Photo: Masataka Nakada(STUH)
Edit & Text: Shin Kawase
Special Thanks: Yoomi Suh(ASICS)

New store of ASICSTIGER
opened in New York
on November 3, 2017.

2017年11月3日、アシックスタイガーのアメリカ合衆国第一号店がオープンした。場所は、ニューヨークのソーホーでシュプリーム ニューヨーク店の真隣という好立地。アシックスタイガーといえば、10月6日に東京・原宿に日本国内最大の旗艦店「アシックス原宿フラッグシップ」をオープンさせて大きな話題を呼んだばかり。その勢いをグローバルに加速させているアシックスタイガー。ニューヨーク店の全貌を取材した。

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Here is United States, New York.

United States first store
in ASICSTIGER opens in New York.

We SHOES MASTER staff
headed to SOHO.

New store of ASICSTIGER opened in New York on November 3, 2017.

ASICSTIGER reception party in New York,
held on November 2, 2017.

オープン前夜に行われたレセプションパーティー。テーマは日本の祭りを彩る「縁日」。ニューヨークのソーホーという立地もあって国内外から駆けつけた多数のメディア関係者、ファッション業界関係者で賑わった。このパーティーがアメリカ合衆国第一号店として産声を上げた歴史的瞬間。ここを拠点に新たな第一歩が踏み出された。

レセプションパーティー会場であるアシックスタイガーニューヨーク店は終始混雑。
入れ替わり立ち代り沢山の人で溢れ、最後まで途切れることはなかった。

テーマが「縁日」であることから、定番のたこ焼きが振舞われた。
ドリンクもビール、日本酒、ラムネなども用意されていた。

ニューヨークではちょっと知られた存在のパフォーマーも来場。
こういった人が普通にいるところがいかにもニューヨークらしい。

スニーカーウルフとともに、もう一人のアーティスト・カール・ラウシェンバッハ氏の版画も展示。
スニーカーウルフ同様にアシックスのブランドカラーであるブラック、イエロー、グレーを用いた作品になっていた。

今、R&B・ヒップホップシーンで最も注目を集めているアーティスト、タイ・ダラー・サインも来場。
一時会場が騒然となるが、気軽に撮影に応じていた。

会場には幅広い年齢層の人が混在していたが、若くてオシャレな男性も多く見られた。

また会場には、DJをはじめスタイリッシュな女性が多いのが印象的だった。
ニューヨークのファッションニスタ達にとってのアシックスタイガーへの注目の高さがうかがえた。

日本の縁日という「おもてなし」は、多くの関係者の好評を得ていた。
細部にまでこだわり演出したアシックスタイガースタッフの苦労が報われレセプションパーティーは終始大盛況だった。

ASICSTIGER New York Store introduction

アシックスタイガーのストアコンセプトはグローバルで統一された様式になっているが、
今回はそれにプラスして「和」の要素が加えられ、多くのニューヨーカーの注目を集めた。

店内にはロゴ入の大きなテーブルとガードレールがある。
このガードレールはストリートの象徴であり、スポーツのフィールドではなく、
ストリートで愛されるスニーカーが提案されている。

ウィメンズのアイテムも充実していて、ゆったりとしたスペースに置かれた
大きな黒いソファーで快適に試し履きができる。

ニューヨーク店のオープン記念に用意されたゲルライトIII。
日本国内産のレザーを使用し、日本国内で作られた純粋なメイド イン ジャパンモデル。

ゲルマイの新作、ゲルマイ ニットの
グリーン×ソフトグレーとカーボン×イヴニングサンドがディスプレイ。

ストアの天井には、対角線上にネオンライトが伸び、
斬新でスタイリッシュな雰囲気が演出されている。

Works of sneakerwolf
who supported ASICSTIGER

アシックスタイガーニューヨーク店の「和」の要素を作り出していたのがスニーカーウルフだった。スニーカーウルフといえば、アシックスタイガーとコラボレーションした“HIKESHI HANTEN”(火消し半纏)がグローバルで話題を呼び、発売と同時にソールドアウトしたことが記憶に新しい。今回、彼が手掛けたのは、正面入口上に飾られた特大提灯と入口の左右の提灯。そしてレセプションパーティーで配られたTシャツとキャップなど。
その中でも一番の大仕事である特大提灯はオープン直前に完成。その制作現場に潜入した。

ショップのバックヤードを借りて作業開始。特大提灯に書くのは黒のアクリル絵具(水性)。いつも使っている道具を使用。

提灯に文字を書くのは初めてなので緊張したそうだ。提灯は修正ができないこともあって、絶対に間違えられない。
いつになく真剣なスニーカーウルフの表情が印象的だった。

スニーカーウルフの足元を支えるのは、ファブレ ポイントゲッターのローカットバージョン、ゲルPTGだった。
1983年に登場したファブレ ポイントゲッターは、名品ファブレのDNAを継承したモデル。

作業開始から約4時間。ようやく完成が見えてきた。書かれている文字は彼が生み出した“Kanji-Graphy/カンジグラフィ”。
一見すると漢字に見えるが実はなんと英語。よく見ると「ASICS」と書かれている。
縁取りの黄色は、アシックスタイガーのブランドカラーである、ブラック、イエロー、グレーから引用されているそう。

レセプションパーティー直前、最後にスニーカーウルフの印鑑を押してようやく完成。
この特大提灯は、正面入口の一番上に飾られた。

アメリカにおけるアシックスタイガーの歴史は、新たにここからスタートする。
アシックスタイガーの未来に期待したい。

ASICSTIGER
www.asicstiger.com

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