2017 | 04.17 | Mon | 05:55

FILA 2017 Spring Heritage Product

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フィラといえば、
日本でのフットウェアの展開を
2017年スプリングコレクションから
リスタートさせている。

リスタートを機に
それぞれの時代から生まれた
歴史的傑作、ヘリテージモデルも発売中。
 

「新たに動き始めたFILAの過去・現在・未来」
解説:南井正弘

1911年、イタリアのピエモンテ州ビエラでニット素材工場として誕生したフィラ。その後オリジナルのアンダーウェア製造で成功した同社は、‘70年代に入るとコットンリブ素材を開発し、この素材を用いたスポーツウェアを発売。テニスウェアのカラー化に先鞭をつけた。この当時ビョルン・ボルグ、ギレルモ・ビラスといったトッププレーヤーがピンストライプ、極小のスナップボタン、タイトなシルエットといった独自のディテールを融合したフィラのテニスウェアを着て、グランドスラム大会を始めとしたビッグマッチにおいて好成績を収めたが、これにより同社の知名度は飛躍的にアップした。そしてフィラというブランドは、その世代によって印象が大きく異なるブランドということでも知られている。1980年代に青春時代を過ごした世代には前述のようなテニスウェアのイメージが強い一方、1990年代に中学生や高校生、大学生だった人々にはバスケットボールシューズを始めとしたフットウェアのイメージのほうが強いはずだ。後者のフットウェアカテゴリーにおいて、現在までにフィラはいくつかの歴史的傑作を登場させたが、ここでは特にポピュラーだった4モデルを紹介する。まずは96GL。

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BASKET “96 GL”

このモデルは当時NBAのスーパースターとして活躍したグラント・ヒルのシグネチャーモデルであるグラント・ヒル2を現代に蘇らせた一足であり、そのシンプルながら存在感のあるデザインは20年の歳月を経ても古さを全く感じさせない。このシューズを履いたグラント・ヒルはアトランタ五輪の男子バスケットボール競技で金メダルを獲得している。
 
 

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RUNNING “MINDBENDER”

そして“FILA”のロゴをアッパーサイドに配したマインドベンダーのことを覚えているスニーカーフリークも少なくないだろう。このモデルはストリートシーンにおいて当時バスケットボールと比較すると地味な印象だったランニングシューズの概念を覆すモデルとして確固たるポジションを築いた一足であり、フィラのフットウェアのニュースタンダードの地位を確立したプロダクトであった。これら2モデルがインパクトのある押し出しの強さを主張するのに対し、さりげなくブランドロゴを配し、洗練された雰囲気で根強い人気を誇ったモデルも存在していた。それがオリジナルフィットネスとオリジナルテニスである。
 
 
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FITNESS “ORIGINAL FITNESS”

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TENNIS “ORIGINAL TENNIS”

両モデルとも“FILA”もしくはFボックスロゴのサイズはあくまで小さめ。シンプルなアッパーデザインの中足部に控えめに配されており、若年層だけでなく、大人のカジュアルコーディネートにもぴったりのシューズとして知られていた。2017年春、日本市場においてフィラはフットウェアの本格展開を再開するが、その展開モデルは上記のような過去の名作と新たに開発されたニューモデルが巧みにミックスされており、2017年秋冬シーズン、2018年春夏シーズンと、そのラインアップは拡大予定。フットウェアの世界において、今後のフィラの動向は要注目だ。
 
 

FILA 2017 Spring
Heritage Product
96 GL
MINDBENDER
ORIGINAL FITNESS
ORIGINAL TENNIS

FILA KICHIJOJI
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-16-1 DEUX本町 0422-27-6713

FILA HIRATSUKA
神奈川県平塚市天沼10-1 ららぽーと湘南平塚 2F 0463-74-4410
 

INFORMATION |
株式会社丸紅フットウェア 03-3665-1784
FILA Web Specialty Store

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