2021 | 12.20 | Mon | 22:05

via SHOES MASTER Web SPECIAL About “PUMA SUEDE VTG MIJ ”

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via
SHOES MASTER
Web SPECIAL
 
プーマとアトモスがコラボレーションした
プーマ スウェード ヴィンテージは、
2つのモデルがミックスされ、さらにアトモスが
アレンジが加えられ完成している。
 


PUMA × atmos
PUMA SUEDE VTG AGED MIJ ATMOS
https://www.atmos-tokyo.com/lp/puma-suedevtg-agedmij-atmos

 
 
そのベースになった2モデルの
ウェブスペシャルの記事を抜粋して紹介する。
 
SHOES MASTER Web SPECIAL
Published January 15, 2021
 

The long-awaited MADE IN JAPAN is back
Special Feature 2021 SPRING
“PUMA SUEDE VTG MIJ SILVER”
http://www.shoesmaster.jp/special/made-in-japan-is-back
 


Sneaker Tokyo Vol.3
“Puma as You’ve Never Seen them Before” 
SHOES MASTER編集部 編著
2010年8月20日発売
 


The long-awaited MADE IN JAPAN is back
Special Feature 2021 SPRING
“PUMA SUEDE VTG MIJ SILVER”
拙著『Sneaker Tokyo』での取材から約10年。2021年から新たにリリースされるMIJが編集部に届いた。このフォルムを見た瞬間、懐かしさがこみ上げ、また工場を取材したいと思った。しかし、現在はコロナウイルスの影響で県をまたぐことも憚れる状況。当時取材したスタッフの意志を受け継いだ、工場の開発責任者をリモートでインタビューした。
 
About
“PUMA SUEDE VTG MIJ SILVER”
Factory Development Manager
Interview
 

–––まずMIJのアッパー素材の特徴を教えてください
弊社のある兵庫県姫路市は、姫路レザーと呼ばれるように、市自体がレザーの一大産地になっていて100社以上のタンナー(皮革製造業者)が存在しています。各社がそれぞれ独自のノウハウを持っていますし、素材であるレザーも、牛革の柔らかめのレザー、オイル感の強いレザーなど、オリジナリティのあるレザーを色々と出しているんです。そういった意味ではレザーの選択肢が多くて多様性があるんです。我々は、パーツによっては違うものもありますが、ほぼ地元の姫路レザーを使っています。

–––今回のMIJのアッパー素材は?
今回のMIJのアッパー素材としては、スウェードの毛足にこだわって採用しました。レザーは通常、問屋さん経由で買うことが多いのですが、我々はタンナーさんに直接出向いて、担当者とフェイス・トゥ・フェイスで調達しています。今度、こういう企画がやるので、こういうレザーを探していて、こういう雰囲気で作ってくれって言えるんです。今あるレザーをただ手配して探すだけではなくて、色々なリクエストを出して加工して作ってもらっています。
 

–––加工まですべて地元できるとはすごいですね
加工もそれぞれのタンナーさんによって得手不得手があるので、得意そうな所を選んで話を持って行きます。なのでMIJのアッパー素材は、地元姫路の豊富な選択肢と、卓越した加工技術を吟味した上で作られていることが特徴と言えます。

–––MIJと海外産プーマ スウェードのシルエットの違いはありますか?
MIJのシルエットは、ラストに忠実な立体感が出るように常に気を付けています。

–––MIJは特段にシルエットが綺麗ですよね
シルエットが綺麗っていうのは、ラストの形がきちんと表現されているってことなんです。完成した靴の姿を見ていただいたら、何となく分かるかなと思いますけど。

–––同じラストを使っても作る工場によってシルエットが異なる、と聞いたことがあるのですが
そうですね。形を整える「吊り込み」によって変わりますね。もちろん、パターン(型紙)あっての吊り込みですし、素材あっての吊り込みですけど。

–––御社がラストに沿って綺麗なシルエットの靴を作る「吊り込み」の技術があるってことですよね?
一応、そうですね(笑)。私たちも同じラストで作りますが、アッパーのパターンは独自に私が切るんです。それによって、パターンあっての吊り込みで綺麗なシルエットが実現できるんです。ドイツのプーマ本社のスタッフから「同じラストを使っているのに、なんでこんな綺麗なシルエットになるのか?何でこんなにも違いが出るのか?」って聞かれたこともあります。

–––まさに「匠の技」って感じですね
そうやってお褒めの言葉をいただいた時に考えたんですけど、靴の開発、企画っていうのは、通常はそれぞれが分業して作っているんですね。ラストを作る専門の人がいて、アッパー素材を決める専門の人がいて、パターンを切る専門の人がいてという形で分業して作っていきます。でも、プーマさんに関しては、私が最初から最後まですべての生産過程に携わって、全部チェックして作っているんです。分業ではなく全体をトータルに見て、作っていけるところが海外産(アジア)のプーマ スウェードとの差別化につながっていると思います。

–––シルエットだけでなくMIJは独特な履き心地ですよね
ありがとうございます。履き心地に関しても、やはりラストにきっちり沿った靴が作れることが一番だと思います。それと、アッパー素材の持つ柔らかさとの相性もある。その辺がしっかりできていると、足入れした瞬間にすっと入って、海外産とは違う独特な履き心地になるのだと思います。
 

–––MIJを生産する上で一番こだわっていることは何ですか?
重複しますけど、一番はシルエットですね。あまりかちっとしたシルエットでもなく、かといって崩し過ぎてもいないっていう。それには、素材の良さを殺さないことが大切で、温度管理をはじめ色々な工程で気を付けています。素材感もしかりですが、海外産(アジア)との違いをシルエットで出せないとMIJの意味がないので。

–––MIJを生産する上で一番苦労した所を教えてください
一番は、名前にもなっているスウェード素材の風合いをMIJらしく仕上げることですね。特にシルバーは、スウェードに合うちょうどいいシルバーってなかなか無いんです。MIJのシルバーを上品で落ち着いた感じの風合いに仕上げるには、素材を選ぶのも大変ですが、すべての生産過程でその都度、風合いを微調整しています。
 

–––復活するMIJをどんな方に履いて欲しいですか?
復活ということもあるので、まずお待たせしたコアなファンの方に。あと、しばらくお休みしていて、MIJを知らない方も結構いらっしゃると思うので、MIJを知らない若い方にもぜひ一度、履いていただければうれしいです。

–––最後にSHOES MASTER読者へ一言お願いします
ドイツ・プーマのアイデンティティと、日本の物づくりが融合して生まれたのがMIJです。素材、パターン、シルエットという視覚的なクオリティはもちろん、履いた瞬間に直感的に体感できる一足になっています。さすがMIJだな、メイド・イン・ジャパンだな、私たちの工場の靴だなって思っていただけるような物づくりをしています。ぜひこの機会に多くのユーザーの方に体験していただきたいと思います。本当は海外のスニーカーファンの方にもと思っていたのですが…コロナ禍がまた大変な状況で残念です。
 


PUMA SUEDE VTG MIJ SILVER (2021)
Silver, Black
 

 
 
SHOES MASTER Web SPECIAL
Published December 10, 2021
 

The diversifying sneaker culture
now and in the future
~多様化するスニーカーカルチャーの今と「これから」~
Shigeyuki Kunii(mita sneakers)&
Katsufumi Tokunaga(soma)
Interview
http://www.shoesmaster.jp/special/the-diversifying
 
PUMA challenged for the first time
PUMA “THE NEVERWORN” Coming soon…
多様化する現代のスニーカーマーケットにプーマ初となるヴィンテージ加工を施した“ザ ネバーウォーン”が登場した。新製品を生産するよりも遥かに時間、労力が掛かるにもかかわらず、完成したモデルは、発売当時からの経年変化をディテールに至るまで忠実に作り込まれていた。今回リリースされる2モデルは、1979年にユーゴスラビアで生産されたスウェードと1987年に誕生したスリップストリーム。2人に率直な感想を聞いた。
 

About Original SUEDE & SLIPSTREAM
オリジナルのプーマ スウェードとスリップストリームについて
 
–––まず今回リリースされるスウェードとスリップストリームのオリジナルについて教えてください
徳永 はい。どちらのモデルも入荷すればソーマで販売しています。ただ人気商品なんで入ると早めになくなってしまいますね。最近では値段もちょっと上がっています。スウェードとクライドはプーマの中でも人気があって、特にクライドは今、探してる方がめちゃくちゃ多くなっていますね。
 

SUEDE 1979 (Made in Yugoslavia):left
CLYDE 70’S (Made in Yugoslavia):ight
 

–––もしかして海外の方とかも?
徳永 はい。世界で見るとヨーロッパ系の人が多いですね。ドイツ、フランス、スペインの方が特に多いんですけど、近年では日本でも人気があって、日本人の若い子が狙ってます、ずっと。

–––若い子とはさっきの20代前半の世代ですか?
徳永 はい。20代前半だけでなく、20代半ばから30代までいますね。でもサイズ感的にちょっと履いてみないと分かんない商品が多いので、ネットで買ってサイズが合わないってお店に持って来られちゃうことが多いんです。まあ、ヴィンテージって個体差があるし、実際に履いてみないと分からないっていうのはありますね。

–––そうですよね。でもネットで購入される比率はどれ位ですか?
徳永 3割ぐらいですかね。ただ少し大きめのサイズをお勧めしています。小さいと足が痛くてどうしょうもないけど、大きいとどうにか履けてしまう場合もあるので。

–––20代前半の世代がプーマ クライドのオリジナルを履くってすごいことですね
徳永 すごいですよ。飾るわけでなく履く用なんです。今、相場だと10万位しちゃうことが多いですけど。さすがに20代前半の方が買って普段履きとして毎日は履かないんでしょうけど、大事にみんな履いてくれいてると思います。特にプーマに関しては愛情が深い子が多いんで。40代、50代の方も多くいらっしゃいますが、最近は若い熱が強いなと感じてます(笑)。

About “THE NEVER WORN”
プーマ “ザ ネヴァーウォーン”ついて

–––それではザ ネバーウォーンの製品を見た率直な感想を教えてください
国井 実はネバーウォーンの企画が走る前に、プーマ ジャパン スタッフから、プーマの今後についてのフィードバックの機会があったんです。僕は「過度な企画ではなくて、もっとシンプルなアイデアのほうが良くないですか」って提案して。具体的には昔は付いていた「目付きのプーマキャット」だったんです。プーマって他のブランドよりもロゴに対して本当に超厳しくて。プーマキャットとかプーマロゴ、カラーとかもすごい制限があって。なので今回、強固なレギュレーションを壊してまで「目付きのプーマキャット」にしてくれたことは個人的にもうれしいですね。
 

国井 現物を見た感想は・・・さっき話をしたとおり、オリジナルと復刻は明らかに違うし、復刻はある意味で偽物なので。だから、このスペックでこの仕様なのにプーマキャットに目が付いてたらおかしいとか、凝り固まった考えはなしにしてもらいたいですね。当時のオリジナルでないので、別物としての楽しみ方で見てほしい。当時のオリジナル商品ってもっと個体差もあったし(苦笑)、作るタイミングによって全然違う物とかが本当にいっぱいあった。1979年なんて何が正解とかないぐらいの時代のものだから。昔のプーマでこういうディテールがあったんだっていうのを再確認してもらえればいいなと思います。
 

–––今回のプーマの試みについては?
国井 SNSの相互通行で消費者の需要をきちっと捉えて製品に落としたって感じですね。世の中的にはB to C(企業→消費者)もどんどん増えてるけど、プーマってあんな大きな会社なのに、そこをちゃんとキャッチできているっていうのは、今の時代にフィットしている会社なんだと思います。ファン心理とか消費者、小売りとかの意見を組んで商品化できるのは本当に素晴らしいことだと。
 

徳永 正直、うれしいですね。ヴィンテージ加工した商品が新品で出るってことは。自分がいいと思って長くやってきたヴィンテージスニーカーの需要が増えている証拠だと思うので。あと、これを履いて経年した後にどうなるかっていうのも楽しみです。なので個人的に履いてみたいです。

–––徳永さんも履いてみたいと思うんですね?
履いてみたいですよ、もちろん。

–––それは後ろにプーマ ジャパン スタッフが居るからではなく?
徳永 プーマ ジャパンさんがいるからかも知れません(笑)。いやいやそれは冗談で本当に履いてみたいです。ソーマでの販売はないですけど、うちのお客さんでお店に来る時に履いてくる若い世代の人が多いかなと思います。ミタスニーカーズさんでは販売するみたいなので。

–––ミタスニーカーズでは買えるんですか?
国井 はい。今のスタイリングに取り込みたくてこのスニーカーをミタスニーカーズで買った人が、やっぱり一度本物のオリジナルを履いてみたいとソーマさんに行くかもしれないし、逆に現行のスウェードが欲しいと思って、またミタスニーカーズに戻ってきてくれるかもしれない。このザ ネバーウォーンのスウェードを買って履いた人が次にどういう行動をとるかが楽しみですね。なのでプーマにとって、いい意味でターニングポイントになるスウェードだなと思うし、スウェードはこれだけ細かく加工して1万2千円+税というのはとてもユーザーフレンドリーだと思います。

–––メーカーが提案するヴィンテージ加工スニーカーの今後については?
国井 プーマが「今」を象徴する形を分かりやすく作ったのがザ ネバーウォーン。先ほど言ったとおりヴィンテージがトレンドなので、増えていくことは多分ないと思います。今のトレンドにフィットしたものをモダンに表現して、シーズナルモデルとして提案しているだけなので。でもこれから定番モデルのソールの色は、もうちょっと落ち着くかと。真っ白のソールよりは少し黄色味がかった色ほうが多分いろんな人が履きやすいと思うので。

–––どんな人がザ ネバーウォーンを購入すると思いますか?
国井 このモデルを面白いって思う人って、スニーカーに対して知識がある人だと思うんですね。なのでスニーカーが本当に好きなスニーカーファン、プーマファン。あとファッションコンシャスな人。先ほども言いましたけど、ザ ネバーウォーンをきっかけに今後買うスニーカーの感覚が変わる一足になるかも知れない。今の時代にすごく合っている企画だと思います。

–––最後に読者にメッセージをお願いします
徳永 そうですね…。今、現行の物を買ってる方にもオリジナルっていう存在があることも知ってもらいたいですし、それを手に取って見れる場所が東京・下北沢にあるんで、一度お店に来てもらえればありがたいです。僕が必ずいますので。
国井 ミタスニーカーズは、スニーカーの過去・現在・未来を復刻・現行・コラボレーションで網羅するタイムマシーンのような靴屋で、ソーマはスニーカーのアーカイブや歴史的傑作を買うことができる美術館のような靴屋だと思っています。スニーカーの楽しみ方って本来は様々だと思うので、東京に来た際は、新品、ヴィンテージに関係なく、色んなスニーカー屋巡りをしたらスニーカーの視野がもっと広がると思います。
 

SUEDE VTG THE NEVERWORN(Sold Out)
ザ ネバーウォーンのシューズは、プーマのアーカイブモデルを代表するプーマ スウェードとスリップストリーム ロウ。四十年もの間、ずっと棚に並んでいたシューズボックスから、今取り出したかのようなスウェード VTG ザ ネバーウォーン。アッパーにヴィンテージ風の素材を採用し、レトロなディテール、グラフィックを組み合わせ、さらに色褪せたソールやアーカイブを示すハングタグなどヴィンテージ感のあるデザインにこだわり抜いた一足。
 
 


Shigeyuki Kunii (mita sneakers)
国井栄之 / ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター
1976年、東京都生まれ。10代後半にカーレーサーを目指してレーシングチームに所属するが、道半ばでレーサーを断念。1996年、スニーカーと車の構造に共通項を見出し、当時では概念すらもなかったコラボレーションを具現化するため、スニーカー業界の門を叩き、「山男フットギア」の面接を受けるが不採用。その数日後、「ミタスニーカーズ」の面接で現在の社長である三田氏にその場で採用されるが、入社日をわざわざ延期して「エービーシー・マート」でアルバイトとして1週間だけ勤務し、スニーカー屋としてのノウハウを吸収。「ミタスニーカーズ」に入社後は、プレスを経てマーチャンダイザーとして仕事の幅を広げながら、入社2年目には会社にも内緒の直談判により当時は未知であり、現在ではポピュラーとなったコラボレーションを実現。その後、クリエイティブディレクターに就任し同店を率いる立場になりながらも、スポーツ・アウトドア・ファッション・ラグジュアリーに至るまで、様々なメーカーやブランドとのコラボレーションやインラインのディレクションを数多く手掛ける。2021年の現在も世界中のスニーカーフリークから注目を集め続けている。
 


Katsufumi Tokunaga (soma)
徳永勝文 / ソーマ オーナー
1977年、広島県三次市生まれ。バスケ部入部(小学3年生)を機に米国製コンバースCTを父親から一方的に買い与えられる。中学時代には仏製のアディダス スーパースターを履き、高校1年生で初めて自分の貯金でナイキ ジョーダン 1(青黒)を15万で購入。それからスニーカー愛が覚醒。広島大学進学後、バイト代すべてをスニーカーにつぎ込み、その数は500足超。大学卒業後、スノーボードを本格的にやりたくてカナダ・バンクーバーに渡ると、すぐに永住することを決意。ビザを取るためカナダの日本庭園の会社へ入社。1999年からスノーボーダーではなく庭師として活躍する。2003年、偶然観た雑誌『POPEYE』の「5坪から始める店特集」に感化され、出店を決意。すぐに帰国し、2003年8月に東京・下北沢にヴィンテージスニーカー専門店「ソーマ」をオープン。現在に至る。

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