Photo : Masataka Nakada(STUH)
Edit &Text : Shin Kawase

Mizuno's global new project "KAZOKU"
MIZUNO × mita sneakers "KAZOKU" Vol.2
Shigeyuki Kunii(mita sneakers)Interview

すべての始まりは、このウェブスペシャルからだった。KAZOKUはミタスニーカーズとのコラボレーションからスタートし、約1年半が経過。今回のコラボレーションでKAZOKU名義としてトータル第20弾モデルとなる。その記念すべきプロダクトとともにミズノの今、KAZOKUの今を知るためにミタスニーカーズの国井栄之氏を取材した。

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–––スタート前と今ではKAZOKUを取り巻く環境は変わりましたか?
何が一番大きく変わったかっていうと、スニーカーを選ぶブランドの選択肢にミズノが入ったっていうことですね。それが日本だけじゃなく、ヨーロッパとかアジアで。アメリカはこれからだと思いますけど、アメリカに行くと「ミズノって実際どうなの?」って聞かれるし。スポーツの世界では、名の知れたブランドですけど、スニーカーカルチャーの中でも世界中の人達がすごく興味を持ち始めたのは確かですね。

MIZUNO WAVE RIDER 1 NO BORDER “mita sneakers” “KAZOKU”(2018)

–––スタートから1年半で取り巻く環境は一変したということになりますね。
そうですね。要はなかったものが、いきなりエントリーしたって感じというか。日本人である僕たちの中では幼少期から慣れ親しんだ当たり前のスポーツブランドだったものが、世界のスニーカーヘッズにとっては新たなスニーカーブランドとして新鮮に捉えられているっていうのが、今の率直な状況ですね。でも、赤ちゃんに例えたら、まだ1歳半で、スーパー未知数っていうか。ポテンシャルはあるので、まだまだこれからだと思います。

 

SNEAKER SPEAKER Vol.17
Do you know MIZUNO“KAZOKU”?
at BEAMS JAPAN (2018.7.14)

出演
パネリスト : 国井 栄之 (mita sneakers)
ゲスト : マイケル・デュポイ (CLUB75&ALL GONE) 、 新井 伸吾 (BEAMS)
サポート : 山口 昌利 (MIZUNO)
ナビゲーター : 河瀬 真 (SHOES MASTER)
DJ : ビジーP (Ed Banger Records)

–––ミタスニーカーズにおける“KAZOKU”とは、どんな存在ですか?
世界各国のキーアカウントが提案するコラボレーションモデルにOGの復刻モデルを織り交ぜてリリースすることで、ベースモデル本来の歴史的背景をきちんと知ることができながら現代的な再構築を楽しむことが出来るプロジェクトになっていると思います。同プロジェクトとは異なりますが、最新のテクノロジーを駆使したプロフェシーもすごく人気があるんです。ミズノに興味を示している理由が、ヘリテージモデルとパフォーマンスモデルという両極に惹かれて多様化している。僕らショップ側の立場からすると、それがミズノの可能性そのものだと感じています。

–––ミタスニーカーズの中でもブランドとしてポジションを確立していると?
そうですね。今まで日本ブランドとしては、アシックス一本で他の海外のブランドに対峙してきた中で、そこにミズノが加わった。それが2本柱っていうか、右腕で左腕っていう感じでお客さんの選択肢が増えたことがすごくありがたいし、重要なことだと思っています。僕たちショップの役割としては、選択肢を狭めるんじゃなくて広げるのが仕事だと思っているので。

SNEAKER SPEAKER Vol.19
Do you know MIZUNO“KAZOKU”?
at MIZUNO OSAKA CHAYAMACHI(2018.12.8)

出演
パネリスト : 国井 栄之 (mita sneakers)
ゲスト : 田中 将大(NEW YORK YANKEES) 、 下野 宏明 (WHIZ LIMITED)
サポート : 山口 昌利 (MIZUNO)
ナビゲーター : 河瀬 真 (SHOES MASTER)

–––KAZOKUを購入するお客さんの特徴を教えてください
基本的にはスニーカーヘッズって呼ばれてる層が多いですかね。スニーカーカルチャーのムーブメントに狂喜乱舞しているような子たちも選んでくれますし。あと、部活でずっと愛用していたけど「タウンユースでミズノを履く日が来るとは思わなかった」って言いながら購入される方もいらっしゃいます。年齢層的には25~35歳位がメインですかね。中でも一番熱量が高いのは、ちょっと人と違うものを探してる子たち。若い子はそういう子が多い。みんなが履いてるものをよしとしないっていうか。そんなに極端な天邪鬼ではないんですけど、少し角度をつけたい感じの子とか。トレンドに乗ってるっていうよりは、ファッションスタイルも自分のスタイルを持っている人がミズノを選んでくれる気がします。

–––KAZOKUの何がスニーカーファンを魅了していると思いますか?
未知数なところだと思います。僕もその未知数をミズノの可能性だと思ってますけど、皆さんから見ても、そこなのかなと。次はどんなことを仕掛けてくるんだろうっていうワクワク感っていうか。人気モデルとかカテゴリーに集中するとかじゃなくて、ブランド全体に注目して見ている感じですかね。

 

MIZUNO × mita sneakers “KAZOKU” Vol.2
MONDO CONTOROL “PURPLE SYRUP” “mita sneakers”

–––コラボレーションモデルについて教えてください
経緯でいうと、一番最初のコラボレーションモデル、ウエーブ ライダー 1はアイコニックな機能に目を向けてもらう為に、まだまだタウンユースとしてポピュラーでは無かったランバートロゴを、アッパーと同色で少し抑えて馴染ませるようにしました。ミタスニーカーズ第2弾モデルのモンドコントロールは、その逆でランバードロゴに一番目を向けてほしいと思って、付け替え可能なベルクロ仕様にしてカラーオプションを用意してあります。ミズノ最大の魅力は、スポーツブランドとしてのアイデンティティとテクノロジー。それを現代的に散りばめているのが今回の第2弾モデルです。

–––モンドコントロールは、第1弾の発売後にSNSで話題になっていましたよね
そうなんです。海外、国内問わず、インスタやSNS上でミズノの過去の画像をお客さん自身が深掘りして…。「ミズノのこれ格好いいじゃん」とかって色々飛び交った中で一番盛り上がっていたのがモンドコントロールのOG(セカンドカラー)だったんです。

MONDO CONTOROL OG

–––モンドコントロールはランニングシューズですか?
そうです。モンドコントロールは、1995年に誕生した中級者向けのランニングシューズで、スタビリティ性(安定)に一番着目してソール、アッパーの構造にとにかくこだわった一足なんです。速く走るっていうよりは、足の制御のためにモノソック構造でホールド性を高めながらベンチレーションを確保したり、ミッドソールのブロッキングによって硬度を変えて、オーバープロネーションを補正したりとか。
今回の復刻に関しては、最新のフォームを使用してミッドソールの機能性を向上させているので、カラーリングの塗り分けだけでオリジナルのルックスを保ちつつ、コンフォータブルに進化しています。

–––今後の“KAZOKU”に期待していることは?
期待してるのは流通のインフラですね。できるだけ早くアメリカ市場のインフラ整備が整ってKAZOKUが本当の意味でグローバル展開することに期待したいですね。ミズノの未知数な可能性は、インフラ需要の拡大で持続的な発展に繋がると信じています。

–––最後に本誌読者に一言メッセージをお願いします
今回の復刻は皆さんのソーシャルメディアが後押ししてくれたので、ミズノに対する要望を様々なソーシャルメディアとかでポストしてほしいですね。そういう相互関係を築ければ、提案側もより良いものをまた提供できると思うので。

MONDO CONTOROL “PURPLE SYRUP” “mita sneakers”
¥17,500+tax (9月14日発売)
2019年9月11日(水)14:00pm〜2019年9月12日(木)13:59pm WEB先行予約

INFORMATION
mita sneakers
東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル2F
03-3832-8346
www.mita-sneakers.co.jp

MIZUNO
http://www.mizuno.jp/mizuno1906/
ミズノお客様相談センター
0120-320-799

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