはやっぱり売りますからね。

 

–––ビリーズを運営していて一番喜びを感じる時は、どんな時ですか?
単純に、ご来店いただいたお客さんに「いいお店ですね」といわれると本当に嬉しいですね。あと店頭に立っている時にビリーズ別注モデルを履いてくるお客さんとか、本当に嬉しいですよ。あとお客さん以外であれば、やっぱスタッフが楽しく、いい仕事をしてくれればそれが一番かなって。日々一緒に成長できて、その延長線上に店舗も増えて行くという感じが理想です。最終的には、ある程度日本の主要都市に出店した後、海外進出を目標にしています。あとは面白いことをみんなでやれるっていう感覚のお店にしたいですね。チームビリーズとして。

 

–––例えたら野球チームみたいなものですか?
そうですね、僕自身が小・中学校時代に野球をやっていたので、チーム感はすごく持っていますし、とても大事にしています。チームってみんなが団結すれば、ものすごい力を発揮できる可能性がある。でも、僕が監督で大丈夫なのかなって思うんですけど(笑)。ビリーズに憧れてビリーズで働きたいとスタッフが集まってくるお店にしていきたいっていう気持ちが強くありますね。それにはビリーズスタッフがチーム一丸となって同じ方向を目指してやっていくことが大切だと思っています。

 

–––新店舗をオープンするに当たって一番大切にしていることは何でしょうか?
9店舗目の広島店が8月11日にオープンしたんですけど、やっぱり「立地」と「人」と「地域性」ですかね。広島の方に受け入れて頂いてなんぼなので。理想の立地に物件がないんなら、無理やりそれを出す必要はないという考えです。だから今回の広島は時間がかかりましたね…何度も広島に行きました。今まで一番多く物件を見に行きました。あとは、人が大事なので、東京の優秀なスタッフを広島に一定期間行ってもらうことになります。お店で地元出身のスタッフを育ててくれないと駄目なので。その地域である程度根付かないと、お客さんは来ない。経験上、根付くまでには最低でも1年位はかかりますし。あと地域によって売れるブランドやアイテムが異なるので店頭に並べるラインナップをマスターベーションにならず、その地域性には合わせていかないといけないと考えています。その地域に気に入ってもらわないといけないですから。

 

–––未来のビリーズの展望を教えてください
アジア出店の話もありますが、まず日本国内にもっと店舗を増やすことです。個人的な理想で言えば、海外1号店はニューヨークで出したい(笑)。その後、ロンドン、パリと続けて出店したいと思っています。

 

–––最後に読者へ、ビリーズのここに注目して欲しいというところを教えてください。
そうですね…ビリーズとしては、リラックス出来る空間作りというか、内装にこだわっているので、各ショップに1点モノのアートを飾ってるので、そこにも少し注目して欲しいですね。「アート」と「ファッション」の関係性について、ビリーズで感じてもらえればと思っています。後は、ちょっと面白いことをやりたいですね。靴だけに縛られずに、アパレルを含め全部をトータルでやりたいです。有名・無名は関係なく、面白いなと思ったブランドと組んでいきたいですね。

 

今後も有名・無名は関係なく、
面白いなと思ったブランドと組んでいきたい
 
 

 

BILLY’S ENT SHOP LIST
SAPPORO 011-200-5155
TOKYO SHIBUYA 03-5466-2432
HARAJUKU 03-5413-6946
SHINJUKU 03-5361-8933
KYOTO 075-257-7500
OSAKA 06-7220-3815
HIROSHIMA 082-545-8935
FUKUOKA 092-720-2133
KUMAMOTO 096-319-1070
ZOZOTOWN BILLY’S ENT
BILLY’S ENT Online
 
 

改めて読み返してみても、
甲斐さんの熊本出身特有の
「肥後もっこす」としての
こだわりが伝わってくる。
 

ビリーズも来年で5周年。
河瀬と同郷の先輩のショップということだけでなく、
日本が世界に誇るスニーカーショップとして
これからも注目し続けたい。
 

「肥後もっこす」
純粋で正義感が強く、一度決めたら梃子(てこ)でも
動かないほど頑固で妥協しない男性的な性質を指す。
激しい性格でも陰険ではなく、南国らしく大らかで明るい。
半面、不器用なところがあるのは否めない。
きまじめで純真な熊本県人は、裏技や小細工といった
ものとは無縁である。
出典:Wikipedia

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