Reebok CLUB C 85 VINTAGE 40th Anniversary
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SHOES MASTER Vol.43
136_page
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Photo: Masataka Nakada(STUH)
Text: Fumihito Kouzu
リーボックといえば、
本誌春夏号で紹介した
40周年を迎えたクラブ Cの
アニバーサリーモデルがリリースされた。
CLUB C 85 VINTAGE 40th Anniversary
クラブ C誕生40周年を記念して登場した今シーズン限定のスペシャルモデル。クラブ Cの大きな特徴であるプレミアムなフルグレインレザーをアッパーに採用。洗練された印象のシンプルなアッパーに、ガムラバーソールを組み合わせ、目を引くデザインに仕上げられた。40周年記念特別モデルとして、スペシャル仕様のシューズボックスにはさまざまなプレミアムアイテムが同梱されている。18,700円
https://reebok.jp/contents/club-c_40th
クラブ Cへと繋がるリーボックテニスの
原点といえるフェーズ 1
元リーボックジャパンスタッフが語った
クラブ Cの誕生から今に至るまで
南井正弘(元Reebok Japan)
現在もストリートシーンの定番スニーカーとして愛されるリーボックのクラブ C。そのオリジナルはクラブチャンピオンの名前で1985年にリリースされたテニスシューズである。足なじみのよい上質な天然皮革のアッパーに、耐久性と安定性に優れた3/4カップアウトソール構造、様々なサーフェスに対応したダイヤモンドアウトソールパターンを組み合わせ、その洗練されたシンプルなデザインもあって、特に会員制テニスクラブに所属するプレーヤーから高い人気を誇った。のちにクレーコートに特化した変形ヘリンボーンアウトソールを装備してクラブプレーヤーと改名したこともあったが「ダイヤモンドパターンのアウトソールのほうがいい!」という声が、ユーザー、小売店から多く寄せられたことから、そのスペックでの展開はかなりの短期間だった。ちなみに細部のデザインをフェミニンにアレンジした女性用モデルは、クラブクラシックとネーミングされ、メンズモデルとともに1980年代後期から1990年代初期にかけて大ヒット。日本では男性用のクラブチャンピオン、女性用のクラブクラシックの両方とも、月に1万足を超える量を輸入しても需要を満たすことができない時期もあり、この当時最も販売量の多いコートスポーツ(テニス、バスケットボールetc.)シューズのひとつに君臨していた。そのクリーンで高級感のあるデザインは、デニムのようなカジュアルテイストのボトムだけでなく、プレスのきいたドレッシーなトラウザースにもマッチしたことから、アメリカでは都市部はもちろんのこと、ニューイングランド地方のナンタケット、マーサズヴィニヤードのような高級リゾート地に別荘を有する人々の足元をも飾っていたという。2025年、クラブ Cは、そのデビューから40周年という記念すべき年を迎えたが、現在でも古さを全く感じない。クラブ Cのシンプルかつベーシックなデザインは、クリエイター、デザイナーの格好のキャンバスであり、これまでも独自のカラーリング、マテリアルミックスが施されてきたコラボレーションモデルが発表されてきた。最近では「ワコマリア」や「アトモス×LYFT」とのコラボレーションモデルがリリースされ、好調なセールスを記録しているが、今後もクラブ Cは、リーボックを代表するクラシックモデルとして、魅力的なバリエーションがリリースされることだろう。今後の展開も楽しみだ。