Photo: Kazumasa Takeuchi(STUH), Daiki Suzuki(Head Office & Factory)
Edit & Text : Shin Kawase

Recommended models
for autumn / winter 2019
ECCO OUTDOOR
EXOSTRIKE

本誌15周年記念企画に快く協力してくれたデンマーク発のエコー アウトドア。 昨年、デンマーク、オランダ、ポルトガルのヨーロッパ3ヵ国を訪れた 本国取材で実感したエコーの持つ唯一無二のポテンシャル。 その力が遺憾なく発揮されているのが人気モデルのエキソストライクである。 今、改めてエキソストライクの魅力を検証する。

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ECCO OUTDOOR EXOSTRIKE

※写真のモデルはすべて弊誌とのコラボレーションモデル

エコー アウトドアを代表するモデルであるエキソストライクは、履いた瞬間から足に馴染む感覚があり、ライニングのレザーが汗を吸収することで真夏でも長時間快適に履けるコンフォートブーツ。さらに特筆すべきは、ハイブランドがこぞって採用するエコーレザーを使い、自社でシューズを企画開発し、それを自社工場で生産する、という販売までのすべてのプロセスを自分達の手で完結できる技術と環境を持っていること。このインフラをすべて自社所有するシューズブランドは世界にエコーしか存在しない。それが唯一無二のブランドである由縁だと言える。そして、エコー アウトドアのプロダクトの責任者が、ニコライ・クリス チェンセン氏であることもその由縁だろう。ニコライ氏はキーンのプロダクトディレクターを務めた経験があり、彼がキーン時代に培ったアウトドアのDNAは、エコー アウトドアという最高の環境でアウトプットされているのである。

ECCO LEATHER

ECCO PORTUGAL FACTORY

About ECCO OUTDOOR EXOSTRIKE
エコー アウトドアを代表するモデルのエキソストライクは、ISPOアワード2018のハイキング&トレッキング フットウェア部門で金賞を受賞した逸品。洗練されたルックスで次世代アウトドアスニーカーとの呼び声高いエキソストライクは、アッパーにDSMダイニーマ社と共同開発した、今までにない軽量で極薄の高強度レザー、ダイ ニーマ®加工レザーを使用(鉄の15倍の強度を持ち、紙ほどの薄さで柔らかく水にも浮く軽いレザー)。

究極の新PU 素材フォーレーンを搭載したミッドソールは、従来のエコーのPU素材より2倍もの衝撃吸収力があり、反発性は50%、軽量性は30%以上向上。寒さにも強く、マイナス40°の温度でも柔軟性が失われない優れもの。

さらに、人間が本来持つ足の自然な動きを妨げないエコー独自のバイオムテクノロジー(2,500人の足を測定し開発)を採用。グリップ力と耐久性のあるアウトソールとぴったり包み込むようなヒールカウンターが不安定な地面でも安定感のある歩行を可能にしている。履いたその日から足に馴染み、長時間歩いても足が痛くなりにくい究極の一足。

About ISPO Award
ISPOアワードは、世界50ヶ国以上、約2,500のブランドが出展する世界最大規模のスポーツ用品の見本市。金賞は、15か国、42名の審査員がプロダクトのコンセプト、デザイン、技術、環境への配慮などの項目で厳正な審査のもと、最も優れたプロダクトに贈られる権威ある賞。

 

Interview with Nikolai,
Head of ECCO OUTDOOR

エコー アウトドアの統括責任者、
ニコライ氏に聞いたエキソストライクの誕生秘話

昨年からイメージを刷新したエコー アウトドア。そのアイコンモデルであるエキソストライクはどのようにして生み出されたのか?さらに何処を目指して進化し続けているか?エコー アウトドアの統括責任者、ニコライ・クリスチェンセン氏を取材した。

NIKOLAI RABÆK CHRISTENSEN
HEAD OF ECCO OUTDOOR

About EXOSTRIKE

エキソストライクは厳しい自然環境にも
都会のライフスタイルにも適応する
シューズとして作られました

――エキソストライクを作ることになった経緯を教えてください
エキソストライクは、エコーの生粋のDNA(イノベーション、機能美、インパクトのあるデザインのコンビネーション)から誕生しました。近年、アウトドア商材をライフスタイルに取り入れていたり、取り入れたいという人は増えていると思います。しかし、アウトドアとライフスタイルを融合した商品は多くありません。そこでエコーは、本格的にトレイルの機能をスニーカーに吹き込む大胆な試みを行いました。ユーザーがオフィスからアウトドアへ違和感なく自然と行き来できるシューズ、エキソストライクは真なる多様性を実現しています。

――改めてエキソストライクのコンセプトを教えてください
アウトドア業界は転換期にいて、それに応えるべくエキソストライクは厳しい自然環境にも都会のライフスタイルにも適応するシューズとして作られました。エキソストライクは唯一無二のアスレチック・アドベンチャーブーツなのです。

――エキソストライクを完成させる上で一番こだわった所は何ですか?
機能性とデザインです。見た目はハイカットスニーカーですが、ファストハイキングブーツとしての機能も持ち合わせています。目的が明確なプロダクトには機能性は必須です。

――作るのに一番大変だったことは?
特にありませんでした。エコーのR&Dチームとデザインチームのサポートほど心強いものはありません!

――エキソストライクをどんな人に履いてほしいですか?
私であったり、あなたであったり、アウトドアを愛する人たちや、箱から商品を出した瞬間から即コンフォート感を得たい人たちにエキソストライクはぴったりだと思います。エキソストライクを履く人には足に関して意識しなくていいよう企画されています。それはエコーにお任せください。

――今後、エキソストライクをどのように展開していく予定ですか?
エキソストライクは現在のネオハイキングの原型であると思っていて、今後も新しいイノベーションや多様な機能性をたくさん盛り込んで行きます。来年の春夏にはエキソストライクを進化させた新バージョンも登場します。

About ECCO OUTDOOR

エコー アウトドアのプロダクトは、
自然界に存在するすべての要素に
適応すべく作られています

――エコー アウトドアを新たにスタートさせた目的を教えてください
アウトドアは日々のライフスタイルに密接しています。平日は通勤・通学、週末はアウトドアを楽しむ人も多くいると思います。アウトドアとは山や海、そして近場の公園と今や幅広いものになっています。身近にあるアウトドアがあるからこそ、エコーはもっと日常のライフスタイルにも使用できるプロダクトを提供すべきと思いました。境界のない、アウトドアとアーバンライフスタイルをクロスオーバーできるようなシューズの企画・制作を行っています。

――改めてエコー アウトドアのコンセプトを教えてください
エコー アウトドアは、“Made for the Elements”というメッセージのもとものづくりが行われ、”Be the Outsider”というスピリットが織り込まれています。確かな機能性を持つアウトドアシューズとして、エ コー アウトドアの商品は自然界に存在するすべての要素(寒さ、暑さ、雨、岩、泥など)のエレメントに適応すべく作られています。しかし、都会の使用にも満足するようデザインや素材に多様性を持たせ、従来のアウトドアの枠を飛び出すアウトサイダースピリットも持ち合わせています。

――エコー アウトドアとして展開しているモデルを教えてください
エコー アウトドアの3つのキーアイテムを紹介します。
エコー アウトドアのアイコン、エキソストライク。ルックスはスニーカーの新機能派ブーツ。今までにないこの革新的なアウトドアシューズは、ISPOのハイキング&トレッキング フットウェア部門で金賞を受賞し、その他アウトドアの賞や国際的なプロダクトデザイン賞も受賞し、数々のメディアに取り上げられました。機能性、デザイン性の両方で、エキソストライクは高い評価を得たのです。
2つ目は、ゴアテックス®サラウンド®テクノロジーを搭載したマルチベントです。ゴアテックス®の防水性と透湿性、サイドに施された目を惹くベンチレーションホールと、グリップ力の優れたアウトソールでアウトドアにもアーバンライフスタイルにも最適なシューズです。
そして、3つ目は足の自然な動きをサポートするバイオムC。2,500人以上のアスリートの足を計測し作られた解剖学的形状のラストと安定感のある構造。もともとはランニングシューズとして企画されたテクノロジーを搭載しています。

――エコー アウトドアをどんな人に履いてほしいと思いますか?
エキソストライクと一緒です。アウトドア好きやアクティブなライフスタイルを好む人に気に入ってもらえると思います。

――5年後、エコー アウトドアはどのようになっているとイメージしていま すか?
新しいテクノロジー、新しいレザー、新しいデザインを紹介していきます。アウトドアとアーバンライフスタイルの両方を満喫したい人たちが満足するようなハイブリッドシューズを作り続けます。

ニコライ・クリスチェンセン / エコー アウトドア統括責任者
エコーの歴史に残るシューズを数々開発し14年。エコーの自社製造最先端レザーと技術を駆使し、バイオム、エキソストライクなど、ブランドのアイコンとなるスポーツ・アウトドア コレクションの制作に携わる。生体力学の最適化に基づいたシューズ構造や革新的なレザー(ヤクレザー、ダイニーマ加工レザー等)を取り入れた最新鋭フットウェア制作を行ってきた実績を持つ。3年半ほどアウトドアフットウェアブランド、キーンに所属し、ヒット商品の開発に大きく貢献。2017年4月より、エコーに戻り、現職に就く。シューズ業界に属して19年、日々革新的な素材を搭載した新商品開発を進めている。

 

About ECCO
1963年にデンマークで創立。靴のデザインから、プレミアムレザーおよび靴の製造・出荷・店舗運営に至るまで、すべて自社で一括管理・運営するシューズ&レザー グッズブランド。世界約99カ国で販売し、世界中で愛されている。

About ECCO LEATHER B.V.
オランダ・ドンヘンに研究開発所とファクトリーを構えるエ コー・レザー社は、レザーデザイナー、なめし職人、品質管理スペシャリストが昔ながらの伝統やノウハウと最新テクノロジーを駆使し、今までにない新しいレザー開発に挑戦。自社製品だけでなく、誰もが知っている世界有数のスーパーブランドにもエコーのプレミアムレザーが供給されている。

About ECCO PORTUGAL
エコーはタイ、ベトナム、インドネシア、中国、スロバキア、そ してポルトガルと6か所のシューズ製造拠点を置き、ラストや金型を作る作業も自社で行っている。現在ワールドワイ ドで人気となっているエキソストライクは、ポルトガル工場で製造され、1足1足手作業で丁寧に仕上げられている。

 

Recommended models
for autumn / winter 2019
ECCO OUTDOOR
New Model

アウトドアとアーバンライフスタイルの両方を満喫したい人へ向けて、ハイブリッドシューズを作り続けているエコー アウトドアより、2019年秋冬の新作が編集部に届いた。それは、エキソストライクのミッドカットバージョンとアップデートしたニューモデル、 それにファッションブランド、メゾン ミハラヤスヒロとのコラボレーションモデルだった。

ECCO EXOSTRIKE (GORE-TEX® YAK NUBUCK LEATHER)
エキソストライクの基本スペックを搭載したミッド カットバージョンがついに登場。アッパーには極薄ながら強度と耐久性に優れ防水機能を備えたゴアテックス®ヤクヌバックレザーを使用し、ミッドソールには衝撃吸収力がありマイナス40度の気温でも柔軟性が失われないフォーレーンを採用。アウトソールには、2,500人の足を測定し研究開発されたバイオムテクノロジーとプロゾーマヒールカウンターが安定感のある歩行を導くハイスペックモデル。
29,000円+税

ECCO EXOSTRIKE (MICHELIN®X PRIMALOFT®)
エキソストライクのニューモデルは、アッパーに断熱マイクロファイバーのプリマロフト®を使用し、TPUのトゥキャップを備えプロテクションを強化。アウトソールにはミシュランを採用することで優れたグリップと耐久性だけでなく、ハイテク素材とのコラボレーションによって、さらなる高みへパワーアップした一足となっている。
¥40,000+税(11月下旬発売予定)

INFORMATION
ECCO Japan 
0120-974-010
https://jp.ecco.com

 

Recommended models
for autumn / winter 2019
ECCO OUTDOOR
Collaboration Model

Maison MIHARA YASUHIRO X ECCO COLLABORATION
Maison MIHARA YASUHIRO FOR
ECCO EXOSTRIKE EXOSTRIKE (HIGH-TOP&MID CUT)

メゾン ミハラヤスヒロとのコラボレーションモデル。エキソストライクの基本スペックを残しながら、圧倒的な存在感を放つエッジの効いたデザインが秀逸。アッパーには柔らかいプレミアムレザーに、目を惹くプロゾーマヒールカウンターもミハラヤスヒロ流にアップデートされている。
ハイトップ¥44,000 、ミッドカット¥42,000

Maison MIHARA YASUHIRO X ECCO COLLABORATION
Maison MIHARA YASUHIRO FOR
ECCO EXOSTRIKE EXOSTRIKE
Color variations

HIGH-TOP ¥44,000+tax
MID CUT ¥42,000+tax

MID CUT ¥42,000+tax
HIGH-TOP ¥44,000+tax

MID CUT ¥42,000+tax

メゾン ミハラヤスヒロとのコラボレーションモデルは、ハイトップ¥44,000(3色展開)、ミッドカット¥42,000(4色展開)となっていて、ECCO銀座店、ECCO表参道店、Maison MIHARA YASUHIRO各店舗での限定販売されている。

INFORMATION

Maison MIHARA YASUHIRO
www.miharayasuhiro.jp/

ECCO Japan 
0120-974-010
https://jp.ecco.com

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