“CONVERSE ADDICT 10th ANNIV.” Now that I think about it
アディクトのスタート当時、
高額の値段設定と
流通を制限する販売方法など、
何もかもが規格外な挑戦だった。
あの衝撃から10年。
改めて今想うこと。
コンバース アディクトに改めて今想うこと
SHOES MASTER編集部
我々は10年前の10月10日を今でも鮮明に覚えている。なぜなら、この日を境に日本のスニーカーマーケットにおけるコンバースの概念が変わった記念すべき日だからだ。もし10年前にアディクトが誕生していなかったら…今のコンバースの地位とリスペクトはなかったと断言できる。それ位歴史的な日だった。
アディクトが誕生したことで、アディクトであればオールスターを長時間に履くことが苦痛でなくなった。若者中心の最も身近なスニーカーというだけではなく、大人も履ける高機能を備えた憧れのスニーカーに生まれ変わったのだ。誕生から10年が経ったアディクトは、高額なオールスターは売れないという固定概念をぶち壊し、オールスターのあらゆる価値観を変え、新たな可能性を見出した。2018年の現在、世界中のコンバースファンが羨む特別な存在になっていると言っても過言ではないだろう。
さらに、アディクトがスタートしたことで、ラグジュアリーなオールスターやアディクトのジャックパーセル、雨の日でも履けるオールスターなど新たなモデルが生まれた。また、MADE IN JAPANシリーズ、TimeLineなどのスニーカーファンを唸らせる付加価値が高いレーベルも誕生した。それは、ALL STAR 100、ALL STAR LIGHTなど機能性を持ち合わせたハイスペックなインラインモデルの開発にまで影響を及ぼした。これらすべてはアディクトなしでは絶対に生み出されていなかったはずだ。
また、アディクトを継続するためにコンバーススタッフが10年間頑なに守り続けてきたことがある。それは、スニーカーショップには流通しないということ。欲張らず一定数を生産し、半年に一度決まった日程で、基本3モデルのリリースを続けること。好セールスだったからといって調子に乗って拡販はしないこと。こだわりの素材、スペックの向上により価格設定が高額になることをいとわないこと、などだ。しかし、こだわりの強さから、時に社内や工場との調整に苦労することも少なくなかったそうだ。現場のスタッフが様々な困難と闘いながらも「コンバース アディクトらしさ」を今日まで貫き通せたのは、コンバース愛がなせる業だと思う。2008年に「一万円以上するオールスターは売れない、ハイスペックで高額なオールスターなど求められていない」と酷評されながらも押し切って誕生したのがアディクトなのである。
あれから10年。ずらり一列に凛として並んでいる歴代モデルを見ていると、この10年間でやり尽くしたと思える程、色々なオールスターが生み出されてきた。これからまた、新たなオールスターの価値を生み出し続けて行くのは大変な茨の道だと思う。しかし、幾度の困難を乗り越えてきたコンバーススタッフであれば、また何かやってくれるだろう。アディクトの新たな価値を創造し、我々がワクワク、ドキドキと胸躍るプロダクトが誕生することを期待したい。
CONVERSE ADDICT 10th ANNIVERSARY Part 2
http://test.shoesmaster.jp/special/converse-addict-10th-anniversary-part-2-party-archive-collection/