About rokh × CONVERSE ADDICT Rok Hwang Interview
via
SHOES MASTER
Web SPECIAL
Photo: Masataka Nakada(STUH)
ロクとの初コラボレーションを機に
ロクのデザイナー、
ロク・ファン氏とコンバースジャパンの
高瀬美穂氏にインタビュー取材を行っている。
改めてその記事を紹介。
rokh × CONVERSE ADDICT
CHUCK TAYLOR LEATHER PLTS ROKH HI
About rokh × CONVERSE ADDICT
Rok Hwang
Interview
ロク・ファン / ロク
–––ロクさんが想うコンバースの一番の魅力とは何でしょうか?
コンバースは単なるブランドではなく、世界中の誰にとっても普遍的な存在であると同時に、私にとっても思い入れや愛着があります。中でもどんなスタイルや個性も受け入れてくれるハイカットのチャックテイラーは、幼い頃から履いてきた馴染み深いシューズです。
–––コラボレーションモデルで一番こだわっている所は?
私自身が子供の頃、90年代に初めてチャックテイラーに出会った時のように自由で純粋なイマジネーションで、デザインを再構築しました。また色や素材にもこだわっており、ホワイトやグレーのパーツを異なる素材やトーンで落とし込むことで、自然に日焼けしたような柔らかな表情やノスタルジックな魅力を表現しました。
rokh × CONVERSE ADDICT
CHUCK TAYLOR LEATHER PLTS ROKH HI
¥41,800(12月10日(土)発売)
About rokh × CONVERSE ADDICT
高瀬美穂 / コンバースジャパン
–––コンバース アディクトで(以下アディクト)コラボレーションすることになった経緯を教えてください
2018年のアディクト10周年を機に、今後は王道のチャックテイラー、ジャックパーセルだけでなく、めずらしい復刻とか今までにない新しいモデルなど、新たな取り組みにチャレンジしたいと考えていたんです。ちょうどその時にロンドンを拠点に展開されているファッションブランド“rokh”(ロク)の存在を知りました。ロクさんの服ってクラシックな要素をすごく大事にしながらも、コンセプチュアルアートのような美しいパターンでデザイン性が高く、一見、着る時に気負ってしまうようなものが多いんです。だけど実際に着てしまうと、不思議にしっくりきて、どんなワードローブにも合う不思議な魅力があるんですよね。クラシックなアディクトをベースに、ロクさんの持ち味であるコンセプチュアルアート的なユニークな発想を足したら「新しいチャックテイラーが生まれるんじゃないか?」と思ってお声掛けしました。どう転ぶか分からないけど挑戦してみたくなったんです。
–––ベースモデルとそのベースモデルを選考した理由は?
ベースモデルは、アディクトで一番多く採用されている1960年代のチャックテイラーのハイカットです。コンバースの歴史の中でもチャックテイラーは、1980年代後半から1990年代にかけてニーハイとか、ベルクロタイプとか、色々なバリエーションを広げていって現代に至っています。今回は「新しいチャックテイラー」がテーマなので、あえてアディクトの王道である1960年代のチャックテイラーを選びました。
–––コラボレーションモデルのコンセプトと特徴を教えてください
ロクさん側から「厚底が作りたい」と言われたのが始まりで、私自身も厚底タイプを作れたら面白いなと思っていた時期だったので、即決して「チャックテイラーの厚底」の開発がスタートしました。いかにアディクトらしく、クラシックなチャックテイラーの雰囲気を崩さないで厚底にするかと、その構造が課題になりました。色々と試行錯誤を繰り返していく中でひらめいたのが、ソールを単純にもう1個くっ付けたらクラシックな雰囲気を崩さず厚底のチャックテイラーになる。ダブルバーガーみたいに(笑)。シンプルに足すっていうアイデアでデザイン画を描いてみると、意外としっくりくるし、これ面白いかもねということになったんです。そこにロクさんのノスタルジックなデザインを加えて。デザイン画まではスムーズに行ったんですけど、実際に製作に入ると大変でした。普通にソールを2段にしようとすると、接地面に向かって、ソールが広がらずに絞っていくんです。ハイヒールもそうだと思うんですけど、単純に重ねていくと2段目が小さく見えてしまう。そうすると尻すぼみなソールになってボリューム感が出ない。あくまで1段目と2段目が同じ幅で尻すぼみにならないようにフォクシングテープを巻くなどアイデアを出し合い工場のスタッフと何度も試作を作って同じ幅になるように調整していきました。
–––製作過程で一番苦労した所は?
シューズの重さですね。アディクトらしさのある厚底デザインにしたく、ソールの1段目と2段目が同じ幅になるようにフォクシングテープを巻いてソールを厚くする分、重量が出てしまって…。重たくなった分を少しでも軽くするために、ミッドソールは軽い素材のPU素材を使って、必要なところは空洞にしたりして、さらに軽量化を図っていく作業が一番大変でしたね。試行錯誤の結果、シルエットやデザインはキープしつつファーストサンプルよりも軽くなりました。
–––どんな人に履いて欲しいですか?
アディクトファンの方に履いていただきたいはもちろんですが、今回は新しい挑戦をしているので、若い世代の方に履いていただけたら嬉しいですね。1990年代後半から2000年代にオールスターのソールにソールを足して、プラットフォームにするリメイクが流行ってたんです。今、若い世代の方は1990年代のファッションをすごく新鮮に捉えているので、そういった歴史も感じながら、あらためてアディクトの魅力が伝えられたらなと思ってます。
–––主な展開店舗を教えてください
コンバースのシューズの直営店ホワイトアトリエ バイ コンバース原宿店の2階とコンバース アディクト取り扱い店舗、ロクのブランドを扱っているショップで一部取り扱う予定になっています。12月10日(土)発売です。
SHOES MASTER Web SPECIAL
http://www.shoesmaster.jp/special/about-converse-collaboration-model-fumito-ganryu-rok-hwang-etc