About Reebok Yusuke Tanaka(RBKJ) Interview
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SHOES MASTER Vol.38
168-169_page
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Photo: Soma Doi(STUH)
リーボックでもうひとつ。
本誌秋冬号で表紙を飾ったリーボックは、
10月からロコンドと伊藤忠商事との
合弁会社RBKJ(株)を設立し、
新たなスタートを切っている。
新生リーボックの舵を取る田中裕輔社長の
インタビュー記事(本誌秋冬号)を
改めて紹介する。
About Reebok
Yusuke Tanaka(RBKJ)
Interview
田中裕輔 / RBKJ代表
–––まずなぜ、リーボックを選ばれたのでしょうか?
個人的にすごく好きなブランドのひとつだったんです。昔からいいイメージを持っていましたが、近年ではポンプフューリーに偏っていたのでもったいないと。ヘリテージモデルをいくつかちゃんと展開できれば、相当なポテンシャルがあるブランドだと以前から思っていました。
–––そしたらオファーが来たんですね
はい、そうなんです。もう、本当に即決しました。ロコンドグループって通販だけの会社と思われがちなんですけど、物流に関しても、ECの物流だけじゃなくて、店舗の物流や卸の物流など全部やってたりするんです。さらに店舗のポスシステムのロコポスなどもあって、物流、店舗システムも含めて、当社にブランドを運営できるインフラが全部整っています。その器があるから、後はいいブランドを乗っけるだけの状態だったんです。そこに丁度リーボックの話があった。まさにお待ちしてましたって感じで、運命的というか出会うべくして出会った、みたいな感じですね。
–––今までの販売店(卸先)、直営店(原宿、渋谷など)はどうなるのでしょうか?
端的に言うと、今までとまったく変わりません。販売店、直営店も同じく。ロコンドグループに入ったことによって、ECだけで売っていくのか?と懸念されたことがあるんですけど、それは100パーセントないです。というのは、我々はリーボックというブランドの世界観をもう一度創り育てていかなければなりません。それには、直営店、販売店(卸先)、Eコマースの3点セットは必要不可欠です。そういった意味では、我々にはデジタル化をする器があるので、店舗に関しても10月1日からデジタル化を早急にやっていきますし、ポスなんかの仕組みも全部ガラッと変わります。卸先様がすぐデジタルで注文できて、早ければ翌日送付みたいな仕組みもありますからね。
–––今後のインライン、コラボレーションモデル等々については?
こちらも今まで通りというか、もっと力を入れていきたいですね。今後のインラインモデルは、ポンプフューリーだけでなく、クラシックレザーとクラブ シーの3本柱で展開していきます。コラボレーションモデルに関しては直近で、アトモスさんベビースターラーメンのクラシックレザーをリリースしたり、東京を拠点とするストリートウェアブランド“BoTT”(ボット)さんと初のコラボレーションのクラブ シーが登場しています。
–––今までにない新展開もあると聞きました
はい。リーボックのグローバル承認を取りながら、日本国内で開発して生産をする権利を持てたんです。いわゆるライセンス契約ですね。よってインラインもコラボレーションモデルも日本企画が可能になりました。今までのコラボレーションモデルだと、生産しなければならない高いミニマムロットと、発売するまでに長い時間(1年~2年)が掛かっていたんですけど、これからはある程度木型とかできていれば、最短半年で作ることが可能になるんです。ポンプフューリーやクラブ シーの日本オリジナルバージョンをライセンスで作ることもできるし、全く新しい初めてのデザインを作ることもできる。そういった意味では、企画、作り方、生産数、スピードが劇的に変わります。コラボレーションなども積極的にやっていきたいので誌面をご覧のブランド様で興味がある方がいらしたら、ぜひお声掛けください、という感じですね。
–––読者、スニーカーファンにメッセージをお願いします
ご存知の通り、リーボックにはヘリテージモデルが沢山あります。過去の名作をあらためて復刻して活用しながら、未来へ向けて新しい取り組みもどんどん仕掛けていくので、今後のリーボックに期待していてください。今までにない新しい存在になれると確信しています。
Left:CLASSIC LEATHER 1983 VINTAGE/¥14,500
Right:CLUB C 85 VINTAGE/¥13,500
リーボックを代表する定番の2大看板モデル。写真左は、ランニングシューズとして1983年に登場し、来年40周年を迎える“CLASSIC LEATHER”(クラシックレザー)。写真右が1985年にテニス専用のコートシューズとして誕生した“CLUB C”(クラブ シー)。モデル名の“C”はChampionの略で発売当初はクラブチャンピオンというネームで親しまれた名品。ビンテージ仕様を施しつつ、ロゴや素材などオリジナルのディテール・スペックが踏襲されている。
INFORMATION
Reebok(RBKJ株式会社)
https://reebok.jp/