Photo : Osamu Matsuo (STUH)
Edit & Text : Shin Kawase

VISION STREET WEAR
“VISION SKATEBOARDS”
2018 Spring / Summer New Model

1976年にカリフォルニアで誕生し、ストリートカルチャーのアイコンとして支持され愛されたシューズブランド“VISION STREET WEAR”(ヴィジョン ストリート ウェア)。スケートシューズのアーカイブを復刻させる“VISION SKATEBOARDS”(ヴィジョン スケートボーズ)も昨シーズンより新設され、新たなスタートを切ったヴィジョンの今とこれからを紹介する。

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CANVAS SLIP-ON
スエード HI&LOと並んでヴィジョンの80年代からの顔になっているのがキャンバスシリーズ。鮮やかな色使いのスエードに対して、アグレッシブな柄をプリントしたキャンバスはヴィジョンのもう一つのアイデンティティであり、アートとの関わりを表現した代表モデル。スリッポンスタイルは、オンオフを問わず履ける今も昔も変わらないユーティリティアイテムである。
COLOR : EL CID, WOOMBA, GATOR
¥5,900+tax

CANVAS HI
キャンバスシリーズのHIカット。アッパーのアートが特徴的で、機能面でもエイジング効果が得られるキャンバスベースのフォクシングテープと激しい衝撃から足を守る低反発ウレタン+ラテックスのVソールを搭載。ソールにブランドのアイデンティティカラーであるホワイト/ブラック/レッドの不規則なマーブル柄ソールを採用しているのもポイント。
COLOR : ALPHABET, BLACK
¥6,900+tax

VISION STREET WEAR
“VISION SKATEBOARDS”
2018 Spring / Summer Regular model

 

MC14000
1990年代にリリースされたヴィジョンを代表するモデル。トリックを行う際にシューレースを守る二枚構造のシュータン<SHOELACE SAVER TONGUE>と足首をしっかりと固定するベルクロが最大の特徴。復刻にあたり、スケーターによるテストが繰り返し行われ、新たなソールを開発。見た目はそのままにスケートシューズとしてのスペックを向上させたアップデート版として登場。
COLOR : BLACK/PURPLE, LACK/GRAY, WHITE/PURPLE
¥12,000+tax

SUEDE HI
1986年に誕生したスケートボードシューズの名品であり、ヴィジョンを代表するアイコンモデル。足の外側にある半月型の補強材(オーリーバッド)は、ヴァルカナイズ製法独特の接着により剥がれることはない。また靴の底周りは、キャンバス地にゴムを練り込んだフォクシングテープで巻くことにより強度が保たれ、履き込むことで1986年のオリジナルに近いエイジング効果が得られる一足。リメイクの進化として独自に開発したVソールを搭載している。
COLOR : GOLD RED, YELLOW, BLACK/BLUE, BLACK
¥12,000+tax

MC14000TK VISION SKATEBOARDS × RFW
MC14000をベースにリデザインされたSMU(スペシャルメイクアップ)モデル。デザイナーは、日本が誇るインデペンンデントシューズブランドの鹿子木隆氏。ヴィジョンを愛用していた彼がヴィジョンのリスタート“VISION SKATEBOARDS”の復活に賛同し実現した特別バージョン。ベルクロを3本使用することで、より1990年代を感じさせ独特な存在感がある一足。
COLOR : WHITE, BLACK
¥14,000+tax

About VISION
Takashi Kanokogi (RFW)

スケボーが流行り始めた頃、私はサッカー少年で周りにスケボーをやっている友達は皆無でスケボーとは縁がありませんでした。高校に入るとスケボーやサーフィンをやる友達もできましたが、その頃の私はラグビー少年でした。しかし昔からスケートファッションに強い興味と憧れがあり、特にスケートシューズは昔からチェックしていて気になるものは今でも購入してます。スケートシューズの基本としてソールのグリップと足のホールドやアッパーの耐久性が重要ですが、今回のコラボでの自分の役目は基本を踏まえつつ、どう面白く見せることができるか、またスケーター以外でヴィジョンを知らない人たちにどうアプローチできるか、がテーマでした。今回MC14000をリメイクしたのは私の中で印象が一番強いモデルでヴィジョンらしさが溢れており、これを知らない人にも懐かしさを感じる人にも改めて履いて欲しいと思ったのがキッカケでした。ハイカットの煩わしいシューレースもベルクロに変えることで着脱しやすく、履き心地もアップデートされていて、新しいヴィジョンを感じることができる一足なので、一人でも多くの人に履いてもらえたら嬉しいです。
鹿子木隆 (RFW)

SUEDE LO
スエード HIのローカットバージョン。スエード HI同様にVソールを搭載し、「高いところから飛び降りた際に受ける衝撃を最小限に抑えたい」というスケーターの要望に応えた特別仕様。Vソールは、厚さ6mmの低反発ウレタン(従来は厚さ3~4mmのスポンジ)を使用し、スケーティング時に大切な足裏感を損なうことなく履けるよう独自に開発されている。
COLOR : BLACK, GOLD RED, PURPLE, BLUE
¥11,000+tax

Revive the archive
“VISION SKATEBOARDS”

 

SUEDE HI
(1986年オリジナルモデル)595g
SUEDE HI
(2017年復刻モデル)427g

ソール部分のゴムの厚みを0.5mm単位で調整し、ゴムの成分調整によりオリジナルモデルより、約200グラムの軽量化に成功。また、独自に開発したVソール(厚さ6mmの低反発ウレタンを使用した特別仕様)を搭載し、見た目は当時と変わらないがすべてのスペックを向上させている。

About
Steve Aoki×VISION Project

ヴィジョン ストリート ウェアは、昨年8月に世界中で年間300日程ライブ活動を行っているDJスティーヴ・アオキとブランドアンバサダー契約を結んだ。ヴィジョン好きでも知られる彼は、ブランドの顔としての役割だけでなく、インラインモデルへのアイディアの提供や商品開発にも加わっているという。また、彼自身のコラボレーションモデルも企画され、2019年の春夏コレクションでお披露目される予定だそう。

About
Ripery’s sugar Project

ライプリーズシュガーは、東京・下北沢に2012年から店舗を構えるリメイクスニーカーショップ。ヴィジョン ストリート ウェアは、1976年にカリフォルニアで誕生した時からスケートをする若者たちの自由な発想や行動を支え、文化にまで昇華させてきたブランド。大手ブランドがリメイクスニーカーの土台としてシューズを供給することにネガティブな反応をする中、やはり懐が深い。自由な発想や作品に魅せられ協力体制を取ることは、ごく自然な流れでありヴィジョンらしい。今後もバックアップを続けるとともに、インライン商品とライプリーズシュガーのアイディアが連動するようなプロダクトも計画している。

VISION STREET WEAR
2018 Spring / Summer Selection

 

MARK MID
2000年代を代表するヴィジョン定番モデルのアップデートバージョン。このラインナップの中で唯一1980年代のアーカイブではなく現代の技術のみを踏襲したモデル。アッパー全体にスエード素材を使用しながら、ソール部分に独自の最新技術を駆使することで軽量化を実現。スケートシューズは消耗が激しく、買い替えのサイクルが早いスケーターのために価格設定も考慮された一足。
COLOR : RED, NAVY
¥8,500+tax

SUPER TRICK LO
ヴィジョン往年のスケートボードシューズの復刻版。スーパートリックのモデル名通り、スケーターの意見を反映させたスペックの高さが特徴。ソール周りの補強パーツに天然スエードを使用し、高い質感と実用性が両立した一足。
COLOR : WHITE, BLACK
¥8,300+tax

ALAN LO SL
1980年代からスケーターに支持されてきたオリジナルデザインソール<HEMPEN SOLE>を使用したモデル。アッパー素材にシボ感を出した人工皮革を採用し、シンプルながらラバーシェルトゥ、オーリーパッドのデザインが特徴的。
COLOR : BLACK, WHITE
¥6,900+tax

ABOUT
VISION STREET WEAR

VISION STREET WEAR
1976年にカリフォルニアで誕生したヴィジョン ストリート ウェア。当時、ヴァンズ、エアウォークと並び人気を博したスケートシューズブランド。1970~1980年代は、既成の文化に対するカウンターカルチャーの象徴がスケートだった。ヴィジョンは、パンクロックを聴き、サイケデリックなデザインを楽しみ、スケートボードに乗るカリフォルニアの若者達に等身大のブランドとして愛される。1988年に開催されたイベント“VISION SKATE ESCAPE”では、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが参戦し話題を呼び、その後ミスフィッツとのコラボレーションアイテムが発表されるなど、スケート、音楽、ファッションがリンクしてクロスオーバーするストリートカルチャーのアイコンとして高い支持を集めた。ブランド誕生から40年が過ぎた今、またヴィジョンがヴィジョン スケートボーズとしてリスタートした。本物はいつの時代も輝きを失わない。1986年発売のスエードHIオリジナルモデルを見て実感した。今シーズンは、当時のヴィジョンを象徴するグラフィックがプリントされたキャンバス スリップオンとキャンバス ハイが登場。ヴィジョンの復活劇はまだ始まったばかりだ。
SHOES MASTER編集部

 

INFORMATION
VISION STREET WEAR
“VISION SKATEBOARDS”
2017 Fall/Winter Collection
DAIYU CORPORATION 03-3875-1781
VISION STREET WEAR™ is a trademark of ABG Collective, LLC.
© 2018 ABG Collective, LLC.
visionstreetwear.com

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