
Photo : Yuta Okuyama(Ye)
Edit & Text : Shin Kawase
ECCO to make full-scale entry into the
Japanese Sneaker market
The future depicted by ECCO
エコーが本誌に7年振りの登場
再びスニーカーマーケットへ本格参入
「日本のスニーカーマーケットへ本格的に参入する」とエコージャパンのスタッフから一報があった。デンマーク発のエコーといえば、本誌が15周年記念の際にタッグを組んだゆかりのあるブランド。エコーを取り上げるのは、2018年に本社、工場のあるデンマーク、オランダ、ポルトガルのヨーロッパ3ヵ国を訪れて以来、7年振りになる。エコーの今を取材するため、プロダクトの責任者、ニキ・テステンセン氏を取材した。
About ECCO
About ECCO Product
Niki Tæstensen(ECCO)
Interview

エコー プロダクトマネージャー
ニキ・テステンセン

エコーの靴には独自のテクノロジーと
クラフトマンシップが息づいている
–––ニキさんが考える「エコーの魅力」とは何でしょうか?
エコーは、レザーの製造からタナリー、工場、店舗に至るまで、すべてを自社で所有・運営する、世界でも稀有なファミリービジネス企業です。この垂直統合型の体制があるからこそ、素材開発から製品化までのすべての工程において、妥協のない品質と革新性を追求することができます。この自由度の高さは、製品にも明確に表れており、エコーの靴には独自のテクノロジーとクラフトマンシップが息づいています。アイデアが実際の製品として形になり、誰かの足元を支える存在になる。その瞬間に立ち会えるのは、ものづくりに携わる者として何よりの喜びです。そしてエコーの最大の魅力は、やはり「履き心地」。一度履いたら他の靴には戻れない、その理由は履いた瞬間にすぐにわかるはずです。エコーの快適性は、まさに「唯一無二」なのです。

ECCO BIOM C-TRAIL
–––秋冬のキーモデル、バイオム C-トレイルの特徴を教えてください
バイオム C-トレイルは、エコーの技術力とデザイン力が融合した、まさに「どこへでも行ける」一足です。ストリートからアウトドアまで、あらゆる環境に対応するタフなルックと機能性を備えています。ハイキングブーツの耐久性とスニーカーの軽快さを併せ持ち、エコー独自のBIOM®テクノロジーを搭載。BIOM®の名称は“Biomechanical Optimization=生体力学的最適化”に由来し、これは、2,500人以上のアスリートの足をスキャンして開発されたもので、足の自然な動きをサポートするよう設計されています。都市と自然をシームレスに行き来できる、そんな現代的なライフスタイルにぴったりのモデルです。

ECCO BIOM C-TRAIL

–––バイオム C-トレイルをどんな方に履いて欲しいですか?
エコーの魅力のひとつは、顧客層の広さにあります。年齢や性別、ライフスタイルを問わず、誰もが自分らしく履ける靴を提供している。そこには、デンマークらしい“民主性”が感じられます。その中でも、バイオム C-トレイルを通じて、よりファッション感度の高い層にエコーを知ってもらえるのはとても嬉しいことです。私たちが願うのは「自分のスタイルと人生を自分らしく歩む人」にエコーの靴を届けること。バイオム C-トレイルは、そんな人々の足元を力強く、そして快適に支えてくれるはずです。
–––プロダクトを作る上で一番大切にしていることは何ですか?
エコーでは「Form follows foot(形は足に従う)」という哲学を掲げています。つまり、すべてのデザインは「足」を中心に考えられており、快適性、汎用性、実用性を最優先にしています。私たちが目指すのは、ただ履きやすい靴ではなく、履く人のライフスタイルに寄り添い、日常をより豊かにするプロダクト。エコーの靴は、履く人の動きに自然にフィットし、長時間の着用でもストレスを感じさせない設計がなされています。デザイン性と機能性の両立、それがエコーのものづくりの本質です。

ECCO BIOM C-TRAIL
–––現在、何ヵ国に展開されていますか?
世界98ヵ国で展開しています。
–––世界の中で日本(東京)の役割、ポジションは?
日本は今「新しいエコー」を届ける「旗振り役」となり、品質を変わらず追求し続けながらも、エコーと出会う機会のなかったお客様の顧客化に注力しています。今年からは東京、大阪、名古屋、福岡などの主要地域へ旗艦店出店を計画しており、こういった日本のアグレッシブなマインド、アクションがエコー全体に浸透することで「新しいエコー」が増えていくことを期待しています。
–––9月にエコー トーキョー シブヤをオープンさせた目的とコンセプトを教えてください
ビジネスを成長させる上で、まだまだエコーを知らない新しい層、20~30代へのアプローチが必要と考える中、渋谷の明治通り沿いエリアは、弊社にとって最高のロケーションでした。競合となりうるブランドが揃っており、また感度の高い10~30代の男女が常に新しいものを探している。さらに海外からインバウンドの方々もたくさん楽しんでいるエリアで、エネルギーを感じることができます。エコーにとっては情報基地として「新しいエコー」の顔を発信していきたい場所として出店しました。エコーは、1963年にデンマークで誕生したブランド。Cow to shoeを謳い、生皮から製造販売を一貫して行う唯一無二のブランドであることを製品と共に伝えたい。その思い(コンセプト)を「LAB」と称し、アルティザンを感じていただけるよう製造過程で使用するツールディスプレイなどを取り入れた店内で、皆様のお越しをお待ちしております。

エコー トーキョー シブヤ
東京都渋谷区神宮前6-23-1
–––読者、スニーカーファンにメッセージをお願いします
今回紹介させていただいたラインナップ以外にも、多くのスニーカーを取り揃えています。それぞれのモデルに最新技術を取り入れ開発された上質な履き心地は、多くの方に楽しんでもらえると確信しています。履いた後に伝わってくるレザー独自の優しく包みこまれる感覚や、歩きやすさについてはエコーの最大の強みであり、驚くような新感覚をお届けします。様々なコーディネートにも取り入れやすいフォルムやカラーバリエーションになっているので、ぜひ一度エコーをトライしてみてください。
ECCO 2025 Fall / Winter Collection
Niki Tæstensen(ECCO)
Recommended Model Selection
「エコーの最大の魅力は、一度履いたら他の靴には戻れない。その理由は履いた瞬間にすぐにわかる履き心地」と、インタビューで語ったニキ・テステンセン氏。彼が自信を持って勧める最新モデルと、そのモデルにジャストフィットするソックスが編集部に届いた。まだエコーを履いたことがないという読者には、唯一無二の快適さを誇るエコーの履き心地をこの機会に体感してほしい。

ECCO BIOM C-TRAIL
ECCO 2025 Fall / Winter Collection
Niki Tæstensen(ECCO)
Recommended Model Selection

ECCO BIOM C-TRAIL
(GORE-TEX)
¥33,000
バイオム C-トレイルは、エコーの技術力とデザイン力を融合し、あらゆる環境に対応する機能性を備えたニューモデル。ハイキングブーツの耐久性とスニーカーの軽快さを併せ持ち、2,500人以上のアスリートの足をスキャンして開発されたエコー独自のBIOM®テクノロジーを搭載。足の自然な動きをサポートするよう設計されているので、都市と自然をシームレスに行き来できる汎用性の高い一足。バイオム C-トレイルは、ゴアテックス搭載モデルが3色、非搭載モデルが3色、展開されている。

ECCO TECH SPORTY MID-CUT(SOCKS)
¥3,300

ECCO BIOM C-TRAIL
(GORE-TEX)
¥33,000

ECCO BIOM C-TRAIL
ECCO 2025 Fall / Winter Collection
Niki Tæstensen(ECCO)
Recommended Model Selection

ECCO BIOM C-TRAIL
¥29,700

ECCO TECH HIKING MID-CUT(SOCKS)
¥3,080

ECCO BIOM C-TRAIL
¥29,700

ECCO BIOM 2.2
ECCO 2025 Fall / Winter Collection
Niki Tæstensen(ECCO)
Recommended Model Selection

ECCO BIOM 2.2
¥25,300
通気性に優れた反射素材をアッパーに使用した軽量設計で、毎日の歩行を快適にするバイオム 2.2。より自然な動きをサポートするバイオム・ナチュラル・モーションの技術が搭載され、ラバーインサートがグリップ力と耐久性を発揮。洗練されたローカットデザインで街でもアウトドアでも活躍する利便性の高い一足。4色展開。


ECCO TECH HIKING ANKLE-CUT(SOCKS)
¥3,300

ECCO BIOM 2.2
¥25,300

ECCO MULTI-VENT
ECCO 2025 Fall / Winter Collection
Niki Tæstensen(ECCO)
Recommended Model Selection

ECCO MULTI-VENT
¥46,200
マルチベントは、360度の防水・透湿に優れるゴアテックス サラウンドを搭載したアクティブなライフスタイルにフィットするアウトドアスニーカー。アッパーに自社タナリーのフルグレインレザーを採用し、人間工学に基づく足のカーブを反映したソールユニットに、アウトソールは抜群のグリップ力と耐久性を発揮する頑丈なラバーアウトソールを搭載している。


ECCO TECH TOUR LITE MID-CUT(SOCKS)
¥3,300
INFORMATION
ECCO Japan
0120-974-010
https://jp.ecco.com

Photo: Daiki Suzuki
ECCO for SHOES MASTER
今から約7年前、本誌15周年記念企画にも快く協力してくれたエコー。本社、工場、直営店があるデンマーク、オランダ、ポルトガルでの取材で実感したのは、すべて自社で企画開発し、自社工場で生産し、自社で販売する。そのすべてのプロセスを自社で完結でき、さらにエコーレザーもある。その技術と環境をすべて所有するシューズブランドは世界にエコーしか存在しない。さらに特筆すべきは、すべての工程において地球環境に配慮したものづくりを徹底して実践していたことだ。2025年秋から、また東京のスニーカーマーケットが面白くなる。エコーの更なる一手に期待したい。
SHOES MASTER編集部
