Why is “HOKA ONE ONE” supported all over the world?
Voice of select shop BEAMS
& SHOES MASTER & Runners Pulse STAFF
About HOKA ONE ONE
ホカ オネオネはスニーカーショップだけでなく、ファッション業界からも注目を集めている。日本を代表するセレクトショップ、ビームスのスタッフでありながら、日本ランニング協会認定のランニングインストラクターも務める牧野英明氏とホカ オネオネを良く知る本誌スタッフにアンケート調査を実施した。(アンケート調査日:2020年2月)。
Hideaki Makino (BEAMS)
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牧野英明 / ビームス ランクラブ
–––ホカ オネオネを初めて知ったのはいつですか?
2015年ごろ。マラソン大会で欧州選手たちが履いているのを見たのが初めて。その後エンジニアドガーメンツの2016SSルックで使われたことをきっかけに、ファッション視点でも注目しました。
–––初めて履いたのはいつですか?何のモデルで、その時の感想は?
2015年ごろ。スティンソンシリーズ。現行モデルよりさらに厚底で、大胆なロゴデザインとカラーリングがインパクト大でした。抜群のクッショニングとソールの安定感は、自分と同じような大柄な欧州人が好んで履くのがよく理解できます。主にロング走で使っていましたが、履きつぶしたくないがためにランニングでの使用は止め、いまはタウンユース用で活躍中です。
–––所有しているモデルを教えてください
スティンソン、クリフトン、ボンダイ、カブー、ベイラー、カーボン X、スピードインスティンクト
–––他のブランドと比べて、ホカ オネオネの優れていると思う所は?
昔は、独自のカラーセンス。今は、スタイリッシュな〝こなし″。
–––ホカ オネオネのライバルブランドといえば?
トレイルシーンではアルトラ、ロードではナイキ、ファッションではオンかなと思います。
–––マイベストモデル、ホカ オネオネは?
初代スティンソン全般のクイックシューレースタイプ。独創性のあるデザインとフォルムは、いま見ても新鮮です。
–––街履きとして愛用しているモデルは?
初代スティンソンモデル。現行デザインとの違いを楽しんでいます。
–––ランニングシューズとして愛用しているモデルは?
クリフトン、ボンダイ、カーボンX。ランニング用としては、最新モデルが最良と感じています。
–––ホカ オネオネの弱点をあげるなら何でしょうか?
ファッションアイテムとして盛り上がりすぎたことが弱点と思っていましたが、今は、ファッションショップで手に入る最高峰のパフォーマンスシューズであり、ランニングのタッチポイントを広げた功労者である、と感じています。
–––今後のホカ オネオネに期待することは?
トップレーシングモデルの開発と、陸上スパイクの日本市場参入。
–––5年後、ホカ オネオネはスニーカー市場でどうなっていると思いますか?
ほんとうに好きな人だけが履いているシューズになっていると思います。
–––5年後、ホカ オネオネはランニングシューズ市場でどうなっていると思いますか?
パフォーマンスシューズとしてブレないスタイルを持っているため、いまよりさらにランニング市場で地位を確立していると思います。
牧野 英明
1980年栃木県日光市生まれ。株式会社ビームス在籍。高校時代に陸上部で中距離をやるも、ファッションの方が好きでまったくハマらず引退。怠惰な大学生活を経てビームスにアルバイト入社。ビームス プラス 原宿で洋服の原点を学び、カジュアルからドレスまで販売員を10年以上経験。その後オンライン担当を経て現在はライセンス事業課でスポーツ関連BtoBの開拓を担当。数年前にファッションとして走り出したことをきっかけに、ランニング仲間との交流に刺激を受けいつの間にかガチランナーに。ベストタイムはフルマラソン2時間49分01秒(東京マラソン2019)。全日本マスターズ1500m全国6位入賞(M35)。
Issey Enomoto (SHOES MASTER)
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榎本一生 / シューズ・マスター編集長
–––ホカ オネオネを初めて知ったのはいつですか?
あまりおぼえてないけど、4〜5年ほど前。
–––初めて履いたのはいつですか?何のモデルで、その時の感想は?
時期はおぼえてないけど、初代スティンソン。ソールが極端に分厚いのに安定性が高くて驚いた。
–––所有しているモデルを教えてください
クリフトン、ボンダイ、カーボンロケット、チャレンジャー、スティンソン、スピードゴート、トレント、エヴォマファテなど。
–––他のブランドと比べて、ホカ オネオネの優れていると思う所は?
着地のたびにポンポンと弾み、前方にグイグイと進む推進力がある。ゆえに、走っていて楽しい。この楽しさはホカならでは。
–––ホカ オネオネのライバルブランドといえば?
特になし。
–––マイベストモデル、ホカ オネオネは?(何足でも)
スピードゴート、チャレンジャー。
–––街履きとしてして愛用しているモデルは?
クリフトン、ボンダイ。
–––ランニングシューズとして愛用しているモデルは?
クリフトン、ボンダイ。
–––ホカ オネオネの弱点をあげるなら何でしょうか?
ランナーとしては、アウトソールの耐久性がもう少し高いと嬉しい。
–––今後のホカ オネオネに期待することは?
ファッションシーンで流行り過ぎた感があるが、ランニングシューズブランドである軸はこれからも崩さないでほしい。
榎本 一生
1976年千葉県生まれ。フリーランスのエディター、ライター。「SHOES MASTER」編集長、「Runners Pulse」副編集長、フイナム ランニング クラブ♡部長。
Masahiro Minai (Runners Pulse)
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南井正弘 / ランナーズパルス編集長
–––ホカ オネオネを初めて知ったのはいつですか?
2013年の1月14日。某有名モノ系男性誌の撮影にて
–––初めて履いたのはいつですか?何のモデルで、その時の感想は?
上記撮影時にスティンソンやマファテに足を入れ、「クッション性が高いだけでなく、意外と安定性もあるなぁ…」と。
–––所有しているモデルを教えてください
自分で購入した最初のホカ オネオネはボストンのシティスポーツで買ったコンクエスト。今は、カーボンX、カーボンロケット、リンコン、クリフトン1~6、ボンダイ4,5、スピードゴート2、ORAリカバリースライド、ORAリカバリーフリップetc.
–––他のブランドと比べて、ホカ オネオネの優れていると思う所は?
なんといってもマシュマロのようなクッション性とメタロッカーによる推進力。
–––ホカ オネオネのライバルブランドといえば?
オンとアルトラが真っ先に思い浮かぶ。
–––マイベストモデル、ホカ オネオネは?(何足でも)
歴代クリフトンがお気に入りで。特に好きなのはクリフトン3のブラック。
–––街履きとしてして愛用しているモデルは?
クリフトンシリーズはランとカジュアルの両方で、ヘビーローテで履いていて、トゥ ウルトラ ハイ2 WPは雨の日に愛用。
–––ランニングシューズとして愛用しているモデルは?
ランニングではクリフトンとカーボンXを一番履いている。
–––ホカ オネオネの弱点をあげるなら何でしょうか?
他ブランドと比較すると「多少プライスが高いかな?」と思いつつ、実際に履けば満足度は高いかと。
–––今後のホカ オネオネに期待することは?
アパレルが日本でも展開スタートしたが、もっとアイテム数を増やしてほしい。
–––5年後、ホカ オネオネはスニーカー市場でどうなっていると思いますか?
スニーカー市場でも知名度をアップさせているはず。
–––5年後、ホカ オネオネはランニングシューズ市場でどうなっていると思いますか?
着実にシェアを伸ばし、今以上に影響力のあるブランドになっているかと。
南井 正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。フリーライター、「Runners Pulse」編集長。スポーツシューズブランドの製品担当として10年勤務後ライターに転身。「SHOES MASTER」「フイナム」「デジモノステーション」「モノマガジン」「価格.com マガジン」「OCEANS」「家電ウォッチ」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間52分00秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
Fumihito Kouzu (SHOES MASTER & Runners Pulse)
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神津文人 / シューズ・マスター&ランナーズパルス編集担当
–––ホカ オネオネを初めて知ったのはいつですか?
2015年の終わりか2016年の初めだったかと思います。日本上陸する?っていうのが話題になった頃ですね。
–––初めて履いたのはいつですか?何のモデルで、その時の感想は?
日本展開が始まったタイミングで初めて履きました。最初に履いて走ったのはチャレンジャーだったと思います。やっぱりクッション性の高さと軽さが印象的でした。チャレンジャーはグリップが良くて、そのおかげで安定感もありました。ミッドソールをこれだけ厚くしてもシューズ自体は軽くできるのだなと驚いたのが記憶に残っています。
–––所有しているモデルを教えてください
ボンダイ6、クリフトン5、カーボン X、チャレンジャーATR 3、トゥ ウルトラ ロー
–––他のブランドと比べて、ホカ オネオネの優れていると思う所は?
クッション性が高いシューズって気持ちがいいんだなと、履いてすぐに思わせてくれる点。地面を蹴らずにコロンと走る感覚を教えてくれるシューズなこと。それから主にクリフトン、ボンダイだと思いますが、ランニングシューズとしての機能が高くて、街履きにも適している点でしょうか。ランナー以外にも支持されていますし、セレクトショップなどでの展開もあり、最近は街履きしている女性を多く見かけるようになりました。
–––ホカ オネオネのライバルブランドといえば?
ライバルという表現が適しているかはわかりませんが、日本国内で比較されやすいブランドはオンなのかなと思います。
–––マイベストモデル、ホカ オネオネは?(何足でも)
クリフトンシリーズですかね。次がボンダイシリーズ。街履きに限ればトゥ ウルトラ ローも好きです。
–––街履きとしてして愛用しているモデルは?
最近はトゥ ウルトラ ローとボンダイ6を履いていることが多いと思います。荷物を極力減らして泊りがけの出張するときはボンダイ6の黒を履くことが多いかもしれません。そのまま走れるので。
–––ランニングシューズとして愛用しているモデルは?
クリフトン5、ボンダイ6、カーボンX。試し履きをしたときにリンコンが凄く良かったので、リンコンをランニング用に加えようかなぁとも思ってます。
–––ホカ オネオネの弱点をあげるなら何でしょうか?
フルマラソンなどロードのトップランナーの着用率が高くないことが弱点といえば弱点なのかもしれませんが、立ち位置の問題だと思いますし、個人的にはあまり拡大路線に行かないでほしいなとも思います。
–––今後のホカ オネオネに期待することは?
厚底路線をキープしながら、たまにカーボンロケットやカーボンXのようなユニークな商品を出してもらえれば、それでいいかなと(笑)。あと、クリフトンとボンダイは大幅な仕様変更なしに継続してほしいです。もし大幅に変えたくなった場合は、別モデルとして出してもらって、クリフトンとボンダイはそのままでお願いします(笑)。
–––5年後、ホカ オネオネはスニーカー市場でどうなっていると思いますか?
現在のようにファッションブランドとのコラボレーションが定期的に続き、大幅なデザイン変更などがなければ、トゥ ウルトラやベイラー、もしかしたらボンダイあたりも、定番となっているんじゃないかと思います。
–––5年後、ホカ オネオネはランニングシューズ市場でどうなっていると思いますか?
日本では、今と同じように一定のファンを抱え続けているのではないでしょうか。
神津 文人
1978年、東京都生まれ。ライター・編集者。カルチャー誌、ファッション誌、モノ誌とメンズ誌の編集部を渡り歩いてフリーランスに。現在はヘルス&フィットネスや、スポーツプロダクト、スニーカーを中心に雑誌やWebメディアで執筆中。「青トレ」シリーズ、「医師も薦める 子どもの運動」、「ランナーのための自己ベストを出せる最強ウォームアップ講座」、「疲れないカラダになるライザップトレーニング」などの書籍の構成も行なっている。
About HOKA ONE ONE
編集後記
2009年、フランスのアネシーでジャン・リュック・ディアードとニコラ・マーモッドの二人により創設。ホカ オネオネという言葉は、ニュージーランド・マオリ族の言語で、意味は“Time to Fly”(さぁ、飛ぼう!)。ランニングシューズの本質を見直し、「形状は機能に従う」という概念で開発。ミッドソールのメタロッカーテクノロジーを始めとする、下り道で足への負担を軽減するために作られた未だかつてないシューズは、多くのランナーが抱える膝の痛みなどの悩みから解放してくれる画期的なものだった。しかし、ランニング業界では嘲笑され、生産する工場にも困り、理解してくれるディーラーもなく、最悪の状況からスタートを切った。だが、それから数年後にはホカ オネオネのシューズを体感し虜となったランナーから、その噂は口コミとSNSで拡散され、世界中のファンランナー、トレイルランナーから絶大な支持を集めるに至った。その結果、我々編集部が取材したフランス・シャモニーで開催された世界最高峰のトレイルランニングレース、UTMB® 2017では着用率22.6%で第2位。同年、ハワイ・コナで行われたアイアンマン世界選手権では着用率18.1%で堂々の第1位に輝いた。また、2019年から第2ステージの幕開けを予感させるカーボン Xを発表し、50マイルランニング(約80.5km)では世界記録を樹立。本格的なマラソンランナー向けのシューズにも着手している。近年の記録を見ると、疾風のごとく現れた感のあるホカ オネオネだが、ニコラ・マーモッド氏を取材した際に知った、設立当時には前述した様な想像以上の数々の困難があって今があるのだ。さらに特筆すべき点は、世界に誇るパフォーマンスシューズでありながら、ドーバー ストリート マーケット ギンザで好セールスを記録するなど、ライフスタイルシューズとしてもファッション業界からの支持が高く、世界のファッショニスタから多くの注目を集めていることである。今後のホカ オネオネにも注目していきたい。
河瀬 真 (SHOES MASTER & Runners Pulseプロデューサー)
SHOES MASTER Web SPECIAL
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