Photo : Kazumasa Takeuchi (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase

diadora sportswear
rebound ace (1990'S) &
n9002 (1992)

2018年にディアドラが70周年を迎えた。記念の年に新たに生まれ変わるため、ブランドロゴをオリジナルの5ボールに変更し原点回帰。テクノロジーとファッションを融合させイタリアンスポーツブランドとして唯一無二の存在を目指す。ディアドラの原点といえばテニス。1970年代から1990年代にリリースされた歴代の名作を復刻。テニスシューズを中心とした最新コレクションを紹介する。

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rebound ace(1990’S)

1992年にテニスシューズとして発売された“rebound ace”(リバウンド エース)。最大の特徴は、当時としては革新的なダブル アクションシステムを搭載したこと。ダブルアクションシステムとは、着地時のかかとの衝撃を吸収し、前足部で強い蹴り出しを可能にするシステム。衝撃吸収と反発性をサポートするこのシステムは、その後、テニス以外のスポーツにも波及していった最先端テクノロジーだった。また、クリアアウトソールを採用しビジブル構造になっていたことも話題を呼び、オリジナルカラーは1990年代に当時のテニス最高峰ドイツ人プレーヤーであったボリス・ベッカーらが着用していたことでも有名になった。リバウンド エースというモデル名は全豪オープンで1988年から2007年まで使用されていたサーフェス(コート面)の名前に由来している。

rebound ace
Color : White, White×V Orange
¥16,000+tax

 

1992年当時のカタログ。革新的だったダブルアクションシステムの構造もイラストを使って細かく説明されている。

About diadora & rebound ace
Interview
Shingo Arai(BEAMS)

ビームスバイヤー 新井伸吾

——新井さんはテニスをやっていたそうですが、それはいつ頃ですか?
小学校3年生から大学まで、すべてをテニスに捧げていました。

——そのきっかけは何でしたか?
両親がテニスをやっていて、休日にテニスコートに連れて行ってもらうことが日常でした。

——ベストリザルトを教えてください。
高校、大学ともにインターハイ、インカレには出場しました。

——初めて履いたディアドラは、いつ頃で何のモデルでしたか?
小学校3年生の時に初めて出場した大会で履いていたのがディアドラでした。確か、ベッカーのネーミングが刻まれたシグニチャーモデルだったと思います。

——リバウンド エースが復刻されましたが、個人的な感想を教えてください。
カラーリングからしても90年代そのもの!!僕が12歳の時にリアルにテニスで履いていたモデルにまた出会えるなんて、本当に感慨深いです。テニス、ファッション、カルチャーなどいろんな事や物を吸収できた、自分の基礎を築けた年代が90年代だったので。

——リバウンド エースの思い出を教えてください。
リバウンド エースといえば、全豪と全仏オープンで優勝したジム・クーリエやジェニファー・カプリアティの印象がとても強いです。本当に強かったですし、プレースタイルやフォームも特徴的でしたし。そんなプレーヤーがこぞってディアドラを履いていたように思います。

——新井さんにとってディアドラとはどんなブランドイメージでしょうか?
今ではn9000やv7000、s8000などランニングモデルが目立っていますが、僕にとってのディアドラは、まさにテニスシューズそのもの。初めての大会で履いたのもディアドラでしたし、憧れでしかなかったです。

——今後、ディアドラに期待することは何ですか?
ランニング系のディアドラは、もう浸透したと思っているので、これからはコート系のリリースを楽しみに待っています。

n9002(1992)

n9002は1992年に中距離ランナー用として開発されたモデル。リバウンド エース用に開発されたダブルアクションシステムを搭載したランニングシューズとして発売され、衝撃吸収と反発性をサポートする最先端テクノロジーは、多くのランナーの話題を集め、リバウンド エース同様にクリアアウトソールを採用しビジブル構造が当時注目を浴びた。

n9002
Color : White, White S
¥15,000+tax

 

1992年当時のカタログ。リバウンドエース同様にダブルアクションシステムの構造も細かく説明されている。ソールは、テニス用とは異なり、中距離ランナー用として開発されたソールを採用している。

 

diadora sportswear
2018 Spring / Summer Selection
Classic Tennis Shoes

ディアドラは、世界の名テニスプレイヤー、ビョルン・ボルグやロベルト・バッジョ、ボリス・ベッカー、ギリェルモ・ビラスなど名だたる選手と契約し、名テニスシューズを生み出してきた。本物はいつの時代も色褪せない。ディアドラテニスシューズのクラシック、定番モデルを紹介する。

game l low

今やディアドラを代表するテニスシューズの定番“game”(ゲーム)は、1979年にリリースされたバスケットボールシューズだった。その後、テニス用のソールを開発し、ゲームのアッパーを組み合わせてテニスシューズのゲームが誕生した。4大大会で通算4勝をあげた名プレイヤー、ギリェルモ・ビラス(当時の契約選手)が履いていたことでも有名となりディアドラを代表するモデルとなった。
Color : White
¥12,000+tax

 

game l low
Color : White×Black, Black×White
¥12,000+tax

 

game low s
Color : Olive×Sand, L Gray×Sand
¥12,500+tax

b.original vlz

“b.original vlz”(ビー・オリジナル バルカナイズ)は、ディアドラが1980年代前半に契約していたテニス界のスーパースター、ビョルン・ボルグが使用していた“b.original”(ビー・オリジナル)をベースにライフスタイル用に再設計されたモデル。発色のいいスエードアッパーにゴム底を接着し熱と圧力をかけるバルカナイズ製法で作られている。
Color : Estate blue×gold.f, J.bean×S.blue
¥9,700+tax

INFORMATION
DMR inc.
03-5770-3040
diadorajapan.com

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