Photo : Kazumasa Takeuchi (Ye)
Edit&Text : Shin Kawase

Innovative Premium Running Shoe Brand
HOKA 2022 Spring / Summer
Best Selection Part1

トレイルランニングを中心に「走る」スポーツの世界で日増しにプレゼンスを高めているホカ。そのパフォーマンスフットウェアをライフスタイルシーンに溶け込む色や素材でアレンジしたカプセルコレクションとスペシャルカラーパッケージが続々と登場。その中でも春を感じさせるカラーリングのニューモデルを人気ショップ、ビリーズとオレンジのスタッフを交えて紹介したい。
(インタビュー取材:2022年2月)

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EMBROIDERY PACK

CLIFTON L EMBROIDERY

Bule Glass / Radiant Yellow , Outer Space / Blue Coral

BONDI L EMBROIDERY

Outer Space / Atlantis , Arctic lce / Atlantis

About HOKA
Takamasa Ando (BILLY’S)

安藤剛正 / ビリーズ バイヤー

–––いつ頃からホカを展開しているのでしょうか?
ありがたいことにホカさんよりお声掛けいただいて2020年8月から展開しています。スニーカーマーケットの中でも、ホカっていうブランドの知名度も高まって浸透してきていたタイミングだったので「これ、どこのブランド?」みたいな感じではなく、スタッフ含めて興味を持って接することができ、スムーズに売り場にフィットしましたね。まさにベストタイミングでした。

–––スタートから今までのセールス状況はいかがですか?
スタートから絶好調でボンダイ、トゥ ウルトラ、カハGTX がすごかったですね。高単価にも関わらずどんどん買っていかれるので、我々もちょっと驚かされました。その後、コロナの影響を大きく受けてしまいましたが、2021年前半から回復基調をたどり、現在はまたブームとも言えるような盛り上がりを見せています。最初は厚底シューズとしてフォーカスされた気がするんですけど、最近ではお客様の中では快適な履き心地のシューズブランドという認識があって、購入しているケースが非常に増えています。

–––ビリーズではどんな方が購入されていますか?
コロナ前は海外の方もすごく多かったんですけど、コロナ後の今、改めて日本の方にすごく支持されているのを強く感じますね。ファッションの傾向としては、色目があるというよりも黒、グレーなどのダークカラーが多く、ベーシックでミニマルなファッションを好まれる方、洗練されたお洒落な方が多いという印象が強いですね。ビリーズでは高価格帯の部類になるので、モノにこだわりがあり、自分のスタイルもあって、いいモノであれば高額であろうが、価値があるって判断している方が多いかなと思います。男性が7割、女性が3割といった内容で、年齢は20~30代の方が中心です。男性は、ボンダイ、カハGTX、クリフトン。女性はボンダイの支持率が圧倒的に高いですね。

–––スニーカーフリークの安藤さん個人から見たホカとは?
多くのカテゴリーで新しいモノを次々に提案しているので、常に勢いを感じるブランドのひとつです。ランニングシューズではボンダイ、トレイルではカハ、サンダルでは新たな価値観となったリカバリーサンダル、リカバリースライドをスニーカー業界に持ち込みましたよね。これからの10年も伸びしろを感じざるを得ないっていう印象です。

–––ビリーズにとってホカとはどんな存在でしょうか?
シューズとしての機能やデザインが上手くファッションと結びついたユニークなブランドで、足入れした瞬間から気持ちいいので履き心地を伝えやすい。なので履きやすさを求められるお客様には必ず提案していきたいですし、ビリーズの中でも大きい存在になりつつあるブランドのひとつです。存在感を野球で例えると3番か、5番って感じですね。

–––ホカの魅力を一言で言うと?
ボンダイを筆頭に特徴的なデザインと誰もが納得できる履き心地が同居しているところでしょうか。

–––他ブランドと比べてホカの優れている所は?
圧倒的で唯一無二な履き心地の良さ。履いた瞬間から心地いいのがずっとキープされるっていう感じ。我々は1日中立って仕事をしていますが、しっかり足をサポートしてくれますし、仕事終わりの疲労感が他のブランドと比べて全然違います。

–––ホカのコンペティターといえば?
格好良くて履きやすいブランドイメージという観点では、ニューバランスがコンペティターではないでしょうか。

–––今季ビリーズでエンブロイダリ―パックをピックアップした理由を教えてください
ビリーズではパフォーマンスシューズカテゴリーに属すものを中心にラインアップしていたので、良い意味でホカのイメージを裏切るファッションにリンクしたモデルの登場を個人的に期待していました。ですので、このカラフルで大胆なデザインを見たときに非常に魅力的に感じ、迷わずピックアップしました。アッパーに既存のモデルでは見たことがない立体的な刺繍とステッチワークが施されています。見た目に可愛らしさも兼ね備えているので、女性のお客様にも積極的に提案したいです。ちなみにこのボンダイLはボンダイ 5 を、クリフトン Lはクリフトン 3 をベースモデルにデザインされています。

CLIFTON L EMBROIDERY
¥24,200

BONDI L EMBROIDERY
¥27,500

–––今後のホカに期待することは?
これからも他のブランドにはない強烈なオリジナリティを感じさせるプロダクトを世に出してほしいですね。

–––読者に一言メッセージをお願いします
最近店頭に立っていると、履きやすさ、快適さなど、シューズとしての基本的な部分をお客様が再確認されているように感じます。ハイプシューズを否定するつもりは毛頭ないのですが、シューズを楽しむ一番の醍醐味は、やはり履くこと、履き倒すことのはず。ビリーズから履き続けることで愛着が湧き、さらに魅力を感じられるような一足をたくさんの方に提案していきたいです。

安藤 剛正
埼玉県川越市出身。中学校でバスケットボール部に所属。NBAブームも重なり、競技よりもバスケットボールシューズ、スニーカーに目覚める。雑誌「Boon」「asayan」などを愛読し、裏原宿のストリートカルチャーと藤原ヒロシ氏に多大な影響を受ける。裏原宿通いでお気に入りのスニーカーを探す大学生時代を過ごし、卒業後に某大手スニーカーストアに入社。現在は、ビリーズのバイヤーを担当。現在までのスニーカー所有足数は600足を超える。

BILLY’S ENT TOKYO SHIBUYA
東京都渋谷区神宮前 6-23-7
03-5466-2432
Shop hours 11:00 – 20:00
https://www.billys-tokyo.net/shop/

 

VOLCANIC LIGHTNING PACK

HOPARA

Blue Graphite / Persimmon Orange

ORA RECOVERY SLIDE

Blue Graphite / Persimmon Orange

About HOKA
Akihiro Horinishi (Orange)

堀西晃弘 / オレンジ マネージャー

–––いつ頃からホカを展開しているのでしょうか?
3年位前になります。3年半、4年ぐらい前にボンダイが目に留まって、すごくいいなと思ったんです。それからホカのスタッフを訪ねて、ぜひやりたいとお願いしました。当時は、うちのようなアウトドア専門店の取り扱いがなかったそうですが、アウトドアに対する親和性もあると思っていただけて、ボンダイを中心にお取引させてもらうようになりました。

–––スタートから今までのセールス状況はいかがですか?
コロナとかありましたけど、全体的に調子はいい感じですね。オレンジのシューズジャンルではトップセールスに入るブランドになります。最初はボンダイから始まって、マウンテンであればトゥ ウルトラ。最近ではカハがすごく人気がありますね。

–––オレンジではどんな方が購入されていますか?
オレンジはアウトドアのキャンプ用品専門なんですけど、アウトドアギア館とアパレル(スニーカー)館が完全に分かれています。ホカを購入される方は、フィールドに出てキャンプ、アウトドアというよりも、お洒落な方でタウンユースのファッションアイテムとして選ばれる方、価格も高額になるので、履き心地の良さにも付加価値を見出す、こだわりのある方が多いですかね。8割がメンズ、2割がレディースになります。

–––スニーカーフリークの堀西さんから見たホカとは?
ファッションスタイルにも合わせやすいし、履き心地が抜群にいいという印象です。僕が初めて足入れしたのがボンダイなんですけど、独自のソール形状で一歩踏み出すときの、足出の良さというか、歩きやすさが何とも言えない感じで。やはり下り坂に強い構造的なメタロッカーシステムが効いていると実感しました。今でも普段履きはボンダイで、フィールドに出るときはソールの踵が出っ張ったテンナイン ハイクを履いています。テンナイン ハイクを初めて見た時「何だ、この靴?」ってびっくりしましたけど、履き慣れてくるとフィールドでの安心感がやっぱりすごいんです。そして、リカバリースライドは場所に関係なく履いていますね。

–––オレンジにとってホカとはどんな存在でしょうか?
シューズジャンルではトップのセールスを誇るブランドです。オレンジではホカがなくなると、正直、シューズの売上はほぼなくなるぐらいの絶対的エースみたいな存在です。

–––ホカの魅力を一言で言うと?
他のブランドとは違う絶対的な履き心地の良さ。僕の足のラスト(足型)に合っていることもありますが抜群の安定感ですね。

–––他ブランドと比べてホカの優れている所は?
メタロッカーシステムによる足の踏み出しの良さですかね。そういう独創的なアイデアも含め、履き心地を追求して、どこにもない唯一無二な履き心地を味あわせてくれるのがホカの優れている所だと思います。

–––ホカのコンペティターといえば?
スイスのブランド、オンですかね。この春からオンの取り扱いを開始するんですけども、オレンジの中でもいいライバル関係になるんじゃなかと思ってます。オレンジのお客さんでは、ホカを履いて来られる方が多いですが、最近ではオンの着用率も結構高くなってきたので。

–––今季オレンジでボルカニックライトニングパックをピックアップした理由を教えてください
アトモスとオレンジのみで販売させてもらうパックになります。ソールが派手と言えば派手なんですけど、こういった個性的な感じのデザインって他のメーカーではなかなかないので。火山の熱をイメージしたオレンジ色だったのでオレンジ同志っていうことも多少ありました(笑)。オレンジのお客さんだとリカバリースライドをもうすでに購入されている方が多いので、このオレンジのデザインだったら2足目として提案しやすいし、リカバリースライドとホパラはすごく人気があるんですけど、ブラック一辺倒の所があるので、そこにちょっとこういうニュアンスを差せたらなと思いました。

ORA RECOVERY SLIDE
¥8,800

HOPARA
¥16,500

–––今後のホカに期待することは?
斬新なコンセプトや他にはないデザイン、カラーリングなど個性的な所がホカオネオネのいい所だと思うので、今後もホカらしい唯一無二な斬新なアイデアをし続けてもらえたらと思います。

–––読者に一言メッセージをお願いします
スニーカー業界の中では、我々はかなり異色なメンツだと思うんですけども、これを機にぜひもっとアウトドアに興味を持っていただけたら嬉しいです。アウトドアに行くとスニーカーが汚れちゃうんですけど。オレンジのアパレル館は和歌山ですけど、大阪市内のなんばパークスにもお店があるので、大阪、関西方面に来られた時とか関西方面に住んでる方はぜひ一度足を運んでいただければと。そして、時間があれば和歌山のほうにも一度来てください。

堀西 晃弘
和歌山県橋本市出身。中学1年生でスケートボードを始め、エメリカを履いて毎日スケートに明け暮れる日々を送る。それと同時にスニーカー熱に火が付き、1995年のナイキ エア マックス 95に憧れ、通販店舗に手当たりしだい電話を掛け倒して奇跡的に定価で購入できた幸運の持ち主。高校卒業後、車関連企業に就職。15年務めた後、地域活性化を目的にオレンジの立ち上げメンバーとなり、2016年にオレンジをスタート。現在はマネージャーとして活躍中。今までのスニーカー所有足数は300足超。子育てを機に大半を処分したが、ナイキ エア マックス 95だけは今でも家宝として大切に保管され、発売が延期されたアディダスのアディマティックを心待ちにしていた。

Orange
和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺488-4
0736-26-8888(アパレル館)
Shop hours 11:00 – 19:00
https://shop-orange.jp

INFORMATION
デッカーズジャパン 
0120-710-844
https://www.hoka.com/jp/

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