About “PANTHER JOGIGNG SL” Shigeyuki Kunii(mita sneakers) Interview
via
SHOES MASTER Vol.35
236-237_page Panther
Photo: Kazumasa Takeuchi(STUH)
パンサーといえば、
パンサーのアドバイザーとして
監修に携わったミタスニーカーズの国井栄之氏に
本誌最新号でインタビュー取材を行っている。
その記事を改めて紹介する。
About
PANTHER JOGGING SL&LE
Shigeyuki Kunii(mita sneakers)
Interview
国井栄之 / ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター
–––ジョギングシリーズが新たなパンサーの顔になりましたね
そうですね。当初からあるラインアップは厳選された素材と生産背景の中でアーカイブを再生させることに重点を置いたため、昔のトレーニングシューズが故の構造上、コンフォート性を向上させるには限界があったんです。決して履き心地が悪い訳ではないけど、やはり機能性の部分では現代のスニーカーの在り方には到底及ばなくて。まぁそもそも違う部分を長所として戦ってきた所もあるんですけど。ジョギングシリーズは、スニーカーとしてのパンサーって考えた時に、機能面を実用的に補いつつ、ちゃんと歴史も踏まえた上で一緒に作らせてもらったので自分でも良く履いています。今のパンサーの現状は、結果的に言うと「パンサー懐かしいね」って言う人に限らず、パンサーっていうブランドを全く知らない若い世代の方も違った角度で興味を持ってくださっている感じになっています。
PANTHER JOGGING ME “made in JAPAN”
GRY/L.GRY/C.GRY/WHT
PANTHER JOGGING MAGIC “made in JAPAN”
NVY/L.BLU/SLV/GUM
mita sneakers
https://www.mita-sneakers.co.jp/collections/panther
–––セールス状況と購入者の特徴を教えてください
昨年、パンサーの直営店が日比谷にオープンしてからミタスニーカーズでもセールスが伸びているんです。ミタも路面店がリニューアルして、来店者の幅が広がったのも大きい。今までは、いかにもスニーカーヘッズの人達だけが2階(金網スペース)に集っていた感じだったのが、老若男女のスタイル問わず色んな人が入店してくれるようになったんです。お陰で世の中すべての人がハイプなスニーカーだけを探しに来ている訳じゃないって(笑)、最近改めて実感しているんです。購入する方は、日本製だし安くはないので、20代もいますが30代より上の方が多いですかね。購入者の特徴は、ハイプっていわれているものと真逆のところでスニーカーを選んでる人たち。自分の主観でスニーカーを選ぶ人たちがパンサーを購入している感じといいますか。買った靴の市場価値とかの概念ではなくて、自分のスタイルに合うか、合わないかで購入する人たち。自分の主観で物を選んでいるから一般的な買う理由である「人に認めてもらいたい」から買うっていう感じの人ではないです。
Panther/UNIONIMPERIAL HIBIYA OKUROJI
https://www.jrtk.jp/hibiya-okuroji/access/
–––ジョギングシリーズに新作となるレザータイプが登場しましたね
はい。ジョギングシリーズは、軽量性とクッション性を兼備したソールユニットで進化し、タウンユースとして合格点が出る履き心地だったのですが、さらにまた上を目指して細かいマイナーチェンジを施しています。さらにコンフォート性を高め、履き心地を向上させるために。
PANTHER JOGGING SL(Made in Japan)
¥19,800
–––今回の新作をどんな人に履いてほしいですか?
ミタスニーカーズに足げなく通ってくださっているお客さんにも履いてもらいたいですけど、新しい客層(路面店に来店されるような)に向けてアプローチしていければいいなとも思っています。ミタは様々なブランドのスニーカーを取り扱わせて頂いているので、パンサーに担ってもらいたい所はもちろん既存のブランドとは他にあって。例えばスニーカー好きの若者が、このパンサーを自分の親にプレゼントとしたい、みたいになるのも素敵ですね。
PANTHER JOGIGNG LE(Made in Japan)6月28日発売予定
¥19,800
取材協力:
mita sneakers
東京都台東区上野4-7-8
アメ横センタービル2F&1F路面店
03-3832-8346
https://www.mita-sneakers.co.jp/
INFORMATION|
世界長ユニオン 0120-419-265
https://www.secaicho-union.jp/panther.html
About Panther
1970 年代にトレーニングシューズの代名詞として多くのアスリートが愛用し、後に全国の学校指定靴として採用されたほどのシェアを誇ったパンサー。2016年、長い沈黙を破り、カジュアルスニーカーブランドとして生まれ変わって復活。国内生産にこだわる姿勢も評価され、スニーカーマーケットにおいてある一定のポジションを築いた。2019年には、当初からアドバイザーとして参加していた国井栄之氏が「自分が履きたいパンサーを」との想いでパンサージョギングを現代版として復刻。若い世代のスニーカーヘッズにも支持され好セールスを記録。現在パンサーには、当時を懐かしむファンと、新生パンサーでパンサーに出会った新世代のパンサーファンが存在している。