Text : Masahiro Minai
Photo : Kazumasa Takeuchi(STUH)
Edit : Shin kawase

Running Impression
HOKA ONE ONE FALL 2018

ホカ オネオネの最新モデルを実際に履いて走ってレビューするランニングインプレッション。試してもらったのは、オフィスへの独占取材レポートも担当し、誰よりもホカ オネオネに詳しいランナーズパルス編集長・南井正弘氏。今季を代表する4モデルのポテンシャルに迫った。

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Running Impression
HOKA ONE ONE FALL 2018
CLIFTON 5

CLIFTON 5 NEUTRAL
¥17,000+tax

ホカ オネオネの顔ともいえる数々の業界賞を受賞したクリフトンシリーズ。クリフトン5は、昨シーズンのクリフトン4をさらに進化させた最新モデル。独自のボリュームEVAミッドソール構造には先進のフォーム素材が採用され、歴代モデルよりもさらに軽く、優れたクッション性、反発性を備えている。また、前作を超える通気性の良いエンジニアードメッシュアッパーと、柔軟性のある前足部が快適で滑らかな走り心地を提供してくれる。

クリフトンはホカ オネオネのラインアップにおいて、日本を始めとした世界各国でベストセラーのひとつとなっているが、その魅力は同ブランドならではのクッション性の高さと、ある程度速めのペースにも対応する走行性能の高さを兼ね備えている点。筆者は第2弾モデルのクリフトン2から着用しているが、このシリーズはそこまでミッドソールの厚みないので、他ブランドのランニングシューズからの履き替えもスムーズであった。仕事柄知り合った人にオススメのランニングシューズを聞かれることも多いが、“クッション性がよく、楽しく走ることができるランニング シューズを探しているユーザー”には、クリフトンの歴代モデルを薦めることが多かった。今回のクリフトン5は、クリフトン4のソールユニットを流用しつつ、アッパーデザインを変更したモデル。前作が足をガッチリと囲むようなホールド感を着用者に提供してくれたのに対し、今作ではアッパーの樹脂製オーバーレイの配置とエンジニアードメッシュのデザイン変更により、中足部のフィット感が優しく足を包み込むような感じとなっている。実際に走ってみるとアッパー全体のフィット感が高く本当に履き心地がよい。スピードを上げても踵が浮き上がるようなことはなく、快適性と機能性を見事に融合していることを理解できた。前作のホールド感の高さを気に入っていたランナーは着用感の違いに最初は戸惑うかもしれないが、筆者がそうであったように、しばらくすると「こっちのタイプのフィット感のほうが、長時間走る際にはいいかも…」と新たなフィット感を受け入れることができると思う。
南井正弘

MEN’S
Caribbean Sea / Storm Blue
Alloy / Steel Gray
Evening Primrose / Nine Iron
Black / White

WOMEN’S
Marlin / Blue Ribbon
Green-Blue Slate / Canton
Black / White

Running Impression
HOKA ONE ONE FALL 2018
BONDI 6

BONDI 6 NEUTRAL
¥21,000+tax

ボンダイは、硬い路面での長時間ランニングでもクッション性を持続し、ライトトレイルにも対応できる十分なグリップ性能を兼ね備えた高機能モデル。最新のボンダイ6は、ニュートラルシリーズ(ロード用)で最高のクッション機能を搭載。軽量性、クッション性、ホールド性から通気性に至るまで全面的にアップグレードさせ、独自のメタロッカーテクノロジーにより、滑らかでバランスの取れた快適な走りを実現してくれる最上級の一足。(8月中旬発売)

ボンダイシリーズは、ホカ オネオネのロードランニング向けシューズの代表モデルであり、今作で第6弾となる。歴代モデルは、そのマシュマロのような比類なきクッショニング性能、ゆりかご状のソール形状が生み出す着地から蹴り出しまでのスムーズな体重移動で、より楽に走れることにより、それまで走ることを中断していたランナーが再び走ることができるようになったという話も珍しくない。今回リリースされるボンダイ6は、前作からアッパー、ソールユニット両方が変更されたフルモデルチェンジ。ボンダイ5の履き心地を気に入っていただけに、「自分が気に入らない方向に変更されていなければいいのだが…」と思っていたが、実際に履いて走ってみると、それは杞憂に終わった。まず足を入れてみると、新しいアッパーパターンのフィット感のよさに驚く。シューズと足が一体になったようなフィット性の高さだが、窮屈さは決してない。これなら脚力を効率よくシューズに伝達でき、さらに路面に力を無駄なく伝えられそうだと思った。実際に走り始めると、弾むようなソールユニットと転がるような走行感は健在。そして思ったのが、これまでのボンダイシリーズよりもミッドソールの厚みを感じさせない点。これは走っている途中に急カーブを曲がったり、折り返し点を戻るときに感じたのだが、とにかく安定性が高くふらつきが少ない。外見でもデザイン処理の影響からか、極厚な雰囲気は前作よりも薄れているが、走行感はそれ以上に変わっている気がした。これまでより走行時の独自性は薄れたが、それはポジティブな意味であり、これなら一般的なランニングシューズからの履き替えもスムーズだと思う。
南井正弘

MEN’S
Caribbean Sea / Storm Blue
Alloy / Steel Gray
Black / Black

WOMEN’S
Marlin / Blue Ribbon
Boysenberry / Blue Depths
Black / Black

Running Impression
HOKA ONE ONE FALL 2018
FLY AT NIGHT MACH & CAVU

FLY AT NIGHT
MACH

¥20,000+tax

MEN’S
Black / Nine Iron

WOMEN’S
Black / Nine Iron

ランニング&フィットネスアクティビティ用として新たに誕生したニューコンセプト“FLY”(フライ)。マッハは、PROFLY TMミッドソールがソフトな着地と前足部の推進力、R-BOUNDTM アウトソールが高い反発性と耐久性を提供してくれる新しいランニングシューズ。FLY AT NIGHTマッハは軽量で、ナイトランニングのために、反射ヒールタブ、反射ミッドソールや黒い反射ロゴを備え、夜を楽しく安全に走ることができる。

ホカ オネオネから新たにリリースされたコレクションであるFLY。MACHとCAVUという二つのモデルがラインアップされており、筆者はその両方をトライし、これまでのホカ オネオネのシューズよりも軽量かつ反発性に優れた設計、ランニング以外にフィットネスアクティビティにも使用できる汎用性の高さに好感を持った。そして2018年のFWシーズン、このFLYコレクションに新たなバリエーションが登場する。それがFLY AT NIGHTと呼ばれるコンセプトで開発されたモデル群。ブラックを基調としたシックなカラーリングのMACHとCAVUが展開されるが、アッパーの一部にリフレクター(再帰反射材)を使用することで、夜間のランニング時にも自動車やバイクのヘッドライトを反射することでランナーの存在をドライバーに確実に知らせ、夜間走行時の安全性を高めてくれる。時間的な制約で夜やまだ暗い早朝にしか走ることのできないランナーには嬉しいシューズのデビューである。
南井正弘

FLY AT NIGHT
CAVU

MEN’S ¥16,000+tax
WOMEN’S ¥15,000+tax

MEN’S
Black / Nine Iron

WOMEN’S
Black / Nine Iron

FLY AT NIGHTカブーは、ナイトランのための黒の反射ロゴと反射スクリーンを備え、スタイリッシュなオールブラックは、タウンユースとしても重宝する汎用性が高いランニングシューズ。かかと部分はPROFLY TMミッドソールにより衝撃を吸収できるよう柔らかく、前足部は推進力とエネルギーリターンを高めるために硬く、その反発性はアウトソールの部分的なR-BOUND TMによってさらに強化されている。

HOKA ONE ONE
TECHNOLOGY DIFFERENCE

ホカ オネオネのシューズは、足入れした瞬間から今まで体感したことのない不思議な感覚がある。そして、実際に走ってみると高いクッション性と軽量性を同時に実現し、ユニークなランニング体験を可能にする。オンロードでもオフロードでも、ジオメトリー、形状、クッションがより柔らかく、ストレスフリーに衝撃を吸収し、長時間使用しても快適なクッション性が持続し、楽しいランニングライフを約束してくれる。それがホカ オネオネのランニングシューズの特徴である。

HOKA ONE ONE
2018 FALL PRODUCT CATEGORY

 

INFORMATION
デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hokaoneone.jp

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