Reebok CLASSIC VENTILATOR
河瀬です。
リーボックといえば、
今年の主役は、25周年を迎えたベンチレーターですね。
ご存知の人もいるかもしれないが、筆者は1988年から1998年までリーボックの日本総代理店であったリーボックジャパンに勤務しており、そのほとんどの期間をプロダクト担当として過ごした。そんな筆者にとって強い思い入れのある1足のランニングシューズが存在している。それがベンチレーターである。1990年当時のリーボックはランニングカテゴリーのシェアは高くなく、個人的にも「機能性は高いのにデザインにインパクトがない!」と強く感じていた。そんなときに従来のリーボックランニングのイメージを覆すプロダクト、ベンチレーターがリリースされることとなったのだ。それまではライバルブランドと比較して地味なデザインだったリーボックのランニングシューズを積極的に展開しようとはしなかった、フットロッカーを始めとしたアメリカの大手スポーツシューズスペシャリティストアのバイヤーたちも、このモデルの先進性を称賛。ちなみにベンチレーターのモデル名はアッパー中足部にメッシュパネルを配し、高い通気性を発揮したことから。そのほかにも軽量性と衝撃吸収性を両立した六角形の集合体からなるクッショニングテクノロジーのヘクサライトを搭載することで着地時の衝撃からランナーの足を保護した。また引っ張り強度に優れたシャークスキンナイロンのアッパー、ネオンカラーのアクセント、独特なパターンを配した補強パーツを組み合わせることでランニングシーンだけでなく、カジュアルシーンでも高い存在感をアピールできるデザインとなっていた。その後もベンチレーター3のような後継モデル、ベンチレーター シュプリームのようなアップグレード版もリリースされるなど、ベンチレーターという名前は‘90年代のリーボックのランニングカテゴリーにおいて重要なものとなっていった。これまでも、その革新的なデザインに注目が集まり、リーボック クラシックより再リリースされてきたが、2015年はベンチレーターにとって生誕25周年という記念すべきアニバーサリーイヤーあり、これまで以上に重要な1年となる。それだけにガーブストアやミタスニーカーズといった著名ショップやブランドとのコラボレーションモデルが続々リリースされる予定となっており、ベンチレーターというモデルにより一層の注目が集まることは間違いないだろう。
南井正弘
Reebok CLASSIC “Ventilator OG”
Photo: Kengo Shimizu(STUH)
Reebok jp
http://reebok.jp/pc/item/?cat2Id=ventilator&f=gridbnr