Photo: Masataka Nakada(STUH)
Edit & Text: Shin Kawase

KAZOKU bonds connected with sneakers
MIZUNO × MTXIX × mita sneakers
“MONDO CONTROL MTXIX”
~スニーカーで繋がる、家族の絆~

2020年1月19日。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手が出演したラジオ番組「ももクロくらぶxoxo」で、田中選手からミズノ、ミタスニーカーズとのコラボレートモデルが完成したことが発表された。本誌読者であればピンと来たと思うが、ミタスニーカーズの国井栄之氏と田中選手は親交があるのだ。スニーカーで繋がる、家族の証を取材した。

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SNEAKER SPEAKER Vol.19
Do you know MIZUNO“KAZOKU”?
at MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI

MIZUNO × MTXIX × mita sneakers
“MONDO CONTROL MTXIX”
Shigeyuki Kunii(mita sneakers)Interview

スニーカーで繋がる不思議な絆が公になったのは、ミタスニーカーズの国井栄之氏が主催するスニーカーシンポジウム、スニーカースピーカーに田中選手がゲスト出演したことだった。今回のコラボレートモデルが完成するまでの経緯を国井氏に聞いた。

ミズノからの依頼とはいえ、
スニーカースピーカーに、
わざわざ時間を割いてくれたことに
スニーカーに対しての熱量を感じました
国井栄之(ミタスニーカーズ)

–––改めてこのコラボレートに至った経緯を教えてください
元々はプライベートで田中選手が探してるスニーカーがあって、僕のところに「このスニーカー探してるんだけど」というオファーが共通の知人を介して届いたんです。それを僕のほうでたまたま用意させてもらうことができて…それが3年位前だったと思います。それが最初のキッカケですね。その後、ミズノさんと“KAZOKU”(カゾク)というプロジェクトが始まって、コラボレート第1弾モデルをリリースしたり、東京・新宿の“BEAMS JAPAN”(ビームスジャパン)でスニーカースピーカーを開催したり。取り組みが増えていった頃に大阪に直営店(ミズノオオサカ茶屋町)がオープンして、2018年12月にスニーカースピーカーを大阪でも開催してほしいとオファーがあったんです。ちょうど田中選手も日本に戻って来られているタイミングだったので、ミズノ側がスニーカースピーカーの話をしたら、快諾してくれて出演(サプライズゲスト)してくれるということになりました。

国井栄之(ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター)

田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)

–––スニーカースピーカーで共演した田中選手の印象はどうでしたか?
とてもハードなスケジュールの中で、ミズノからの依頼とはいえ、スニーカースピーカーというスニーカーをメインの題材としたイベントに、わざわざ時間を割いてくれたことにスニーカーに対しての熱量を感じ、スニーカーカルチャーへの愛情を肌身で知れて、本当に興味があるんだなと、率直に思えました。ミタスニーカーズにも、新作の発売を機に時間を割いて絶対に来てくれる人達がいるんです。どんなに忙しい中でも、スニーカーに対して時間を割いてくれる人は、本当にスニーカー好きなんだなっていう感覚が20年以上スニーカー屋をやっている僕の中にあります。本当に欲しければ、平日発売であっても、どうにかして来てくれたり、朝早くから来てくれたり、事前に申し込みをしてくれたり。ただスニーカーが欲しいだけなら、極端な話、二次流通でも、お金さえ出せば買えるものじゃないですか。でも、わざわざ時間を割くっていうのは、お金でモノゴトを解決するよりも、よっぽど大変なことだし。分刻みのすごいスケジュールの中で動いている田中選手が、その貴重な時間を割くって相当だと思いました。

サプライズゲストであるニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手が会場に到着。混乱を避けるため事前の告知は行わず、登場するまで完全非公開となっていたため会場は大興奮。まさにサプライズゲストとなり、会場に詰めかけた全員が、報道カメラマンのようにカメラを構えるという異様な空気に包まれながらトークがスタートした。

–––その後も関係が続くんですよね
はい。スニーカースピーカーに出演してもらった記念にミタスニーカーズで用意したギフト用のウエーブ ライダー1を差し上げたんです。そしたらすごく喜んでもらって…。その後に、田中選手のご厚意で『SHOES MASTER』での読者プレゼントを快諾してくださったり、関係は繋がっていきました。

SPECIAL MODEL
MIZUNO WAVE RIDER 1 “MTXIX”(Not for sale)

 

今回のプロジェクト自体がすべて
「スニーカー」を介して繋がったプロジェクト
国井栄之(ミタスニーカーズ)

–––そういった経緯があって、田中選手のコラボレートモデルの話になったんですね
そうです。たまたまやりたいこととフィットしたのがミタスニーカーズ第2弾モデルのモンドコントロールだったんです。その気に入った理由が、ロゴが面ファスナー仕様なのでビリビリっとはがせて、ランバードロゴを違うカラーに取り替えられることだったらしくて。使うことを許可してもらえないかって連絡がきました。

MONDO CONTOROL “PURPLE SYRUP” “mita sneakers”
Release date: September 14, 2019

–––そうだったんですね
僕らとしては田中選手がベースモデルに選んでくれただけで光栄なことだから、断る理由はありません。以前にスニーカースピーカーにも出演してもらった関係もあるので、快諾の旨を伝えました。そしたら、せっかくなのでミタスニーカーズも一緒にどうですかって話になったんです。

–––ディテール等々のアイデアは田中選手から出されたのですか?
ベースモデル(モンドコントロール)は僕らのコラボレートの際にいじらせてもらったので、今回のコラボレートに関しては田中選手本人がやりたいことを反映して、インソールのロゴ配置だけを僕が担当しました。

–––最後に今回のモデルは、どんな人に履いてほしいですか?
今回のプロジェクト自体がすべてスニーカーを介して繋がったプロジェクトなので、このモンドコントロールの情報にたどり着いてくれた方には誰でも履いてもらいたい、という想いがあります。スニーカーがなかったら、今回こういう風に田中選手とミタスニーカーズが交わることもなかった。スニーカーファンが田中選手を応援するキッカケになったり、野球好きの田中選手のファンがスニーカー好きなってくれたり新たな繋がりが広がったら嬉しいですね。色々な人達がタウンユースとしてミズノを履くキッカケになってくれることがベストだなと思います。

Nickname: MONDO CONTOROL OG 2nd.Color
Release date: October 5, 2019

About MONDO CONTOROL
モンドコントロールは、1995年にモンドシリーズから発売されたランニングシューズ。モンドシリーズとは、セーフティ性能を重視したシリーズでフィット感にこだわって作られているのが特徴。ミズノウエーブの前身となるエナジーリターンコンセプト構造を採用し、衝撃吸収性と反発性を同時に実現しながら着地時の横ブレやロスを軽減。インターナルソックフィットシステムと呼ばれるフィット感が特徴のアッパー構造、かかと部分から中足部までダイナミックフットカウンターというスタビライザーが、抜群の安定感をもたらした一足。

 

MIZUNO × MTXIX × mita sneakers
“MONDO CONTROL MTXIX”

本スペシャルモデルは、ミタスニーカーズとのコラボレートモデル(モンドコントロール)をベースモデルに、アッパー全体をオールブラックに統一。サイドのランバードラインロゴはマジックテープで自由に取り外しが可能。

インソールにはミタスニーカーズのアイコンである金網と”Tokyo Custom Made”を意味する「東京改」が施され、踵にはニューヨーク・ヤンキース田中将大投手のシルエットと”MTXIX”の文字が入っている。※“MTXIX”とは、MASAHIRO TANAKAの“M”と“T”の頭文字に田中選手の背番号である19を意味する

MIZUNO × MTXIX × mita sneakers
“MONDO CONTROL MTXIX”

23.0~30.0cm
21,000+tax(4月発売予定)

取り扱い店舗
mita sneakers、REVOLUTION、MIZUNO SHOP

 

MIZUNO × MTXIX × mita sneakers
MTXIX × MOMOIRO CLOVER Z
“MONDO CONTROL MTXIX”

今回のスペシャルモデルは、トリプルコラボレートと思いきや、田中将大選手と親交の深い“ももいろクローバーZ”のメンバー4人も参加したクアドラプル(4つ)コラボレートモデルだった。メンバーのカラーである、ピンク、赤、黄、紫、の4色をランバードラインロゴで表現。付け替え可能なオプションカラーとして付属している。

About MIZINO Runbird Line
スポーツブランドとしてのアイデンティティをグラフィカルに表現したミズノのランバードライン。ランバードラインは、1983年にシューズ専用ロゴとして完成までに180 個に及ぶデザイン案が作られ、その造形が走っている鳥の様に見えたことから“Runbird”(ランバード)と命名された。今ではミズノを象徴するアイコンに昇華している。その象徴をミタスニーカーズとの共作に続き特別に許可され、付け替え可能なベルクロ仕様になっている。

INFORMATION
MIZUNO
http://www.mizuno.jp/mizuno1906/
ミズノお客様相談センター
0120-320-799

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