Photo : Masataka Nakada(STUH)
Edit & Text : Shin Kawase

"KAZOKU"5th Year
Special Interview
The future of Mizuno Sports Style
Shigeyuki Kunii (mita sneakers)&
Masatoshi Yamaguchi (Mizuno Sports Style)

2018年2月。ミズノの“KAZOKU”(カゾク)デビューはセンセーショナルだった。ミタスニーカーズとタッグを組み、1997年誕生のランニングシューズ“WAVE RIDER”(ウエーブライダー)をスニーカーとして今に蘇らせたのだ。ミズノの突然のスニーカーマーケットへの参入は、我々日本人はもちろん、ヨーロッパ、アジア諸国にも大きな影響を与えた。あれから丸4年。5年目を迎えたKAZOKUプロジェクトの軌跡を振り返るとともに、KAZOKU、ミズノスポーツスタイルの未来について2人のキーマンに話を聞いた。(インタビュー取材:2022年1月28日)

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Shigeyuki Kunii (mita sneakers)
国井栄之 / ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター

1996年、ミタスニーカーズに入社。プレスを経てマーチャンダイザーとして仕事の幅を広げながら、入社2年目に会社にも内緒の直談判により当時は未知であったコラボレーションを実現。現在は、クリエイティブディレクターに就任し同店を率いる立場であり、スポーツ・アウトドア・ファッション・ラグジュアリーに至るまで、様々なジャンルのブランドとのコラボレーションや、インラインのディレクションを数多く手掛けている。

Masatoshi Yamaguchi (Mizuno Sports Style)
山口昌利 / ミズノ(株) グローバルフットウエアプロダクト本部・企画部 ライフスタイル企画課 担当課長

1993年、ミズノ株式会社へ入社。約13年の営業経験を経て、2005年からシューズの企画担当者に。その後10年に渡ってサッカーを中心とした競技シューズの企画を担当。2009年、”試合の流れを決めるキック”を可能にするイグニタスシリーズで日本代表メンバーの本田圭佑選手とサッカースパイクの共同開発を手掛け、他にもソニックシリーズ、モレリアネオなどの企画を推進。2016年からはスポーツスタイルを担当している。

About KAZOKU

–––ミズノスポーツスタイルのKAZOKUプロジェクトがスタートして5年目。今の気持ちを教えてください
山口 本当にあっという間に5年目を迎えたなという印象です。
国井 本当にそうですね。途中にコロナもあった関係で2年位の空白期間があったのでさらに早く感じますね。

–––KAZOKUを展開する前と展開後。何が一番大きく変わりましたか?
国井 KAZOKUをやる前まではミタスニーカーズの歴史上、1回もミズノのシューズを取り扱ったことがなかったんです。個人的にはスポーツのギアとして使ってましたけど。KAZOKUをきっかけにミズノスポーツスタイルの取り扱いもスタートしましたし、スニーカーとしてミズノを捉えて掘り下げてったので、僕も見方が変わったし、お客さんの見方も180度変わったと思います。

–––4年前にミズノが登場した時のお客さんの反応はどうでしたか?
国井 俗に言うスニーカーヘッズの人たちは免疫がなかったと思うので、すごく衝撃的だったと思いますね。もちろん、日本に住んでいてミズノを知らない人は存在しないので、スニーカーヘッズにとっては、良く知っているけど一番遠い存在だったと思うんです。だから何の前触れもなくKAZOKUのローンチでドーンって、いきなり来た感じだったと思います。

–––発売の日、お店はどんな感じでしたか?
国井 即日完売で終わりました。お客さんもいきなりだったんでびっくりしたと思うんですけど、乗り遅れないように皆が一気に来てくれた感じがあって、即完した感じです。並びが出て、午前中まで持たなかったですね。

via SHOES MASTER Web SPECIAL(February 8, 2018)
MIZUNO×mita sneakers New project “KAZOKU”

–––ミズノ側の変化はどうですか?
山口 私もKAZOKUの発売日にスタッフと一緒に行ったんですけど、朝から沢山のお客さんが並んでくれていました。それは私にとってめちゃめちゃ印象的な出来事でした。ミズノが出したスニーカーに並んでくれるお客さんを実際に目の当たりにして、我々がこれまでやってきたライフスタイルのシューズとは明らかに違う、ということを感じましたね。

–––ある意味、ミズノスポーツスタイルが生まれ変わった瞬間がKAZOKUの発売日だったみたいな?
山口 本当にそうです。KAZOKUプロジェクトが始まるまで、認知度が高いスニーカーショップでミズノの商品を取り扱っていただけてなかったので。日本だけでなくグローバルでも。それを国井さんから一緒にやるんだったらKAZOKUは絶対にグローバルプロジェクトとしてやってほしいと強くお願いされたんです。それでミズノのヨーロッパチームと一緒にKAZOKUプロジェクトをスタートさせた経緯があるんです。その結果、日本だけでなく、ヨーロッパからも大きな反響があって今に繋がっています。本当にあの発売日が、運命っていうか、ミズノスポーツスタイルを変えた日であるのは間違いないですね。

–––KAZOKUで特に印象に残っている出来事を教えてください
国井 数え切れないぐらいあるんですけど、その中でも一番は、まだKAZOKUを立ち上げる前の話なんですけど、ミズノのスタッフが上野まで来てくれて「どうしても一緒にやりたいんでミズノの駄目な所を全部言ってくれ、悪口言ってくれって」頼まれたんです(苦笑)。そう言われたんで「ミズノのライフスタイルシューズはスポーツブランドとしてのアイデンティティが抜けてるっていうか、ちゃんとミズノらしさが出てない気がする」とぶっちゃけて言いました。

–––それを聞いてミズノスタッフの反応はどんな感じでしたか?
国井 逆に「ミズノと一緒にやるんだったら、何がやりたい?」って言われたので、KAZOKUのローンチモデルとなったウエーブライダー 1をやりたいという話になりました。スポーツブランド・ミズノのアイデンティティと言えば、代表的な機能で今でも続いているものがミズノウエーブ。その初代モデルがウエーブライダー 1なんです。当時の広告みたいなものを見せてもらったら、めちゃくちゃ格好良くて。直感でこれがいいですって言ったんです。

–––でも当時のインタビューで最初は反対されたと聞きましたが
国井 そうです。「実際やったとして、本当にウエーブライダー 1が今売れると思いますか?」っていう感じでした。僕も色々なプロジェクトをやってきたので、モールド(靴の型)起こして、減価償却するまでに、莫大なお金が掛かることも知っていましたし。あれこれ復刻してくださいっていうのは簡単だけど、実際に復刻するはものすごく大変なことも分かっていました。

–––それに国井さんはどう答えたのですか?
国井 僕も軽はずみに言ったつもりではなかったし、こういう企画に乗らせてもらう時は、絶対に失敗は許されないので明確に意向を伝えさせてもらいました。僕も顔を出して、名前を出してリスクを背負ってやるので、復刻するプロダクトの希望と同時に、グローバルで連動して動きたいことも。そしたらそれらをすべて汲んでもらってヨーロッパチームとも一緒にやることになったんです。彼らと一緒に出来たことも本当に大きかったですね。

A former employee
LUCA MARCHET
ex-MIZUNO CORPORATION SportStyle

A former employee
WESLEY TYRMAN
ex-MIZUNO CORPORATION

via SHOES MASTER Web SPECIAL(February 8, 2018)
MIZUNO×mita sneakers New project “KAZOKU”

–––一緒にリスクを背負ってやりましょう、って言ってくれたミズノスタッフが印象に残る出来事?
国井 そうですね。ミズノスポーツスタイルをミタスニーカーズでやりました、でも駄目だったから、すぐ取り扱いをやめますって、一番最悪じゃないですか。良い時も悪い時も、たとえ浮き沈みはあったとしても、少量であっても、とにかく長く継続するっていうことが大切だと思うので。KAZOKUをやる前にミズノスタッフに言ったんですけど、人の畑に実がなっている木を植えるのは良くない。ちゃんと自分たちの畑を耕して種まきをしてやっていきましょう、って。それにはすごく時間がかかるし、すぐ結果が出るものじゃないけど。何年、何十年先か分からないけど、今ここで始めたことが、後に大きなビジネスになっていればいいなと。だから、ミズノのレガシーとして残るようなことをちゃんと今やりましょうと話をしました。

–––そういう意味では4年前に語ったことは、ほぼ実行されている感じすね
国井 はい。色々な問題で実行できなかったこともありますけど、でもほぼ実行されていますね。大人の事情でどうたらっていうのはほとんどなく、僕らみたいな小さな店にミズノという大きな会社がちゃんと真摯に向き合ってくれているんです。ヨーロッパチームもそうだし、日本でKAZOKUプロジェクトに直接携わっているスタッフは、スニーカーに対する温度差が全然なくて、見ている目線が一緒なのですごくやりやすいですね。

–––山口さんが特に印象に残っている出来事は?
山口 KAZOKUプロジェクトという活動の中でいうと“SNEAKER SPEAKER”(スニーカースピーカー)がすごく私の中で印象に残っています。東京はビームスジャパンさん、大阪はミズノオオサカ茶屋町で2回やらせていただきました。その場にはビームスさんの顧客さんやスタッフ関係者であったり、ミタスニーカーズのお客さん、実際に商品を買いに来るスニーカーファンのお客さんたちが参加してくれて…。KAZOKUプロジェクトに対しての想いがお客さんからダイレクトに伝わってくる貴重な場所でした。あと、東京でやった時には競合メーカーのスタッフの方がずらっといらっしゃったと、後から聞いてびっくりしました。そういった意味ではスニーカー業界における注目度が少し上がったと実感しました。満杯でしたし、本当にありがたいなと…。それが一番思い出に残っている出来事ですね。

via SHOES MASTER Web SPECIAL(August 7, 2018)
SNEAKER SPEAKER Do you know MIZUNO “KAZOKU”? at BEAMS JAPAN

via SHOES MASTER Web SPECIAL(December 14, 2018)
SNEAKER SPEAKER Do you know MIZUNO “KAZOKU”? at MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI

–––それでは国井さん、山口さんの“KAZOKU”「ベスト3足」を教えてください
国井 やっぱりKAZOKU誕生第1号のウエーブライダー1ですね。僕の中には個人的なテーマがあって「ミズノには無理難題を言っても具現化する力がある」というミズノのポテンシャルを世界の人たちに見てもらうことでした。世界のファッションブランドやスニーカーショップ、セレクトショップの人たちに「ミズノにこんなことできるんだったら、俺らもやりてえよ」って言わせたかった。それがあってスタート時からディテールに至るまで無理難題を言ったんですけど(苦笑)、全部やってくれたんですよね。分かりやすい所で言えば、つま先の白いラインは、シームを跨いで、素材も違っても同じテンションでプリントされていますけど、これを可能にするって実は容易いことではない。ミズノの指標となる一足でした。

Kunii’s Best 3 KAZOKU
WAVE RIDER 1 “NO BORDER” “mita sneakers” “KAZOKU”(2018)

国井 次がモンドコントロールOGです。KAZOKUプロジェクトがスタートしたら、ミズノファンが世界中にいるっていうことが分かったんです。インスタで世界中の人たちがミズノの昔のデッドストックをポストし始めたり、復刻希望の声が多数届きました。そんな意見の中で目に留まったのがこのモデルとこのカラーでした。今って反響が瞬時にバンバンって来るので、SNSがなかった時代と比べるとすべてのスピード感が何百倍も早くなっている。でもミズノは大きな会社なのに瞬時に動いてくれてすぐに実現しました。そのミズノのスピード感に、まだまだいけるっていうKAZOKUのポテンシャルを感じた一足でした。

Kunii’s Best 3 KAZOKU
MONDO CONTOROL OG(2019)

国井 最後はパリ発のファッションブランド、フューチャーとコラボレーションしたミズノ ウエーブプロフェシー 8です。KAZOKUは1990年代のアーカイブから始まったんですけど、現在進行形のモデルをベースにした初のコラボレーションがこのモデルでした。ミズノの技術力を結集して20年以上開発を続けているミズノウエーブの進化した構造が特徴のウエーブプロフェシーをフューチャーが採用したのが画期的だった。これをきっかけにミズノのスニーカーがファッションとしても受け入れられて浸透していった感じがある。テクノロジーだけでなくプロダクト自体も格好いいし、個人的にもよく履きました。このモデルが現在のプロフェシーをベースとしたコラボレート企画の数々に繋がっていると思います。

Kunii’s Best 3 KAZOKU
MIZUNO WAVE PROPHECY 8 “FUTUR”
“LIMITED EDITION for KAZOKU”(2019)

–––それでは、山口さんの“KAZOKU”「ベスト3足」を教えてください
山口 デンマーク・コペンハーゲンのファッションブランド、ウッドウッドさんとのコラボレーションモデルです。彼らがショーに使ってくれた反響もすごく大きくて、フューチャーさんと同じく、ミズノのスニーカーが、ファッションの中でも受け入れられ始めた代表的なモデルかなと思います。パフォーマンスランニングシューズをここまでエレガントな雰囲気に演出するのはさすがだと思いましたし、生意気ですけどカラーリングも秀逸で芸術品みたい。ありがたいことに今では多くのファッションブランドさんからコラボレーションのオファーをいただきますが、そのきっかけになった一足であると思います。

Yamaguchi’s Best 3 KAZOKU
WAVE RIDER 10 WOODWOOD(2020)

via SHOES MASTER Web SPECIAL(May 18, 2020)
MIZUNO SPORTS STYLE “WAVE RIDER 10”

山口 次はウィズ リミテッド、ミタスニーカーズとKAZOKUの共作モデルです。ウィズ リミテッドの下野さんはファッションの方なので、トータルコーディネートとして合わせやすいカラーリングにこだわられた一足です。私でも本当に合わせやすくて、普段、私服でランニングするのにめっちゃ履きました。KAZOKUプロジェクトは、日本での販路をあまり広げてなくて、ミタスニーカーズ、ビームスさんをメーンにドーバー ストリート マーケット ギンザさんなど数店舗のみで展開していたんですけど、このモデルをきっかけにウィズさんを通じて、ミズノが今まで卸せなかったようなお店にまで展開できた。さらにすべて即日完売した思い出に残るモデルですね。

Yamaguchi’s Best 3 KAZOKU
SKY MEDAL “GREYSCALE” “WHIZ LIMITED x mita sneakers”
“LIMITED EDITION for KAZOKU”(2018)

via SHOES MASTER Web SPECIAL(May 18, 2020)
SNEAKER SPEAKER Do you know MIZUNO “KAZOKU”? at MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI

山口 最後にミズノを代表するコート系シューズになります。スニーカーマーケットの中でのコート系って、バスケットシューズかテニスシューズが元になっていることが多いですけど、ミズノを代表するコート系となるとバレーボールシューズになるんです。これは1990年代にアメリカで販売していたバレーボールシューズを復刻させたんですがミズノらしいコートスタイルを提案できたかなと思っています。ただ残念ながら現在は取り扱いを休止しているので、また新たなミズノらしいコート系シューズを提案していきたいですね。

Yamaguchi’s Best 3 KAZOKU
COURT SELECT OG(2018)

via SHOES MASTER Web SPECIAL(May 10, 2019)
MIZUNO “KAZOKU” “FUTUR” Ben Fredonie & Felix Schaper(FUTUR)

Felix Schaper(FUTUR)
フューチャーのインタビュー取材時にエグゼクティブ・ディレクター、フィリックス・シェイパー氏が履いていたのがコートセレクトOG。このモデルがすごく気に入っていてずっと履いていると語ったのが今でも印象に残っている。

–––国井さん、山口さん、ベスト3ありがとうございました。KAZOKUもついに5年目に入りましたね
山口 はい。先ほど国井さんがおっしゃったようにKAZOKUは、国井さんを中心にミズノのスポーツスタイルカテゴリーをよくご理解をいただいた上で、4年間一緒に新しいモノをお客さんに提案してきた大切なパートナーであり、コミュニティなんです。これからもよりよい関係を続けて行きながら5周年に向けて色々やっていきたいですね。

–––KAZOKUのことはよく分かったのですが、ミズノスポーツスタイルのカテゴリーは今いくつありますか?
山口 主にグローバルで展開しているランバードラインが入ったRBコレクションと、日本を中心に展開しているMラインを使ったMLCコレクション。大きくはこの2つを展開しています。

 

About
Mizuno Sports Style 2022 Spring/Summer
Best selection

–––それではミズノスポーツスタイルのRBコレクションの中からメーンとなるプロダクトを紹介してください
山口 はい。KAZOKUプロジェクトから派生したコラボパートナーのひとりであるアーティスト、空山 基さんとのコラボレーションモデル、“WAVE PROPHECY SORAYAMA”(ウエーブプロフェシー ソラヤマ)からインスパイアしてアレンジを加えたインラインモデル、“WAVE PROPHECY β”(ウエーブプロフェシー ベータ)になります。

via SHOES MASTER Web SPECIAL(January 12, 2021)
About HAJIME SORAYAMA × MIZUNO

山口 ベースモデルは今日、国井さんが履いてくれている靴です。ツーリングについては、ウエーブプロフェシー 10と全く同じもので、アッパーにモノソック構造を採用した新しいライフスタイルシューズになります。ウエーブプロフェシー ソラヤマは大変ご好評を頂いて、即ソールドアウトしたため買えなかったというお客さまも沢山いらっしゃいました。そういうお客さまの要望に応えるかたちで満を持してインラインモデルとして出させて頂く感じです。

–––国井さん、ベースモデルのウエーブプロフェシー ソラヤマの履き心地はどうですか?
国井 面白いっす。
山口 面白いか…笑

–––面白い?それは実際に履いてみてのお楽しみって感じですか?
国井 なんか理屈では言い表せない高揚感がこのモデルには詰まっているんですよね。例えば新しいガジェット(電話やPCなど)を手に入れた時って、最初は上手く使いこなせないじゃないですか。でも、使えば使うほど自分なりの使い方、楽しみ方ができるようになる。この靴もガジェット的に個々の用途や魅力を発見してもらいたいですね。
山口 笑、ミッドソールのEVA(スポンジ)を大胆に減らした空洞のあるインフィニティ(∞)構造のミズノウエーブを搭載したソールが独特のクッション感を実現しています。ウエーブプロフェシー ベータを通じて、ぜひ多くの方に体感いただきたいですね。

–––ウエーブプロフェシー ベータは、ミタスニーカーズでも買えますか?
国井 はい。ミタスニーカーズでも販売しますので、ぜひ一度足入れしてみてください。

–––いつ頃に発売の予定ですか?
山口 コロナの影響があって、状況によって変わる可能性もあるんですけど、6月に予定しています。

–––次のモデルは?
山口 昨シーズンにトレイル系のランニングシューズとして提案させてもらったシューズ、“WAVE MUJIN TL”(ウエーブ ムジン ティーエルのニューカラーになります。

via SHOES MASTER Web SPECIAL(August 25, 2021)
About Mizuno Sports Style 2021 F/W “WAVE MUJIN TL”

–––ウエーブ ムジン ティーエルは好セールスだったそうですね
山口 はい、おかげさまですごく好評を頂きました。ミタスニーカーズでも良く売れたそうで、ミズノの直営店でも好セールスでした。さらにグローバルでも人気があって。日本以外でも多くの国々で展開してもらっています。2022年春夏シーズンでは、そのモデルの新色と、あとウエーブ ムジン ティーエル自体はソールにミシュランラバーを使用した本格的な機能が非常に評価が高かったんですけど、トレイル系であればやはりゴアテックスを、という声がありまして、ゴアテックスバージョンも登場します。

–––ゴアテックスバージョンも格好いいですね
山口 世界的なシューズデザイナー、トゥアン・リーさんのデザインからインスパイアしたウエーブ ムジン ティーエルは、非常にレイヤーが多いアッパーになっています。それが独特でいいのですが、ゴアテックスバージョンは、レイヤーを減らしてシームレスのアッパーを採用し、より雨や水に強いデザインと仕様で展開していく形になります。

–––最後にミズノスポーツスタイルの今後について教えてください
山口 KAZOKUプロジェクトのおかげで世界各国から反響を頂いていますが、まだなかなかコロナ渦の影響もあって、ヨーロッパと日本がメーンっていう状況です。なので今後はKAZOKUの輪を広げて、世界のより多くの地域にミズノのスポーツスタイルシューズをお届けできるような体制をミズノとして構築していけたらと強く思っています。

–––ミタスニーカーズとミズノスポーツスタイルとの今後の取り組みを教えてください
国井 ここに並んでいるインラインも実は、プロトタイプの段階から見せてもらっていて…。KAZOKUのメンバーとして、コラボレーションだけじゃなくて、インラインの新規モデルまで意見交換させてもらっています。ミズノの方はどのポジションの人でも、皆さん優秀な方が多くて、さらに聞く耳をすごく持ってくれるんです。そうすると僕らも作り手の人と直接会話ができるので、その人たちの熱量も分かる、だから売ろうっていう気になるんです。なのでこれからも名実ともにKAZOKUとして進んでいければいいなと思っています。

Mizuno Sports Style 2022 S/S
Best selection
WAVE PROPHECY β & WAVE MUJIN TL/GTX

WAVE PROPHECY β
Off White

ウエーブプロフェシーをライフスタイル仕様にしたアレンジモデル。パフォーマンスシーンにおける機能性の追求から生まれたソールはそのままに、空山 基氏とのコラボレーションモデルのデザインからインスパイアされたアッパーを搭載。ファッションにおけるニュートラル回帰のトレンドを意識した材料、カラーリングを採用し、見た目と質感にこだわった一足になっている。25,300円

WAVE PROPHECY β
Black
¥25,300

WAVE PROPHECY β
Multicolor
¥25,300

WAVE PROPHECY β(3Color)

WAVE MUJIN TL
Desert Meditation

ウエーブ ムジン ティーエルは、2007年に世界的なシューズデザイナー、トゥアン・リー氏によりデザインされたものの商品化されなかったデザイン画を基に作成したアッパーに、ミズノのパフォーマストレイルランニングシューズ、ムジンの最新ソールを合わせたハイブリッドモデル。昨シーズン好セールスを記録した人気モデルの春の新色。20,350円

WAVE MUJIN TL GTX
Black

アッパーのレイヤーを減らして、シームレスのアッパーとしてスタイリッシュに生まれ変わったウエーブ ムジン ティーエルのゴアテックスバージョン。ウエーブムジンのソールは、グリップ力があり、山でもいけるトラクションがあるのがポイント。タイヤで有名なミシュラン製のラバーが採用されている。20,900円

取材協力:
ミズノ株式会社
ミタスニーカーズ

INFORMATION

mita sneakers
03-3832-8346
www.mita-sneakers.co.jp

ミズノお客様相談センター
0120-320-799
www.mizuno.jp/mizuno1906/

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