Photo : Masataka Nakada(STUH)
Interviewer & Edit : Shin Kawase
Text : Fumihito Kouzu

Classic and Modern
Exquisite balance is good
New Balance 2022 FW Best Selection Part3

タイムレスな定番モデルと、クラシックとモダンを組み合わせたハイブリッドモデルの両方が支持され、スニーカーマーケットでの存在感を増大させているニューバランス。秋冬コレクションからはブランドを代表する900番台と2000年代を融合し、現代のファッション空間で再構築されたニューモデル“90/60”(ナインティシックスティ)が登場。早くもスニーカーファンの話題となっている。幅広い世代に支持されるニューバランスの魅力をミタスニーカーズの新たな顔、草ヶ谷 駿氏に聞いてみた。(インタビュー取材:2022年7月下旬)

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90/60
New Balance 2022 FW
Best Selection

About New Balance
Shun Kusagaya(mita sneakers PR)
Interview

草ヶ谷 駿 / ミタスニーカーズ プレス

草ヶ谷 駿(くさがや しゅん)
1994年、静岡県静岡市生まれ。小学校2年生からサッカーをはじめ、高校までサッカー部に所属。
パラメヒコを愛用していたこともあり、プライベートでもプーマ クライドを購入しスニーカーに目覚める。
国内外のスニーカーショップからヴィンテージものに至るまで、様々なショップに恵まれていた環境の
影響もあり、更に幅広いスニーカーに興味を持つようになる。地元企業に3年勤めた後、2015年には
ミタスニーカーズで働くことを決意し上京。2020年からPRを担当している。

–––7月に新作「90/60」が発売されると即ソールドアウトでしたね
はい。予想通り、すごい勢いで応募があって…一瞬でしたね。抽選販売で即完でした。ニューバランスは、これまで「327」や「57/40」など、過去のアーカイブを掛け合わせて、現代のシルエットに再構築したモデルがアジア製を筆頭にリリースされていてどれも好評です。新作の「90/60」も完成度の高さを感じています。7月に「90/60」が発売されたタイミングで、「2002R」シリーズなど、コロナの影響で止まっていた流れが一気に活発になってニューバランスリリースラッシュになりましたが、どのモデルも好セールスでした。

–––ニューバランスを購入している方の年齢層は?
Made in U.S.A.やU.K.は昔から足繁く通っていただいている30代から40代が中心ではあったのですが、現在では20代 からの問い合わせや抽選申し込みも多く、人気の広がりを感じています。更にアジア製の人気品番は10代から50代に至るまで老若男女を問わず、幅広い世代に購入していただいています。

–––新作となる「90/60」は、どういう方達が支持したでしょうか?
全く新しい「90/60」が抽選販売で即完するほどの人気になったのは、従来のニューバランスファンはもちろんですが、僕らより年下の若年層(20代前半)にも響いた印象があります。これまでミタスニーカーズがメインとして扱って来たアイテムはやはり30~40代のお客様が中心だったんですけど、今作の「90/60」は、クラシカルでありながらモダンな佇まいを兼ね備えつつ、ラグジュアリーブランドが作るようなシルエットが響いたかと。わかりやすく例えるとニューバランスとシューズデザイナー、サレへ・バンバリーとのコラボレーションモデルの時みたいな。サレへ・バンバリーとのモデルは、まさに今の潮流なボリューム感だったので。今回の「90/60」は、モデルは違っても、その前例を踏襲して、テクニカルなアッパー構成にチャンキーなソールユニットで再構築した所が若年層にも響いたということじゃないでしょうか。

–––ミタスニーカーズでは、どのモデルが特に人気が高いのでしょうか?
一番人気があるのはやはり「2002R」ですね。抽選ですぐ売り切れになるのがほとんどです。抽選完売しなかったとしても、店頭に置いたら安定して売り切れることが多いですね。その次ですと、定番の「900」番台で、アジア製よりもMade in U.S.A.モデルやU.K.(英国製)の「991」などの定番モデルが人気です。Made in U.S.A.モデルといえば、2021年4月にMade in U.S.A.コレクションのクリエイティブディレクターに就任したテディ・サンティスが手掛けたモデルが注目されています。それまでは、グレーなどニューバランスのアイコニックカラーに人気が集中していたんですけど、彼が手掛けるカラーリングはこれまでと大きく違っていて、グレー以外のカラーが売れるようになったんです。あとその次は、U.K.の「1500」番代ですかね。爆発的に売れるっていうよりも、継続して再入荷を繰り返すという感じで、ずっと売れ続けています。あと、「327」とか「XC-72」などのハイブリッド系モデルも売れていますし、「BB550」っていうクラシックなバスケットボールシューズが支持されていて、特に白は圧倒的に人気で入荷すると即完売してしまいます。近年、スタイリングに馴染みやすいコート系のシューズがまた主流になっていて「BB550」は20代、30代の方に人気がありますね。

–––ニューバランスが幅広い世代に支持されている理由は、どこにあると思いますか?
価格は高額になりますが、Made in U.S.A.やU.K.など、クラフトマンシップを感じさせるモデルもありますし、「CM1600」といったデザイン性とクオリティを損なわずに、汎用性の高さが魅力のアジア生産モデルなどもあって、各モデルと価格帯のバランスがすごくいい。3万円を超えるものがあれば1万円台前半もある。ここ数年では、新旧をハイブリッドしたモデルも多数リリースされるなど、ブランドのスタンスに偏りが無いですね。各カテゴリーのバランスの取り方がすごくニュートラルなので、幅広い世代に一貫した良いブランドイメージを一貫して保てているのだと思います。クリエイティブディレクターのテディ・サンティスも自分の色を出すというよりは、本来のニューバランスの良さをきちんと引き出して、インラインのコレクションを展開していますよね。だから、販売するお店もそうだし、コラボレーションパートナーやクリエイティブに関わる様々な人も、きちんとフィットしている人たちが選ばれる。それがお客様にも伝わり、幅広く浸透していくという。ニューバランスのニュートラルな感じが他のメーカーにはない強みというか、唯一無二な感じはしますね。

–––ニューバランスのコンペティターといえば?
あえて言うならナイキになると思います。でも他ブランドっていうよりも、今のスタンスをニューバランスがどれだけ保てるかが一番重要だと思っています。ニューバランスは軸がぶれてないっていうか、スタンスを変えずに進化を続けることで、伝統と革新の両立を体現できていることが最大の魅力だと思うので。言い換えれば、ナイキ一辺倒の市場だと、コンペティターは同じフィールド内で考えられる傾向がありますが、ナイキと対極にいるブランドがニューバランスって感じですかね。今ってトレンドが大きく変わる時期で、おそらくお客様も流動的になっている。ここ数年のムーブメントでスニーカーにはまったハイプ好きな若年層も、ニューバランスの様々なモデルに惹かれる現象もあったりして、いわゆるスニーカーヘッズにも刺さる魅力がニューバランスにはあると思います。

INFORMATION
mita sneakers
東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル 1,2F
定休日:第三水曜日
03-3832-8346
http://www.mita-sneakers.co.jp

 

90/60
INDIGO | U9060IND
¥18,700

About 90/60
“90/60”(ナインティシックスティ)は、90’s meets 2000’sをテーマにニューバランスを代表する900番台のシューズと、2000年代初頭に登場したパフォーマンスランニングシューズの860から、テクノロジーやシルエットを取り入れている。ソールユニットは、2000年代のニューバランスのランニングシューズのソールを参考に、993をベースとして860v2のエッセンスを取り入れたデザイン。ミッドソールには1993年に998に初めて搭載された衝撃吸収材であるABZORB(アブゾーブ)を搭載。アウトソールは860v2のトレッドパターンからダイヤモンドのディテールを採用し、拡大して配置している。踵を包み足とシューズの一体感を高めるCRデバイスは、クリアな素材で厚みを誇張。レトロフューチャーな印象を演出している。Nロゴは内外でデザインを変えヘリテージから現代への移行を表現。外側はリフレクティブ素材を採用し、内側は刺繍になっている。履き口のシューレースホールはTPU素材を採用。これは99Xシリーズの特徴的なデザインのひとつだ。また、つま先のデザインはアイコニックな990のイメージをキープしながら現代的な印象に仕上げている。

90/60
BROWN | U9060WOR
¥18,700

 

Classic and Modern
Exquisite balance is good

New Balance 2022 FW Best Selection Part3

RC30

New Balance 2022 FW
Best Selection

URC30VC
BLACK

RC30は、1970年代のレーシングシューズからインスパイアされたスリム&ロープロファイルなシルエットに、ビッグNロゴと中足部から爪先にかけて巻き上がるラギッドなアウトソールをブレンドしたライフスタイルシューズ。アウトソールは1978年にニューバランス初のレーシングシューズとして登場したCOMP100のデザインが継承されている。¥12,980円

 

XC-72

New Balance 2022 FW
Best Selection

UXC72MB
BLACK

XC-72は、トレイルシューズの375、クロスカントリーシューズのXC15、軽量ランニングシューズの620からインスピレーションを得たハイブリッドモデル。ヘリテージを継承しながら近未来を感じさせるデザインが高い支持を得ているXC-72は、環境にやさしいエコな材料と作業工程で仕上げたサスティナビリティプログラム「グリーンリーフ」の対象モデルとなっている。13,200円

 

57/40

New Balance 2022 FW
Best Selection

M5740SL1
WHITE

M5740SLB
BLACK

57/40(フィフティーセブン/フォーティ)は、1990年代のシューズにインスパイアされたウェービーなデザイン、存在感のあるビッグサイズのNロゴ、チャンキーで立体的なミッドソール、ラギッドなアウトソールが特徴のモデル。ニューバランスのアイコンモデルのひとつである574のDNAを残しながら、トレンドを反映した新世代スニーカー。15,400円

 

574 LEGACY

New Balance 2022 FW
Best Selection

U574LGVB
GRAY

U574LGVC
NAVY

574レガシーは、500シリーズの名機576のDNAを受け継いたオリジナルの574をベースに、990 V2のNロゴやフレアスタイルのソールを採用するなど、ニューバランスのヘリテージに基づいて、現代的要素を取り入れてアップデートされた最新作。環境に配慮したエコフレンドリーな素材を使用した「グリーンリーフ」の対象モデル。14,850円

About New Balance Greenleaf
ニューバランスが続可能な地球環境を考慮したサスティナビリティプログラムの対象商品として付与しているのが「グリーンリーフ」。XC-72や一部の574などがその対象モデルにあたり、環境にやさしい材料と作業工程で仕上げたエコフレンドリーなモデルに昇華している。

 

1906R

New Balance 2022 FW
Best Selection

1906R
WHITE

2009年にニューバランスの誕生年である1906という名を冠し、ハイパフォーマンスランニングシューズとしてリリースされた1906を再構築した新モデルが登場。2020年に復刻した2002Rと同じくハイスペックソールにアップデートされている。NERGY(エナジー)とABZORB(アブゾーブ)の組み合わせで高いクッション性と反発性を両立。快適な履き心地が楽しめる。16,500円

 

BB650

New Balance 2022 FW
Best Selection

BB650RWN
WHITE / BLUE

BB650RWR
WHITE / RED

1989年にバスケットボールシューズとして登場したプライド550の復刻モデル、BB550が人気を博したのは記憶に新しい。BB650はそのハイカットバージョン。上質なフルグレインレザーを採用し、オリジナルカラーを纏ったアッパーはクラシックで魅力的。コートシューズファンにはたまらない一足だろう。19,800円

BB550PWB
RED ¥16,500

BB550PWA
GRAY ¥16,500

BB550PWC
GREEN ¥16,500

 

FRESH FOAM

New Balance 2022 FW
Best Selection

FRESH FOAM MORE v4
WHITE / GREEN

フレッシュフォームシリーズ史上、最も厚く、最も柔らかいミッドソールを備えたモデル(写真左)。前作よりもさらにクッション性と反発性が増し、最高レベルのクッショニングを提供してくれる。アウトソールはデータを基によりスムーズな足運びが可能な設計にアップデートされた。パフォーマンスモデルならではの快適性と機能美を体感したい。19,800円

FRESH FOAM 860 v13
BLACK

クッション性と安定性を高バランスで両立し、多くのランナーから支持されているフレッシュフォーム 860の最新バージョン(写真右)。2層構造のミッドソールはそのままに、前作よりもクッションをダイレクトに感じるコンパウンド配合にアップデートされた。また踵部分は巻き上げを高く設計。転がりやすい形状になったため、重心移動がより滑らかに行えるようになった。15,400円

INFORMATION
ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-7120
https://shop.newbalance.jp/shop

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