“The Power of 12” そもそも…
そもそも、なぜラコステなのか?
ここからお話します。
すべてはこの男との出会いから。
マーク・ゴッドウィン氏(ラコステ マネージャー)。
Mark Godwin (Lacoste Manager) SHOES MASTER Vol.11 2009 F&W
3年位前に初めて会って以来、イギリスから来日するたびに会っている。
親日家で夜遊びや深酒もしない愛妻家。編集部・河瀬とは正反対(苦笑)。
彼と本格的に取り組んだのが、
“CROCODILE MYTHOLOGY” LACOSTE COLLECTION 2009
SHOES MASTER Vol.11 2009 S&S
神話(=Mythology)。
世界8ヶ国のクロコダイルの神話を絵本(8冊)して、
シューズと一緒にBOXに入れてリリースする企画。
これをどう伝えるか?
を何度も打ち合わせするうちに迷走し、結局無難な方向に傾いた私に、
「SHOES MASTERらしく、この企画を表現してよ。普通じゃ嫌だ。つまらないから。
表紙を見なくてもSHOES MASTERって、わかるようなページ、デザイン。
あくまでも”らしさ”を貫いてほしい」
と、マークから言われたことが今でも強烈に印象に残っている。
神話とは語り継がれるもの。それは「心」の中でクロコダイルが生き続けるということ。
だからロゴマークではなく影で表現した。
「この箱を開けて履いた人々によって履き伝えることだろう」
と誌面のテキストでは締めくくってあり、ワニの影は消えて、
その人の「心」の中へ入ることを意味している。
この時にあらためて強く思った。
プロダクトとしての完成度が高ければ、
ロゴマークがなくても充分に成立する、ということ。
(ブランドを否定して訳でなく、プロダクトの完成度を最上級に認めて)
一年半前、
LACOSTE LEGENDSでのオファーをもらった時、
SHOES MASTERモデルは、そのコンセプトを誌面ではなくプロダクトで
表現したいと思った。
と、いうことで…
「ワニに自由を」
が、SHOES MASTERのテーマとなりました(裏テーマなので大きな声では言えませんが)。
それは履く人に対しても、「ご自由にどうぞ」。
LACOSTE ESTEBAN “Help Yourself” SHOES MASTER
となる。