via SHOES MASTER Andrea Pompilio Interview
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SHOES MASTER Vol.28
194-195_page
Photo: Kazumasa Takeuchi(STUH)
Onitsuka Tiger × Andrea Pompilio now and the future.
Andrea Pompilio Interview
オニツカタイガーがファッションデザイナー、アンドレア・ポンピリオを迎え5年が経った。独創的なフットウエアコレクションはデザインのみならず、毎シーズン改良を重ね、機能も充実し多方面から支持を集めている。2017年秋冬コレクションの最終チェックで来日した彼にオニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオの今と未来について聞いてみた。
―秋冬フットウエアコレクションのテーマは?
テーマは毎回特に決めてないです。その時の感覚をすごく大事にしているので、あえてテーマをひとつに絞り込まないようにしています。アメリカンスクールの男子、プレッピースタイルは、テーマのひとつとしてはありますが。
― 一番気に入っているモデルは?(リコメンドモデル)
2つあって、ひとつはスニーカーでも革靴でもないシューズの“MNR AP”。2つが合わさり変わった形で完成したので気に入っています。もうひとつが“CALIFORNIA 78 AP”。素材が防水仕様になっているので、雨の日でも履ける機能的なシューズです。
―シューズをデザインする上で一番大切にしていることは?
今まで見たことがないデザイン、新しいデザインをいつも心がけています。あとオニツカタイガーとのコラボレーションなのでアーカイブを大切にしています。アーカイブモデルから、どうやったら見たことないデザインに仕上がるかを考えることから始まります。でも自分の頭の中にイメージするデザインをそのままにカタチにすることは本当に難しい。洋服だと丈が1ミリ、2ミリ違っても周りの人は分からないけど、靴の場合は、1ミリ、2ミリの差で全部駄目になって履けない場合もある。それを踏まえてデザインし、イメージを形にするのは本当に大変です。
―デザインする場所は?
ここっていう特別な場所はないけど、メキシコ、ミラノ、ロンドン、東京など色々な所で靴を見て、自分の頭の中でミックスしてデザインを考えます。そして最初のベースデザインは東京で行います、色んなアーカイブが揃っているので。ベースが出来たらカラーリングなどはイタリアで行っています。
―アンドレア・ポンピリオさんが考える「いいシューズの条件」とは?
一番は履き心地がいいということ。これはすごく大切なことですが、オニツ カタイガーのシューズがベースなので全く問題ない。でもサンプルシューズ が出来上がると自分で履いて履き心地を必ず確かめています。もうひとつは、イーブリット(右でも左でもなく真ん中という意味)。何かと何かを掛け合わせること。“MNR AP”のようにオニツカタイガーのスニーカーと何かを掛け合わせることでアンドレア・ポンピリオらしくなる。
―読者に一言メッセージを
20代から50代位まで幅広い年代に履いてほしい。誰かになるために服を着たり、靴を履くのではなく、あくまでも自分らしく着て履いてほしいですね。
Onitsuka Tiger × Andrea Pompilio 2017 AW Collection
MNR AP ¥16,000+tax
CALIFORNIA 78 AP ¥10,000+tax
OK BASKETBALL RB ¥11,000+tax
Andrea Pompilio(アンドレア・ポンピリオ)
1973年、イタリア生まれ。父は建築家で母は画家、祖父はブティック経営、という環境で育ち8歳でデザイナーを志す。これまでに「Alessandro dell’Acqua」、「PRADA」、「Yves Saint Laurent」などのデザインに携わり、ミラノ、パリ、ニューヨークで経験を積み、2011年、自身のコレクションを発表。ピッティ・ウオモ2012年春夏コ レクション新人デザイナー最優秀賞受賞。今最も注目を集めるイタリア人デザイナーのひとり。
INFORMATION|
オニツカタイガー(アシックスジャパンお客様相談室)
0120-068-806