Photo: Masataka Nakada(STUH)
Edit & Text: Shin Kawase

Italian sports brand since 1959
Restart! ellesse shoes Part2
Comeback! “ellesse Assist”

前特集でお伝えした通り、エレッセ シューズは、60周年を機にラインアップを一新し、新たな歩みを開始した。その象徴となったのが、YOPPIこと江川芳文氏とのコラボレーションモデルのアシストだった。アシストは好調なセールスを記録し、早くもスニーカーマーケットから注目を集める存在となっている。そこに目を付けたのが伊勢丹新宿店の紳士靴バイヤーだった。伊勢丹新宿店がなぜ今、スニーカーであるエレッセなのか?その単純な疑問を解くためにバイヤーの田畑 智康氏を取材した(インタビュー収録:2020年1月)。

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伊勢丹新宿店がなぜ今、エレッセなのか?

田畑 智康
福岡県生まれ・埼玉県育ち。中学時代からスニーカーに興味を持ちはじめ、雑誌『Boon』を片手に渋谷を闊歩。青春時代はナイキ エア マックスど真ん中世代にあたる。エンターテインメントを提供したい思いから、2006年新卒で三越伊勢丹(当時:伊勢丹)に入社。紳士靴売り場に配属。2年後に、アシスタントバイヤーとなる。その後、地域支店の紳士靴バイヤー、伊勢丹新宿店 紳士靴セールスマネージャーを経て、現在は同バイヤーを務めている。

 

About ellesse
Interview with ISETAN SHINJYUKU Buyer

Motoyasu Tabata
田畑 智康 / 伊勢丹新宿店 紳士靴バイヤー

エレッセって別に時代に迎合するわけでも、
無理に時流に乗せようとしてるわけでもなく、
時代の逆側に極端に振り切ってる。

–––まず、エレッセにどんなブランドイメージを持っていましたか?
中学生の頃がちょうどスニーカーブームだったんで、僕はナイキ エア マックスど真ん中世代なんです。当時、渋谷ではエア マックス狩りなどがあったすごい時代でした。なので正直、エレッセを履いたことはありませんでした。でも、もちろんエレッセっていうブランドは知っていて、オーセンティックなスポーツブランドであるにも関わらず、すごく振り切ってるデザインの印象が強く残っていました。

–––何がキッカケでエレッセを知ったのですか?
最初は、ザ・ノース・フェイスのシューズを三越伊勢丹でお取り扱いさせてもらっている関係で、ゴールドウインさんのエレッセ担当からお声掛け頂きました。その時、懐かしい!と思いました。履いてたわけじゃないけど、デザインがすごく振り切ってる印象とロゴもアイコニックでお洒落なイメージを持っていたので。でもカタログだけだったので、その時はそうですかぐらいに思っていたんです。それからしばらくして、「アトモス主催のイベント、アトモスコンにエレッセのブース出すので、見に来てください」っておっしゃって頂いて会場の渋谷ヒカリエに行きました。そこで当時のエレッセのアシストの現物を見て衝撃を受けたんです。

–––当時のオリジナルモデルですね
はい。直感的にいいと感じましたし、色んなブランドがブースを出していたんですけど、一番印象に残ったのがエレッセだったんです。正直、どのブランドも自分のイメージする延長線上でしかなかったけど、エレッセだけが違っていました。

–––それからエレッセを見る目が変わったんですね
その衝撃は新鮮だったっていう言葉が適切ですかね。一人のバイヤーとして見た時に、新しいなって思ったんです。今の時代って、多様性が大事だといわれているじゃないですか。でも現実は、売れると一方向に極端に向かって行って、むしろ多様性を失ってるんじゃないかっていうのが僕の中にあって。今の時代感って、ミニマル、シンプルに仕上げていくことがよく売れる靴とされているんです。そのほとんどがそっちに向かっている中で、エレッセは違いました。オーセンティックなスポーツブランドであるにも関わらず、思い切り振り切っているところが僕は逆に新鮮で、学生時代とまた同じ印象を受けたんです。シューズとしても面白いし、バイヤーとしても、ぜひやってみたいという思いに駆られました。

–––他ブランドにはないエレッセの魅力はそこだったんですね
そうです。それで改めてその源流をたどると、1980年代にはリアルにプロスケーターが履いていたみたいな。でもスケートシューズではなく、パフォーマンスカテゴリーのバスケットボールシューズだったという。そこは歴史を持ったスポーツブランドならではですよね。今、ぱっとデザインをただ模倣して作ったブランドでは全くないっていう、バイヤーとして、そこはすごく大切なことだと思うので。すぐにコピーができる時代に本物を持ってるって、すごく貴重な財産ですよね。あと以前にパリにあったショップ、コレットとのコラボレーションモデルも置いてあったんですけど、コレットっぽさもよく表現されていて素晴らしかった。やっぱりコレットって僕らバイヤーからしたら憧れのショップでしたし。残念ながら、幕は閉じましたけど。

colette x ellesse “Fab 5” Assist 1 (2011)

あと、YOPPIさんとのコラボレーションに至るまでのインタビューも読みましたけど、ちゃんと歴史とストーリーがあるんですよね。エレッセって別に時代に迎合するわけでも、無理に時流に乗せようとしてるわけでもなく、時代の逆側に極端に振り切ってる。それは今の時代でいうと異端であるけど、僕としてはそこがすごく魅力的です

 

新宿伊勢丹は土日だと約10万人位の
来店者数があるんです。
そこで一瞬でもエレッセが
目に触れる機会にしたい。

–––ポップアップストアを開催すると聞きました
地下1階の革靴売り場で3月25日(水)から4月21日(火)まで約一ヶ月やります。あえて地下1階でやるっていうことが、異色のエレッセの魅力を伝えやすいかと。うちとしては結構、長尺なんですけど、エレッセの振り切りさ加減をちゃんと表現して、きちんとメッセージを届けるためには、ある程度の期間が必要かなと思ったんです。

–––地下1階の革靴売り場で、あえてスニーカーのエレッセなんですね
そうなんです。なので2020年春夏コレクションのフルラインナップとフルカラーバリエーションを並べます。あと、オリジナルモデルやコレットモデル、YOPPIさんとのコラボレーションモデルも置く予定になっています。僕らは、ある種メディアの役割も果たせるんじゃないかと思っていて、新宿伊勢丹は土日だと約10万人位の来店者数があるんです。そこで一瞬でもエレッセが目に触れる機会にしたい。もちろん売れることってすごく大事ですし、それが唯一の目的でもあったりするんですけども、それだけじゃなくて、伊勢丹メンズで展開することをきっかけにエレッセを知ってもらう人を増やしたい。僕みたいに履いたことがない人でも懐かしいって思う人もいるだろうし、YOPPIさん世代の方は、ど真ん中でガーンとくる人もいれば、全く知らなかった人たちにとっては新鮮で新しいみたいな。20代の方だったら、全く認識がないと思うから。僕個人的には、知らない世代により多く知ってもらい。なので、エレッセを広く知ってもらうきっかけを手前みそながら僕らが一役買えればと思っています。

–––最後にSHOES MASTER読者へメッセージをお願いします
スニーカーファンの方は、伊勢丹メンズの2階や6階に行かれることはあっても、地下1階の革靴売り場に来られることはなかなかと思います。でもこのエレッセをきっかけに、一度足を運んで頂ければ嬉しいです。僕がアトモスコンで見て感動したようなプレゼンテーションを売り場で展開しますので是非この機会にエレッセを体感してください。

INFORMATION
伊勢丹メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)

 

ellesse shoes
2020 Spring / Summer Selection

60周年を機にスニーカーに特化したラインナップで再構築され、リスタートしたエレッセ シューズ。その象徴と呼べるモデルがアシスト ハイである。カラーバリエーションも5色展開でローカットバージョンも登場している。エレッセといえば、アパレルやウィメンズのイメージが強いと思うが、アシストのサイズはすべてユニセックスサイズレンジ。男女、世代を問わずヘリテージモデルを体感できる。

Assist-Hi
Color : RB

アシストは、マーク・サドラー氏によってバスケットボールの運動特性に基づいて設計されたシューズ。デザインの一部にもなっているビッグパネルは横の動きに対応し、10ヶ所のレーシングホールは激しいフットワークに耐える機能を併せ持つ。また独自の設計により、足首を保護するハイカットでありながら足首の屈曲や伸縮をスムーズに導き、前方向への動きを基点としたクイックなフットワークをサポートする。
5色展開。14,000円+税

Assist-Hi
Color : W

Assist-Hi
Color : WV

 

Assist-Low

エレッセの名品、アシストのローカットバージョン。2019年の12月にリリースされたオンブレ・ニーニョとのコラボレーションモデルで登場し、好評を博したローカットが早くも2020年の春夏コレクションから登場。アシストの独特な雰囲気を持ちながら、幅広いファッションスタイルに対応できる利便性も高い一足。
6色展開。13,000円+税

Assist-Low
Color : WY

Assist-Low
Color : WB

Assist-Low
Color : K

 

Collaboration Model
ellesse × Hombre Niño
Assist-Hi & Low

Assist-Hi
¥18,000+tax

Assist-Low
¥16,000+tax

INFORMATION
Hombre Niño
www.hombrenino.com/dealer/

About ellesse
エレッセは、1959年にイタリア・ペルージャで誕生したスポーツブランド。創業者は、貴族の血を受け継ぎ、スポーツをこよなく愛したレオナルド・サルバディオ。各国の王族とスキーやテニスを嗜んだ彼は、スポーツシーンに機能と気品を求めた。1960年代に風の抵抗を軽減させ、美しいシルエットのスキー用パンツ、ジェットパンツがヨーロッパで大ヒット。1970年代には白一色のテニスウエアに美しいカラーリングを施し、トッププレーヤー達が愛用したことで世界的に知られるスポーツブランドとしての地位を確立した。ロゴマークのハーフボールマークは、テニスボールとスキーの先端を形どり、情熱の赤とイタリアの太陽のオレンジで彩られている。

INFORMATION
GOLDWIN INC. / カスタマーサービスセンター 0120-307-560
www.goldwin.co.jp/ellesse

Assist特設ページ
https://www.goldwin.co.jp/ellesse/shoes/feature/hi-assist-hi/e

 @ellessejapan

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