
Photo : Masataka Nakada(CLOCK)
Text : Kazuhiro Matsushita
Edit : Shin Kawase
The ever-evolving VANS
Special Collaboration Model
VANS × YUSUKE HANAI
アーティスト、花井祐介氏とヴァンズの
コラボレーションモデルが完成
今や日本が誇る世界的な人気アーティストの花井祐介氏。20代でサンフランシスコへ渡ってアートを学び、1950年代から1960年代のサーフ系イラストやカウンターカルチャーに大きな影響を受けた。彼が生み出す唯一無二の作品は世界中から高い評価と支持を集めているが、現在でも「波があればサーフィンをし、波がなければ絵を描く」というシンプルな日常を大切にしているそう。今回神奈川県逗子市にある花井氏のアトリエを訪ねた。

東京都心から車で約60分。
花井氏のアトリエは、逗子市の小坪漁港のすぐ近くにあり、
湘南の海に囲まれ、大海原の向こうには
富士山を望む風光明媚な場所で緩やかな時間が流れている。

ヨットハーバーやホテルなどが整備され、
近年は、冬にも多くのインバウンドが訪れる
海を愛する大人のリゾート地でもあり、
昔から漁業を営む人が多く住む漁師町でもある。

About VANS
YUSUKE HANAI
Interview
花井祐介 / アーティスト、イラストレーター

–––ヴァンズとの共作は何回目なりますか?
コラボレーションは今回で3回目になります。初回が2016年で、そのときはオーセンティックとスリッポン、あとサーフカテゴリーのラタでした。その次が2019年で、オーセンティック、スケート ハイ、スリッポンでの企画でした。
–––ヴァンズとまたコラボレーションすることになった理由を教えてください
ヴァンズジャパンからお声がけいただいたんです。これまでのコラボレーションと同様に、本国アメリカも巻き込んだグローバルな展開ができるということでお受けしました。アメリカにも友人がいるので、もしエリアが限定されてしまうと「どこで買えるの?」って聞かれちゃいますからね(笑)。
–––花井さんが考える「ヴァンズの魅力」とは何でしょうか?
ヴァンズはカリフォルニアの象徴ですよね。サーファー、スケーター、アーティスト、ミュージシャン、みんなが履いている。まさにアイコン的な存在。10代の頃、サーフィンをはじめとするカリフォルニアのカルチャーに憧れていたんですが、そこに登場する人たちはみんなヴァンズを履いていました。高校時代、僕はスケート ハイを愛用していましたが、好きなカルチャーの香りがする人の足元は、必ずといっていいほどヴァンズだった。もちろんコンバースのオールスターやアディダスのスーパースターも好きですが、ヴァンズは自分が夢中になっていたカルチャーと自然にクロスオーバーし、常に身近な存在でしたね。もちろん今でも毎日履いています。
–––今回のコラボレーションモデルのテーマ、特徴を教えてください
今回のオールドスクールは、歴史的背景も含め改めて見つめ直すと、僕の中にあるキーワードは「反骨精神」なんです。音楽で例えるならパンクバンド、マイナー・スレットのイアン・マッケイとか、ブラック・フラッグのヘンリー・ロリンズのイメージ。彼らがそうだったように、反骨精神やカウンターカルチャーのマインドで前に進もうというポジティブなテーマです。もちろん、これは人間だけが特別扱いされることではなく、そのメッセージをアッパーとインソールのイラストやソールの“ONE FOOT IN FRONT OF THE OTHER”というコピーで表現しました。



もうひとつの特徴はソールのライン、シルエット。もともとオールドスクールにはゴツい印象があったので、そのインパクトを少し抑えられないかと考え、担当者にサイドストライプを取る相談をしました。最終的には、オールドスクールの最大の特徴でもあるサイドストライプとフォクシングラインを僕のイラストに置き換えることがOKとなり、抜け感のある仕上がりになりました。


–––花井さんが考える「オールドスクールの魅力」とは何でしょうか?
オールドスクールは、ヴァンズのラインナップの中でも特にカルチャー色の強さを感じるモデルですね。サーフィンにとってのスリッポンやオーセンティック、スケートにおけるハーフキャブやエラのように、各モデルにはそれぞれ結びついたカルチャーがあります。どれも魅力的ですが、オールドスクールが持つ背景のひとつにあるカウンターカルチャーという歴史的ムーブメントの存在が、他と一線を画す特徴だと思います。イアン・マッケイやヘンリー・ロリンズだけでなく、多くのアーティストやミュージシャンが、音楽やアートを通じてその反骨精神を表現してきました。その歴史に心を動かされるんです。

–––このオールドスクールをどんな人に履いて欲しいですか?
やはり、今回のテーマでもある「世界を少しでも良くしたい」と行動できる人に履いてほしいですね。反骨精神や自分なりのアイデアがあり、一歩前に踏み出そうとする気持ちのある人。このオールドスクールはメッセージ性のある一足なので、飾るのではなく、ボロボロになるまで履き潰してほしいですね。

花井祐介
1978年神奈川県生まれ。20代でサンフランシスコへ渡りアートを学び、1950年代から1970年代のカウンターカルチャーの影響を色濃く受けた作風で、日本人の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合した独自のスタイルを形成。アメリカ、フランス、オーストラリア、ブラジル、台湾、イギリスなど、世界各地で発表。国境を越え世界中の人に愛されている。
The ever-evolving VANS
Special Collaboration Model
VANS × YUSUKE HANAI

VANS × YUSUKE HANAI
PREMIUM OLD SKOOL (HANAI BLACK / STORMY WEATHER)
¥12,650(5月発売予定)

VANS×YUSUKE HANAI
Apparel Collection

VANS×YUSUKE HANAI
Apparel Collection
CAP ¥6,050
T-SHIRT ¥6,600
BAG ¥8,800
PANTS ¥9,350







取材協力:花井祐介アトリエ
https://www.instagram.com/hanaiyusuke/

The ever-evolving VANS
PREMIUM OLD SKOOL MUSIC COLLECTION
3つの時代と音楽が表現された
オールドスクールが続々リリース
スケートボードの枠を超えて、さまざまなカルチャーと共鳴してきたヴァンズのオールドスクール。誕生から半世紀近く経った今でも、多くの⼈を魅了し続ける理由は、その時代ごとのカルチャーと常にクロスオーバーしてきたから。本コレクションは、「Feel Something New. いま感じる新しさ。」をテーマに、オールドスクールと結びつきが強い3つの時代と⾳楽を着想源として、ヴァンズ プレミアムラインから展開されている。

About VANS PREMIUM
ヴァンズ プレミアムは、現代的な設計と洗練されたデザインにより、魅力的なフォルムとフィット感、快適な履き⼼地が追求されたヴァンズの新しいスタンダード。1990年代のヴァンズシューズを彷彿とさせる⾼いサイドウォールとグロス加⼯のフォクシングテープを採⽤し、インソールには、バイオベース素材を30%配合した⾼反発ポリウレタンフォームを搭載している。

PREMIUM OLD SKOOL MUSIC COLLECTION
3rd DROP (Released April 11th)

PREMIUM OLD SKOOL
¥12,650
オールドスクールは、1977年に「スタイル36」としてデビュー。創業者のポール・ヴァン・ドーレンによる落書きから生まれたサイドストライプを初めて採用したモデルとして知られ、スケーターのみならず、ミュージシャンからも愛されたヴァンズの代表作。本コレクションの第3弾では、2010年代以降のアンダーグラウンド・ヒップホップがテーマ。デトロイト発の革新的なヒップホップユニットのハイテクを迎え、鮮やかなカラーリングとガムソールの組み合わせで、コンテンポラリーなスタイルが表現されている。

PREMIUM OLD SKOOL
各¥12,650

PREMIUM OLD SKOOL MUSIC COLLECTION
2nd DROP (Released March 7th)

PREMIUM OLD SKOOL
¥12,100
本コレクションの第2弾は、1990年から2000年代の伝説の⾳楽フェス「ワープド ツアー」からインスピレーションを得た。Y2Kを象徴するフレイムプリントや、チェッカーボード、ツートーンといったポップかつエネルギッシュなデザインが特徴で、新世代のメタルシーンを代表する「ヴォイス・オブ・バチェプロト」がビジュアルに登場。

PREMIUM OLD SKOOL
BROWN / GREEN ¥12,650
GREY / PURPLE ¥12,100

PREMIUM OLD SKOOL
¥12,650


PREMIUM OLD SKOOL
¥12,650
本コレクション第1弾のコンセプトは、1970年から1980年代のパンク・ハードコア。当時のアーティストたちに愛された⼤胆なレオパード柄とソリッドカラーを採⽤し、グローバルキャンペーンビジュアルには、ロサンゼルスのパンクバンド、「ザ・パラノイズ」を起用。

PREMIUM OLD SKOOL
各¥12,650
INFORMATION
VANS JAPAN
0120-994-250
www.vans.co.jp