2016 | 10.18 | Tue | 18:52

Resurrection! Panther is Made in Japan

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Do you know Panther?

Panther is a brand of legend.

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Resurrection!
Panther is Made in Japan

1964 年に誕生し、1970 年代にはトレーニングシューズの代名詞として多くのトップアスリートから愛用され、全国の学校指定靴として採用されたほどの人気だった伝説のスポーツシューズブランド、パンサー。そのパンサーが長い沈黙を破って先シーズン復活を果たした。本特集は、パンサーを知らない世代に向けて、パンサーの軌跡と復活した最新プロダクトを紹介する。

Photo: Kazumasa Takeuchi
Edit &Text : Shin Kawase
 

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Panther Dera Original(1977)

1977年に発売された「パンサー デラ」のオリジナルモデル。
パンサーを代表するアイコンモデルとして、当時多くの人に愛された。
 

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今も大切に保管されている1977年のカタログ。
ここには当時注目を集めた名品が数多く掲載されている。
 

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Panther Dera Original(1977)

発売から約40年。当時のモデルを完璧に
再現したパンサー デラ4色が復刻されている。
 

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Panther GT Deluxe Original(1977)

こちらも同じ1977年にリリースされた「パンサー GT デラックス」。
4色すべてのカラーが復刻されている。
 

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日本全国の学校指定靴として採用されほどの人気だったパンサー。
小学校時代に履いていたと語る、ランナーズパルス編集長・南井正弘氏に
当時のパンサーについて解説してもらった。
 

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About panther
Masahiro Minai(Runners Pulse)

解説: 南井正弘(ランナーズパルス編集長)

世界長パンサー

筆者が小学校に入学したのは昭和47年(1972年)のこと。この当時の小学生が履く運動靴は俗にいうゴム履き物メーカーと呼ばれた月星(現ムーンスター)、世界長(現世界長ユニオン)、日本ゴム(現アサヒコーポレーション)、アキレスが製造するランニングシューズタイプであり、現在のスリムなフォルムのアッパーと厚みのあるミッドソールをミックスしたシューズと異なり、明らかに足袋のシルエットをモチーフにした前足部が幅広のアッパーデザインと極薄のアウトソールが組み合わされている点が大きな特徴であった。それぞれ、ジャガー、パンサー、クーガー、ランドマスターとシリーズ名が付けられたが、これらのシューズは当時の小学生の足元の定番としてしっかりと君臨していた。

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なかでも個人的に思い入れのあるのが、世界長パンサーのブルー/ホワイト。幼稚園の頃から履きなれた前ゴムのスリップオンシューズを卒業して、ナイロンアッパーに白のブランドストライプ、そしてレザーの補強パーツを組み合わせたシューズを履いて学校に行くことは、小学校低学年の頃は本当に嬉しかった。このタイプのシューズは1980年初頭までポピュラーであったが、この頃に登場した超軽量ウレタンソールを使用する学童用運動靴に急速にシェアを奪われ、現在の小学校では見られなくなってしまった。そんな状況で「世界長パンサーが復活した!」というニュースを聞いたときは思わず耳を疑ったが、実際に復刻されたシューズを見てみると悪くない。そして意外なことに今回の復刻モデルは現代風にカラーリングをアレンジしたのではなく、1977年当時のカラーリングを忠実に復刻したという。パンサーGTデラックスのベージュやグリーンなどはモダンなテイストなので、今回の復刻のためのニューカラーだと思ったが、1977年のパンサーのカタログにしっかりと掲載されているのだ。子供ながらにパンサーは他社の同タイプよりも個性的な印象があったが、このことは当時の世界長がカラーリングとデザインに関しては、他社よりも一歩先を行っていたということの証明かもしれない。

解説: 南井正弘(ランナーズパルス編集長)

 

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Panther
2016 Autumn/Winter
Panther Dera & Panther GT Deluxe
“Made in Japan” Full line-up collection
 

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Panther Dera
“Made in Japan”
 

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Panther Dera
“Made in Japan” Cobalt
 

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Panther Dera(1977) Made in Japan

アッパーのナイロン素材とサイドパネルの補強パーツが象徴的なパンサーのアイコンモデル。ドッグイヤーと呼ばれるヒールタブを設置して、アキレス腱を保護し、スムーズな足入れをサポート。軽量性や耐摩耗性に優れたスポンジソールを採用した、トレーニングシューズの名作。
本モデルは、オリジナルモデルの普遍的なディテールを可能な限り忠実に再現しながらも、インソールにオーソライト社製のフットベッドを使用し、コンフォート性・通気性・防臭性の全てに優れた一足に仕上がっている。ネイビー、ホワイト、エンジ、コバルトの4色展開。
各¥13,000+tax
 

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Panther GT
Deluxe
“Made in Japan”
 

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Panther GT Deluxe
“Made in Japan” Beige(new color)
 

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Panther GT Deluxe
“Made in Japan”Green(new color)
 

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Panther GT Deluxe(1977) Made in Japan

染色加工を施したスエードをアッパー素材に採用し、サイドパネルの補強パーツが象徴的なパンサーのアイコンモデル。基本的な機能はパンサー デラと同様。

パンサーは、裁断、縫製、成型までの60工程にも及ぶ作業全てを福島の工場で行う。パンサーの持つヘリテージモデルに対する強い想いを職人の高い技術が具現化し、新たな価値を創造し続けている。オフホワイト、ネイビーの2色展開から今シーズンは新たにベージュとグリーンが加わった。
各¥15,000+tax
 

 

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About panther
Motoyasu Tabata
(MITSUKOSHI ISETAN)
Interview
三越伊勢丹 紳士靴バイヤー 田畑 智康

10月19日(水)から伊勢丹新宿店6Fの“KICK THE CITY”(キック ザ シティ)でパンサーのフルラインナップが販売される。メイド・イン・ジャパンにこだわって復活したパンサーをいち早くフックアップした三越伊勢丹・紳士靴バイヤーの田畑 智康氏。パンサーの何に惹かれ、魅力を感じているのか。直接本人に聞いてみた。
 
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——パンサーを初めて知ったのはいつですか?
正直言うと、今回、世界長ユニオンさん(パンサー)からお話を頂くまでほとんど知りませんでした。ブランド名というよりは、ブランドマークがうっすら記憶にある程度でした。個人的には、パンサー世代ではないので強い思い入れがあるという訳ではありません。ただ、パンサーのバックボーンを知っているからか、商品を見たり手に取ったりした時に感じるのは「何だか懐かしい」という気持ちです。学校の校庭や下駄箱が頭の中に浮かびますね(笑)。

——なぜパンサーをフックアップしたのですか?
一言で言うと、「本当にいいものを提案したい」ということです。スニーカーは、基本的に大量生産の商品が多く、だからこそ、多くの方にお求めやすい価格で提供出来ます。「スニーカー≒消耗品」という認識の方も多く、一方、靴本来の価値として目指す「愛着」や「嗜好品」など、アイテムとしての「長く大切に使う」文化のようなものは薄いような気がします。せっかく買って頂くのであれば、「長く愛着を持って履いて頂く」ための1足を提案したい。その思いにピッタリなブランドがパンサーでした。
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——パンサーの一番の魅力は何ですか?
「細部にこだわったMade in Japanスニーカー」です。今回は、1970年代のパンサーを忠実に復刻させる企画ですが、アッパーの素材で使用するスエードも、当時の雰囲気を再現すべくあえて後染めにし、切れ端部分には色が染まっていない状態を表現しています。また、福島の国内工場で製造されていますが、このスニーカーの製造工程は、ドレスシューズの工程と大差が無い程多くの工程を経て作られています。一方、インソールに高反発のクッション材を入れるなど、現代に必要な履き心地も追及しており、そういった手間暇を費やし再現されたエターナルな価値と、現代のテクノロジーが掛け合わさった1足です。

——パンサーを支持する人はどんな人だと思いますか?
人それぞれ、感じる部分は違うと思いますが、幅広い世代の方に履いて頂けると思っております。パンサー世代の方にとっては、心から「懐かしい」と思って頂けると思いますし、パンサーを知らいない世代の方にとっても「何となく懐かしい」、「逆に新しい・カッコイイ」といった印象で支持を頂けると思います。

——パンサーのお薦めモデルを紹介してください。
全部です(笑)。ただ、やはり、スエード素材のものは、当時の雰囲気や昭和クラシックなカッコよさが非常によく出ているのでお勧めです。
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——今後のパンサーに期待することは何でしょうか?
「パンサーにしか出来ないこと」、「日本のモノづくりでしか出来ないこと」にこだわり、突き詰め、商品をもっともっと尖らせて欲しいです。具体的には、「素材」と「技術」に期待をしています。「素材」に関しては、アッパーの素材だけではなく、ソールやインソールに使用されるラバーであったり、ライニングの素材であったり、スニーカーとして必要な要素を追求し、それぞれに最適な素材を選んで使って欲しい。そこまでやっているメーカーさんはなかなかないので。そして、その「素材」を最大に活かせる、細部にこだわりぬいた商品を日本の工場が持つ卓越して技術で完成させて欲しい。「この縫い合せはパンサーの技術でないと表現出来ない」といった技法にもチャレンジして欲しい。沢山の数量は作れなくていいので、唯一無二の存在になって欲しいです。
 

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Panther at KICK THE CITY

現在、伊勢丹新宿店にて、日本の良さを新しい価値として国内外に発信する“ISETAN JAPAN SENSES”が開催中。伊勢丹メンズ館6Fのコンセプトスニーカーショップ「キック ザ シティ」のプロモーションコーナーにて、10月19日(水)からパンサーの全モデルが販売される。

ISETAN MEN’S net RECOMMEND
http://www.imn.jp/post/108057196022?page=1

 
INFORMATION:
世界長ユニオン 0120-419-265

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