2015 | 01.09 | Fri | 06:31

Reebok CLASSIC “GL 6000”& “LX 8500”

このエントリーをはてなブックマークに追加

 
河瀬です。
Reebok CLASSIC “GL 6000”& “LX 8500”といえば、
本誌コラムでも紹介しました。
 
via
SHOES MASTER Vol.22 page_126-127
Reebok running shoes was born in 1985
今、Reebokが面白いことになっています。part14は、1985年に誕生したランニングシューズです。
 

Reebok CLASSIC “GL 6000”

GL6000
1986_GL 6000_spread_copy
本国から取り寄せてもらった1985年のカタログ。

About GL 6000
GLとは、Go Light の頭文字であり、名の通り軽量性と共に軽快に走るランナーをサポートする1足として1985年に誕生。サポート性やプロネーションを防ぐよう設計されたヒール構造、部分的に配した2層の異なる硬度を持つミッドソールが特長で軽量性、安定性に特化し、シリアスランナーに愛された。
 
 

Reebok CLASSIC “LX 8500”
 
1985年のカタログ。約30年前に製作された頃は、完全なアナログ入稿の時代で
デザインは版下と写植の時代。もちろん、写真もフィルムが使用されている。
アナログ入稿時代とは思えないカタログのデザイン、写真のクオリティの高さ
に脱帽。プロダクトと同様に高い完成度を誇っていた。
_MG_3534_copy
_MG_3534

About LX 8500
8500は、当時の販売価格が85ドル(北米)であったことに由来。1985年にシリアスランナー向けとして、当時画期的だった3Mリフレクターも採用されたリーボックランニングカテゴリーのフラッグシップモデル。本モデルは牛革のガーメントレザーと型押しの豚革のコンビネーションを使用し、更なるフィット感を提供している。
 
 

リーボックの不遇の高機能モデルが
30年の時空を経て現代のストリートシーンで注目
解説:南井正弘

あくまでイングランドのローカルブランドに過ぎなかったリーボックがグローバルブランドの仲間入りを果たしたのは、アメリカ市場におけるエアロビクスカテゴリーの大ヒットが原動力となったが、このブランドの原点はなんといってもランニングカテゴリーである。イングランド中部の小都市ボルトンで製造されるパリス、ロンドン、AZIIといったモデルは、1984年のシカゴマラソンを当時の世界最高記録で優勝したスティーブ・ジョーンズらに愛用されるなど、高い製靴技術による履き心地のよさは魅力だったが、そのスペックはライバルブランドが革新的なテクノロジーで機能性を追及していた’80年代中期には明らかに時代遅れとなっていた。このような状況を打破すべく、従来のUK発祥モデルではなく、アメリカ主導でのランニングシューズの開発が急務となったが、これにより誕生したのがGL6000、LX8500といった製品群である。これらモデルは異なる硬度のミッドソール素材を組み合わせることで、ゆりかごのように踵を包み込み高いクッション性と安定性を両立したダイナミッククレイドルなど、機能性に優れたテクノロジーを結集させることで、それまでのリーボックのランニングモデルにはないパフォーマンス性能を誇っていた。しかしながらこれら高機能モデルが発表されて以降も「リーボック=エアロビクス&フィットネス」のイメージが強く、ランニングシューズのセールスはなかなか好転しなかった。一方でテニスカテゴリーが急速に売り上げを伸ばし、アメリカでも日本でも高いシェアを獲得することに成功していた。リーボックのランニングカテゴリーがパフォーマンスシーンで存在感を見せ始めるのはボストンロードなどがヒットした’90年代以降だが、正直に言うと、個人的には機能性もデザインも’80年代中期のモデルのほうが完成度は高かったと思う。それだけに昨今のレトロランニングのトレンドに乗ってGL6000やLX8500が注目されているのはうれしい限り。不遇の名選手にスポットライトが照らされるかのようで。
 
 
Reebok Japan
http://shop.reebokjapan.com/pc/item/?gendId=m&f=header

pagetop