2023 | 03.05 | Sun | 07:29

About New Balance Takamasa Ando (BILLY’S) Interview

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via
SHOES MASTER
Web SPECIAL
Photo: Masataka Nakada(STUH)
 
ニューバランスとビリーズといえば、
ウェブスペシャルでバイヤーの安藤剛正氏に
ニューバランスについて取材している。
その記事を紹介。
 

About New Balance
Takamasa Ando (BILLY’S)
Interview

安藤剛正 / ビリーズ バイヤー
 
–––ニューバランスがずっと好セールスを続けていると聞いています
はい。分岐点になったのは2020年2月の「M992」(グレー)の復刻のあたりからですね。それからずっと好調を維持しています。2022年前半はコロナ禍における影響があり、お客様の要望があっても販売できる在庫がなく、良くも悪くも生まれてしまった枯渇感がさらなるブームの盛り上げに一役買った印象があります。入荷は昨年後半から現在にかけてようやく安定しました。それでも人気モデルは、全国の店舗、オンラインでもあっという間になくなって過去に類を見ない好セールスを記録し続けています。
 
–––ビリーズ渋谷でニューバランスを購入している人の特徴を教えてください
おおよそ年齢は20代~40代と幅広く、近くにミヤシタパーク(旧宮下公園)ができた影響も大きいと思いますが、最近は女性の支持率が非常に高まっていて男性が6割、女性が4割位でしょうか。女性の中でニューバランスの認知度がまた上がった感じがありますね。シンプルで落ち着いたファッションの足元に合うシューズとして選ばれているような印象です。
 
–––男女共に幅広い世代に安定して支持されている理由は、どこにあると思いますか?
「996」や「1400」など、ニューバランスのルーツとなっているクラシックランニングモデルや、再評価されている「BB550」のコートスタイル、最近のトレンドのメインストリームになっているハイブリッドモデル「327」など、それぞれに魅力的なストーリーと個性があるからではないでしょうか。ブランドトータルで非常に良いバランスが取れている稀有な存在だと思います。また、矯正靴メーカーとして誕生したブランドのアイデンティティである「履き心地の良さ」がどのシューズにも担保されていることは忘れてはいけませんね。
 
–––ビリーズ渋谷では、特にどのモデルの人気が高いのでしょうか?
「2002R」や「990」シリーズですね。Made in USA / UKのラインは生産数が限られていることもあり、モデルによっては即完売となりますし、常に品薄の状態が続いています。それと「BB550」は、男性だけでなく女性にもすごく人気があって、最近では「BB550」を探しに来られる女性も増えているぐらいなんです。男女に人気と言えば、去年リリースされた「90/60」もすごく引き合いがありますね。あと、復刻を果たしたばかりの「MT580」が確実に存在感を高めています。個人的にも20年ほど前にストリートブランド2社とのコラボレーションモデルをリアルタイムで履いていたこともあり、今度の動向には非常に注目しています。
 
–––ニューバランスのコンペティターといえば?
ここ数年、履き心地を大切にされるお客様が本当に増えています。履き心地の良さでオンやホカをチョイスされる方が多く、ニューバランスのコンペティターになるのでは?と思います。コンペティター同士でさらなる進化を促してほしいなと思いますね。それぞれのブランドは個人的にも愛用しているので、ひとりのスニーカーファンとしても楽しみなところです。
 
–––ビリーズ渋谷のリコメンドモデルを教えてください(2023年春)
昨年デビューした「1906R」のビリーズエクスクルーシブカラーを販売しています。「1906R」は、2010年に登場したハイパフォーマンスランニングシューズのハイブリッドモデルで、ソールには「2002R」と同じツーリングを使用しています。リリース開始からほぼすべてのカラーを販売していますが、どれも非常に好調です。オリジナルモデルの完成度はもちろん高いのですが、その時代に発売されていたシューズの価値を改めて見直す機運を高めたのでは?と感じました。アッパーの素材使いやカラーリングで印象がガラッと変わる「1906R」は、ただの懐古主義にとどまらない新しいスタイルを提示している一足だと思います。ビッグヒットした「2002R」と同様に、2000年代のランニングシューズリバイバルを更に盛り上げる新しい牽引役として期待していますね。あと、テッキーなスタイルで最近とても人気のある「ML610」のビリーズエクスクルーシブカラーもリリースする予定です。
 


M1906RX (BILLY’S Exclusive Color)
¥19,800
 

ML610 TBG (BILLY’S Exclusive Color)
¥13,200

BILLY’S New Balance
https://www.billys-tokyo.net/shop/c/c1012/
 

–––今後のニューバランスに期待することは?
世代的に昔ながらの質実剛健なスタイルにどうしても思い入れが強いのですが、最近は改めてハイブリッドモデルのような新しいチャレンジを試みたモデルに魅力を感じています。どこか優等生な印象があるニューバランスなので、履き心地の進化はもちろんなのですが、コラボモデルで散見されるような見た目の大胆な「遊び心」もインラインにどんどん取り入れてほしいですね。「伝統」と「革新」の振り幅が広くなれば広くなるほど、お互いの存在がさらに輝くってものですから。

安藤 剛正
埼玉県川越市出身。中学校でバスケットボール部に所属。NBAブームも重なり、競技よりもバスケットボールシューズ、スニーカーに目覚める。雑誌「Boon」「asayan」などを愛読し、裏原宿のストリートカルチャーに多大な影響を受ける。裏原宿通いでお気に入りのスニーカーを探す大学時代を過ごし、卒業後に某大手スニーカーストアに入社。現在は、ビリーズのバイヤーを担当。現在までのスニーカー所有足数は600足を超える。

BILLY’S ENT TOKYO SHIBUYA
東京都渋谷区神宮前 6-23-7
03-5466-2432
Shop hours 11:00 – 20:00
https://www.billys-tokyo.net/shop/

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