On’s Zurich headquarters(Runners Pulse)
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SHOES MASTER Vol.41
158-159_page
CLOSE UP “BRAND” NEW ITEMS
Photo: Joel Friedli
オンでもうひとつ。
オンのスイス・チューリッヒ本社に
本誌兄弟誌『ランナーズパルス』が潜入。
本誌春夏号では、
南井正弘編集長の現地取材レポートを
お届けしている。その記事をNEWSでも紹介。
本社ビルの1階にあるヨーロッパ初の
ブランドコンセプトストアである「On Labs」。
オンのフットウェア、アパレル、アクセサリーの
フルラインナップが揃う。
社内にはプロトタイプサンプルが飾られており、
オンの進化を垣間見ることができる。
階段前の広々としたスペースに
プロトタイプサンプルが飾られる。
チューリッヒが誇る観光スポットが
集中するアルトシュタット(旧市街)。
昼休みになると、ランニングを楽しむために
どこからともなく社員が集まってくる。
On’s Zurich headquarters
オンのスイス・チューリッヒ本社 現地取材レポート
オンは2010年1月にスイス北部のチューリッヒで創業したスポーツブランド。当初はランニング専業であったが、現在はアウトドア、テニスといったカテゴリーにも進出し、世界中で急速にシェアを拡大しているのはご存じの通り。チューリッヒは銀行・金融の世界的な中心地であり、チューリッヒ湖の北端に位置するスイス随一の都市である。人口は約39万人だが、チューリッヒ都市圏まで範囲を拡大すると、その人口は200万人ほどに達する。スイスは大別するとドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏に分けられるが、チューリッヒはドイツ語圏にある。オンの創業当時のオフィスはチューリッヒ湖に近い旧市街地方面にあったが、2017年に訪れた際のヘッドクォーターと現在のヘッドクォーターはチューリッヒ旧市街の北西4kmほどに位置する新規開発エリアにある。東京でいえば豊洲や東雲のような雰囲気だ。2023年に地上17階のビルへと移ったが、それまでのオフィスから500m、徒歩7分という至近距離での引っ越しとなった。新社屋にはあらゆる部署のスタッフが働いており、1階にはベジタリアンレストラン、カフェ、そしてヨーロッパ初のブランドコンセプトストアである「On Labs」が営業している。この直営店は広々としたスペースにフットウェア、アパレル、アクセサリーがフルラインアップで展開されており、社員や関係者だけでなく、一般ユーザーもショッピングすることが可能。社内には開発のために用いられたプロトタイプサンプルが飾られており、ブランドの進化を垣間見ることができる。そして、このオフィスで特筆すべき点はランナーフレンドリーだということ。社内にはロッカールーム、シャワー室、洗濯機を完備。レンタルシューズも豊富に取り揃えており、社員が昼休みや勤務の前後にランニングを楽しむのに最高の環境となっている。チューリッヒの街は東京やロンドン、ニューヨークといった大都市と比較するとコンパクト。オンのヘッドクォーターからプロテスタント教会のグロスミュンスター、フラウミュンスター(聖母教会)、ミュンスター橋などチューリッヒが誇る観光スポットが集中するアルトシュタット(旧市街)までは前述のように4kmほど。ランナーなら走って移動することも可能であり、オンの社員でもトラム(路面電車)やバスを極力使わず、市内移動をランで行う者も少なくないという。ちなみに日本でも人気となった韓国ドラマ「愛の不時着」のオープニングで、前述のグロスミュンスターが登場している。南井正弘(Runners Pulse編集長)
Runners Pulse Vol.10
発行:RPM
販売:実業之日本社
990円(税込)
https://www.amazon.co.jp/
現在発売中の10周年記念号では、オンの
最新プロダクトであるクラウドモンスター2の
開発ストーリーを収録しているので、興味の
ある人は要チェック。