Photo : Masataka Nakada(STUH)
Edit&Text : Shin Kawase

KARHU “LEGEND COLLECTION”
2019 FALL/WINTER
SHOES MASTER BEST SELECTION

100年を越える歴史をもつフィンランド発のスポーツブランド、カルフ。そのカルフのライフスタイルシューズカテゴリーであるレジェンドコレクションが出揃った。東京・千駄ヶ谷にあるカルフショールームにて、編集部がセレクトした2019年秋冬のリコメンドモデルを紹介する。

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KARHU “LEGEND COLLECTION”
2019 FALL/WINTER
“Cross-Country Skiing Pack”

レジェンドコレクションの2019年秋冬のメインテーマは、クロスカントリースキー。カルフは、フィンランドの人々の交通手段を支えるスキーの板を製造していた歴史をもつ。カルフのスキー板は、フィンランド陸軍や、クロスカントリースキーの世界チャンピオンが愛用していたことでも知られている。クロスカントリースキーパックは、90年代~2000年代のクロスカントリースキー板のカラーリングからインスパイアされ定番モデル、フュージョン2.0、アリア、シンクロン クラシックの3デザインで展開されている。

FUSION 2.0 “Cross-Country Skiing Pack”
Monument Fiery Red & Night Sky / Dandelion
¥15,800+tax

FUSION 2.0 & ARIA “Cross-Country Skiing Pack”
FUSION 2.0 Leather Brown / Night Sky ¥15,800+tax
ARIA Capulet Olive / Mango ¥14,800+tax

SYNCHRON CLASSIC & ARIA “Cross-Country Skiing Pack”
SYNCHRON CLASSIC Night Sky / Monument ¥16,800+tax
SYNCHRON CLASSIC Rooibos Tea / Patriot Blue ¥16,800+tax
ARIA Leather Brown / Night Sky ¥14,800+tax

 

KARHU “LEGEND COLLECTION”
2019 FALL / WINTER
FUSION 2.0 & LEGACY

FUSION 2.0 (Distribution limited model)
昨年、パリのコレットとのスペシャルモデル(ビームス 原宿のみで販売)のベースモデルとなり話題を呼んだフュージョン2.0は、1996年に最も人気の高かったランニングシューズを改良し生まれ変わった。流通限定モデル。
15,800円+税

LEGACY
スポーツの世界で軌跡を残したことに敬意を表し、当時のオリジナルテクノロジーを踏襲し復刻したレガシー。レガシーは1996年に誕生したランニングシューズ。エアクッションに加えサンドイッチヒールキャップやEVAミッドソールを搭載し、安定性とクッション性を両立させている。
12,800円+税

INFORMATION
シードコーポレーション 
03-6709-9662
http://japan.karhu.com/

 

Limited model KARHU “LEGACY”
Pre launches
at BEAMS HARAJUKU

About KARHU
Shingo Arai(BEAMS)

カルフの流通限定モデルがビームス 原宿で販売されている。ビームスといえば、3年前からカルフを展開し、バイヤーの新井伸吾氏はスニーカースピーカーのカルフ編にも登壇したほど。東京・千駄ヶ谷にあるカルフショールームを訪れた彼に改めてカルフの魅力について取材した。

Shingo Arai(BEAMS)
Interview

新井伸吾 / ビームス バイヤー

–––新井さんとカルフといえば、昨年の5月にスニーカースピーカーに登壇されましたね
カルフは2016年秋冬シーズンから取り扱っているんですけど、カルフと出会った時は、ビームスで展開する新しいブランドをずっと探していた時期で。何かないか、何かないかって状況の中で僕に刺さって・・・。掘り下げれば掘り下げるほど色々な逸話や歴史があって。本当にびっくりしたというか、こういうブランドがあるんだって思いましたね。もっと多くの人に知ってもらいたくてスニーカースピーカーにも出させてもらいました。

2018年5月にカルフのショールームで開催されたスニーカースピーカーの模様。お馴染みのスニーカー有識者が集まってフィンランド発、カルフのポテンシャルを徹底検証した。会場には入りきれないほどのオーディエンス、スニーカー業界関係者が集まり、新鋭ブランドであるカルフへの期待値の高さを感じさせたイベントだった。

主催者:
パネリスト:国井栄之(mita sneakers)
ゲスト:新井伸吾(BEAMS)、南井正弘(Runners Pulse)
ナビゲーター: 河瀬 真(SHOES MASTER)

–––現在、ビームスにとってカルフとは、どんな存在なのでしょうか?
もはやビームスにとっては、めずらしいブランドではなくて、スニーカーブランドのひとつだと思います。お客さまの認知度はありますし、特にスニーカー好きの方に関しては、スニーカーブランドの選択肢のひとつになっている。KARHUって英語の表記だと、カルフと読みにくいじゃないですか。でもビームスではちゃんとカルフだと認知されていて、パリのコレットやアムステルダムのスニーカーブティックのパタとのコラボレーションモデルを発売した時にはオープン前に並びが出た位ですからね。ビームスのお客さまには浸透しています。シューズ単体で勝負できるところまで来てるので、これからは、いかにファッションと合うかっていう、僕らの洋服といかに合わせられるかっていうところも色々と提案していきたいですね。

colette×KARHU “Breaking Bread” Fusion 2.0(Made in Italy)

Patta×KARHU Fusion 2.0

–––どんな方がビームスでカルフを購入していかれますか?
スニーカーに飢えている人たちで、みんなと一緒では嫌だ、みたいな。ちょっと天邪鬼的な方が多いかと思いますね。

–––新井さんの想うカルフの魅力とは何でしょうか?
やっぱりカラーリングとデザインですね。僕ら日本人にない感覚のカラーリングだし、そこが北欧ブランドらしいというか。デザイン的にも、他のスニーカーにない箇所にシューレースを通す穴があったり、Dカンを使ったり。ちょっとアウトドアっぽい雰囲気もあったりするので今の東京のファッションスタイルにもはまると思いますね。あと歴史も100年以上あって、1950年代に当時使っていた3本ストライプを、某メーカーに20万円位の金額とウィスキー2本で売却したという逸話や1970年代 にはエアクッションを搭載したモデルを世界で初めて登場させるなど…デザイン、カラーリングもさることながら、スポーツブランドの機能、そういうテクノロジーの先端を走ってきた歴史もありながらっていう、両方のバランスが、他のブランドにはない魅力じゃないかなぁと思いますね。

1952年、当時使っていた3本ストライプを某メーカーに現在の価値でおよそ1600ユーロ(約20万円)ほどの金額とウィスキー2本で売却したという逸話が残っている。

1970年代、当時革新的だったエアクッションを搭載したモデルを発売。2重構造のエアクッションミッドソールとアーチサポートがついたインソールを搭載していた。

–––2019年の秋冬コレクションから“LEGACY”(レガシー)をピックアップしていますがその理由は?
まさに僕らのトレンドで言うと、ちょうどいい物が入ってきたって感じのモデルだったんです。ダッドシューズでもなく、ハイテクでもなく、ローテクでもないっていう。あまり奇をてらってないっていうか、肩の力が抜けてる感じで、すごくお洒落だなと。あと、要所、要所にパープルの色があって…。パープルっていう色自体が今、キーカラーになっていると思います。

–––カルフをどんな方に履いてもらいたいですか?
僕らの役割とすると本当に洋服好きな方にぜひ履いてもらいたい。ちょっと人と違うのがいい、人と同じじゃ嫌だっていう方にも僕はお勧めですね。

INFORMATION
ビームス 原宿
東京都渋谷区神宮前3-24-7 1F・2F
03-3470-3947
http://www.beams.co.jp/shop/h/

KARHU LEGACY(Limited model)
Bright White / Tillandsia Purple
¥16,800+tax

新宿御苑千駄ヶ谷門の前にあるカルフショールームでは、ランニングイベントのためにシャワールームも用意され、カルフのテーマである“FUN LIFE FUN RUN”を感じることが出来るスペースとなっている。また、現在、コラボレーションモデルを含む、全モデルを取り扱うフラッグシップショップとして展開できるように準備中だという。

KARHU SHOWROOM
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-1-11 IVY WORKS

INFORMATION
シードコーポレーション 
03-6709-9662 
http://japan.karhu.com/

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