Edit: Hidenori Matsuoka (Hidden Champion)
Text: Ryosei Homma (Hidden Champion)
Photo: Masataka Nakada (STUH)

SKATE SHOES ARE BEAUTIFUL PART2
2020年、シューズ・マスター的スケシューのすすめ

スケートシューズはスケートボード専門のパフォーマンスシューズであり、その専門性に特
化した機能美を持つ魅惑のシューズ。シューズ・マスターでは「スケートシューズは美しい
〜SKATE SHOES ARE BEAUTIFUL 〜」の連載10 周年を記念して、創刊以来はじめてとなる
巻頭第二特集で大フィーチャー。ナショナルブランドが展開するプロダクトを中心に、
シューズ・マスター目線で切り取った「スケートシューズの今」をウェブスペシャル版でも
お届けするパート2。

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CONVERSE SKATEBOARDING

日本発信のスケートシューズラインCONVERSE SKATEBOARDING。シェブロン&スターのアーカイブモデルをベースとしたクラシックなデザインに、アクティブなスケーターの足元をサポートする機能を搭載。 リアルスケーターに向けた本格仕様の「+ SERIES」と、基本スペックは搭載しながら ストリートでも活躍す「STANDARD SERIES」を展開している。

SKATESTAR SK OX
ブラック、ベージュ
¥13,000+tax
90年代に登場したスケートシューズSKATE STARをベースにアレンジを加えた新パターンモデル。パターンの切り替えとステッチ使い、ヒールのロゴが印象的な一足。オリジナルのディテールを保ちつつ、毛足の異なるスエードのコンビ使いでアレンジ。

 

Kaito Sagawa
@kaito5agawa
佐川海斗。1998年、東京都大田区出身。幼少期からスケートのセンスは抜群で、2011年にはAJSA第1戦プロクラスにて堂々の優勝を果たす。2018年、自身のフルパートのリリースとともにシグネチャーデッキが発表。クリーンで的確なボードコントロールとオールラウンドなスキルでシーンの注目を集め、2020年東京オリンピック代表候補の一人である。

–––コンバースからサポートを受けるようになった経緯を教えてください。
スケートのウエブマガジン『VHS MAG』で僕のビデオパートの撮影を開始した直後に、CONVERSEが新たにスケートラインを始めるということで声をかけていただきました。

–––他のチームライダーに対する最初の印象を教えてください。
CONVERSE SKATEBOARDINGのローンチの撮影ではチームメイトになったイトシンさん( 伊藤慎一)と元気くん(砂川元気)と台湾に行きました。イトシンさんはリアルストリートスケーターという印象で、一緒に動いていて面白いです。元気くんは見た目とは裏腹に話してみると気さくで、優しい沖縄スケーターです。都内での撮影よりもツアーで撮影することでチームの繋がりも深くなりました。

–––どのモデルを履いていますか? また、CONVERSE SKATEBOARDINGのシューズの履き心地や気に入っているポイントなどあれば教えてください。
SKATESTAR SK OX +を履いています。履き心地はかなり良くて、柔らかいので普段履きで馴らさなくてもいきなりスケートできます。靴紐が切れにくいところもかなり良いですね。SKATESTAR SK OX +はかかとにロゴがある今までと違うデザインなので気に入っています。

–––スケートシューズに求めることは何でしょうか?
初めからシューズが柔らかいことや、靴紐の切れにくさ、あと穴が開きにくいことを求めますね。穴が開いてしまうともう使えないので、出来るだけ長持ちするように穴が開きにくい丈夫なシューズがいいです。CONVERSE SKATEBOARDINGはオーリーで擦り減る部分を補強していて穴が開きにくいようになっているため完璧です。

–––はじめて履いたスケートシューズを覚えていますか? またそれを選んだきっかけやエピソードなどあれば教えてください。
スケートを始めたのが7歳の時なので、お父さんに買ってもらったVANSのハイカットを履いてました。弟の涼と色違いで履いていて、僕は黒、涼は赤でした。スケートのことを全くわかってなかったのですが、ロゴがスケボーだったのでVANSを買ったんだと思います。

–––どのくらいの頻度でシューズを履き替えますか?
気に入ったのは普段も履いたりするので2~3週間で変えますね。でも撮影の時とかはボロボロになってしまうので1週間で変えることもあります。買ったんだと思います。

–––現在取り組んでいる活動や今後の予定など教えてください。
2年間撮影してきたパートがやっと完成したのでひと段落つきましたが、今後も撮影を続けていきます。神奈川を拠点にしているthepeaceというクルーがあるのでそこの動きもチェックしていただきたいです。大学の卒業研究もあるので大忙しな年になりそうです。

 

CX-PRO SK SU OX
グリーン、ブラック
¥12,000+tax
アーカイブのCXPRO 250をスケート仕様にアップデート。CX-PRO SKシリーズで初めてスエードを採用し、クラシックな雰囲気に仕上げた一足。トリック時に接触が多い箇所を多層のスエードで補強し、摩耗を軽減し耐久性を向上させる二重構造のラバーテープ仕様となっている。

PRORIDE SK CV OX
ホワイト/グリーン、ブラウン/ペールブルー
¥8,000+tax
アーカイブのバスケットシューズをスケート仕様にアップデート。ワントーンカラーのシンプルなキャンバスのアッパーに、カラーステッチを落とし込んだ。トリック時に接触の多い箇所に、同色のラバー素材でオーリーガードを配置し、耐久性を向上させた。

COURTCANVAS SK CV OX
ゴールド
¥8,000+tax
過去に登場したCOURT STARをスケート仕様にアレンジしたモデル。キャンバスのアッパーにサイドからトゥにかけてスエード素材を配し、耐久性を向上させた。ゴールドをベースにホワイトのディテールが全体的にメリハリを与え、シュータンにはブルーロゴのレトロなラベルを採用。

CONVERSE SKATEBOARDINGでは、毎シーズン日本人アーティストによるアートワークがカタログに用いられている。過去にKAMI、ESOW、BAANAI等が参加し、今シーズンはMAKOTO YAMAKIがアートワークを手掛けている。

INFORMATION
CONVERSE SKATEBOARDING
https://converseskateboarding.jp/
@CONVERSE_SKATEBOARDING

 

ASICS SportStyle –
SKATEBOARDING LINE

満を持してスケートシューズラインを発表した新星ASICS SportStyle。公開されたばかりの記念すべき第1弾は、こちらで紹介している中村貴咲のシグネチャーモデルGELFLEXKEEPRO。日本が誇るシューズブランドから待望のスケートシューズが発表されたことは、これからスケートシューズの世界に大きな反響が予想されること間違い無し。

GEL-FLEXKEE PRO
ブラック、ベージュ
¥16,500+tax
中村貴咲のシグネチャーデザインとして登場したGEL-FLEXKEE PRO。ヒール部にはASICSが誇る衝撃緩衝材「GEL」を内側に配置し、ボード上での安定感を向上。アッパーのトゥ部分にはポリウレタン樹脂を使用したオーリーガードを配置。屈曲性を向上させるミッドソールのデザインが近未来的なルックスを提供。

 

Kisa Nakamura
@kisanakamuraa
中村 貴咲。2000年、兵庫県神戸市出身。木下グループ所属。6歳からスケートボードを始め、2011年にAJSA全日本レディース選手権パーク種目で優勝。2014年には、初の世界大会で準優勝という偉業を成し遂げ、2016年に世界最高峰の大会であるX GamesAustin 2016 アジア人として初めて優勝を果たす。

–––ASICSからシグネチャーシューズをリリースしましたが、まずASICSというブランドにどのような印象を持っていましたか?
初めの印象はスポーツに特化した靴をたくさん出していて、アスリートから楽しんでスポーツする人まで全世代から受け入れられている靴と言う印象でした。

–––シグネチャーモデルを制作するにあたってリクエストしたことはありますか?
スケートボードの靴は頑丈なので、新しい靴に足を入れると固くて慣れるまでに時間がかかり、電子レンジで温めてスケートする選手もたくさんいます。その中で初めて履いた瞬間でも柔らかく、なおかつ長持ちする靴が欲しいというとても難しいリクエストをしました。

–––はじめて履いたときはどう思いましたか?
履いた瞬間は本当にリクエストした靴だったので驚きました。色も自分が好きな色だし、制作してくれている担当の方たちも本当に一生懸命良い靴を作ろうとしてくれていたので、それを間近に感じられたこともとても嬉しかったです。

–––普段スケートシューズを選ぶときの好みやこだわりは?
まずは第一印象です。パッと見た時にかっこいい靴だと、スケートしていても気分が上がります。こだわりはスエード生地が好きなのでいつもスエードを選びますね。

–––どのくらいの頻度で履き替えますか?
本当にASICSの靴は長持ちするんです。私は多い時で二週間に一回や三週間に一回変えたりしていたんですが、現在履いている靴は2ヶ月以上履いているものです。

–––スケートボードをやっていて良かったと思うのはどんな時ですか?
学校や日常生活以外の友達に出会えたり、年齢関係なくみんなでセッションしたり遊んだり出来る事ですね。もちろん競技として頑張っているけど、休憩したい時などにもカルチャーや遊びという様々なツールがあるという事も好きです。

–––目標や今後の夢など教えてください。
もっといろんな世界大会で表彰台に登りたいです。

 

ASICSが打ち出す全く新しいスケートボードシューズ

スケートボードラインを担当する立木輝樹氏が、ASICSの社内におけるスケートボードラインの立ち上げに尽力した裏の立役者。多くのスケーターたちと交流のある立木氏の情報収集などを元に研究開発部との連携が行われていたという。スポーツスタイルフットウェアの統括部長である鈴木 豪氏と共にインタビューに応えてくれた。

GEL-FLEXKEE
¥13,200+tax
前ページで紹介したGEL-FLEXKEE PROのオーリーガードをシームレスなスエードアッパーに変更。こちらもヒール部にASICSが誇る「GEL」を配置し、シュータンは折りたたんで収納可能な仕様となっている。国産の老舗スポーツブランドの名にふさわしいハイスペックな仕様となっている。

–––まず、ASICSとしてスケートボードシューズに取り組むことが決まった経緯を教えてください。
鈴木 「ASICSでは、経営改革の一つとして2年前からカテゴリー経営を始めたのですが、その中の重要な一つに“スポーツスタイル”というカテゴリーがあります。それはスポーツに必要なテクノロジーやファンクションに、ASICSの歴史やアーカイブ、ファッション性というもの融合してシナジー化させながら、より若い世代の人たちにアクティブなライフスタイルを提供していくことを目的としているのです。そういう意味で、スケートボードはスポーツでもありライフスタイルでもあるという点からすごく親和性が高いと感じています。そして大きな決め手となったのは2020年のオリンピックでの正式種目になったということですね。これによりスケートボード自体の今後の可能性が高まりを持ったと考えています」

–––多くの海外ブランドがスケートボードラインを展開しているなかで、後発としてスタートする日本のブランドとして拘った点はどういうところでしょうか?
立木 「アスリートに重きを置いているブランドということもあり、もともと契約選手ありきでこのプロジェクトが始まったという経緯があります。それが中村貴咲選手です。彼女にはスケートボードシューズに限らず、フットサル、サッカー、バレー、テニスなど様々なタイプのシューズを履いてもらい、どれが一番しっくりくるかというところから研究とテストを何度も繰り返して作り上げてきました」

–––デザイン面においても、一般的なスケートシューズのデザインを踏襲するわけではなく、全く新しいシューズだという印象を持ちました。このアシンメトリーなデザインはどのように生まれたのですか?
立木 「スケーターたちにヒアリングしたところ、トリックを繰り返すとシューレースが切れてしまうところがストレスだということで、まずそのストレスをなくすためのデザインを採用したのが第一歩ですね。次に、中村選手は転んだときに膝をついた状態のニースライドで滑ってしまうので、結び目を隠すために折り返しのできるタンを機能として付けました」

–––実際に中村さんからはどのようなリクエスト
がありましたか?

立木 「屈曲性、耐久性、それとボードの感覚を掴みやすいようにソールの薄さには拘っていました。いわゆるボードフィールですね。彼女はそれまで履いてきたシューズがあまりしっくりきていなかったようなんです。そこで彼女の足型を取って計測をし、ミリ単位の精度で調整していったのでピッタリ合わないはずがないシューズが出来たと思います。アッパーのゴムの部分も最初はラインが入っていなかったんですが、それだと滑ってしまいオーリーが引っかかり辛いという意見から、ISSというラボでどのようにしたら引っかかりが良くなるのかを検証した結果、縦のラインを入れることでよち長く引っ掛けられるという研究結果を得て改良を加えていきました。彼女が大会に出るたびに使い終わったシューズを見ながらフィードバックを繰り返してきたんです」
鈴木 「アッパーにPU素材を用いることや、屈曲性を高めるソールの溝の入れ方はテニスシューズの知見から持ってきていて、そういうところは様々なスポーツシューズの研究開発を行っているASICSならではだと思っています。特に、シューズ前部の外側にソールの底面から側面に連続した溝を設けて屈曲性を高める構造は、独自機能として特許出願中です」

–––なるほど。ソールに入っている溝が屈曲性を高めているんですね。
立木 「新品のシューズは硬いので、スケーターは足に馴染ませるために電子レンジで10秒くらい温めたりするんです。でも今回のモデルではそれが必要なく、いきなり滑れるので調子いいですと中村選手も言ってくれています」

–––柔軟に新しいものを生み出すという姿勢に、ASICSのブランドとしての強さや自信が感じられますね。
鈴木 「既存にないものができたと思いますね。実はスケートシューズの開発を始めた2017年の後半は、シューズの開発担当者はいるのですが、スケートボードシーンとの繋がりがまだ少なかったんです。そこでASICS社内でスケートボード業界に親しい立木さんを窓口として多くの人たちからアドバイスをもらうようになったんです」
立木 「そのころ私はオニツカタイガーの担当だったんですが、もともとスケートボードが好きだったのでプロトタイプのシューズをテストするスケーターが必要なときに人を紹介したり、スケートショップの有識者に意見をもらいに行ってそれを開発担当者にフィードバックしたりしていたんです。僕としては純粋に楽しいことに関わらせてもらっている感覚でしたね。市場にあるスケートシューズだけを見ながら作っていたらこのシューズは生まれなかったと思います。スケーターが求めるニーズに応えるために、一から研究を行い、トレンドを追うことなくまだ世にないものを作る。そういう姿勢は自社ながらすごいと思いましたね」

–––サポートするライダーの選定基準はありますか?
立木 「現在は、中村貴咲(19)、佐々木真那(16)、渡辺星那(13)の3人をサポートしていくことにしています。会社としてアスリートに寄り添うことを重視しているので、まず大会にアクティブに出場していることを大切にしています。スケートボードというものはカルチャーとして根付いている部分も多く、ただのスポーツではないという意見と大きく二分するところもあります。ですがASICSとしては、スポーツスタイルというカテゴリーにおいて最大限のパフォーマンスを発揮できるシューズを出していくことで、スポーツとファッションやカルチャーのブリッジになるような商品群になっていけば良いと思っています」

–––パフォーマンスを追求したシューズということが根底にありながら、デザイン性の高さはファッションシーンからも注目を集めそうな可能性を感じますね。販路や今後の展開はどのように考えていますか?
立木 「一気に広げることもできるとは思うのですが、スケートコミュニティとちゃんとコミュニケーションを取りたいと考えていて、最初はスケートショップInstantの5店舗のみで取り扱うことにしました。その後はそれぞれの地域のローカルスケーターたちに根付いたスケートショップに少しずつ広げていきたいと考えています」

 

こちらは7月にリリース予定の「AARON PRO」。ASICS のアーロンというモデルをベースにアッパーを厚手のスエードに置き換え、トリプルステッチで強度も高められている。インソールも着地時に足首が外側に倒れないように検証をくりかえした結果、インソールの内外の硬度差を設けることに加え、貫通孔を追加するなどの工夫が施されている。
¥9,900+tax

11月に発売を予定しているというスリッポンモデル「GELFLEXKEE slip-on」のプロトタイプ。オーリー部分をラバーでカバーしながら、GEL-FLEXKEE PROのアシンメトリカルシューレスの部分を踏襲したデザインをモチーフに取り入れられている。
価格未定

INFORMATION
ASICS SportStyle – SKATEBOARDING LINE
www.asics.com/jp

 

VANS

スケートボード黎明期より、スケートボードのためのシューズをコンセプトに掲げSK8-HIやOLD SKOOL、AUTHENTICなど数多くの名作を世に送り出しスケートシューズ業界を第一線で牽引し続けるVANS。シンプルで飽きのこないデザインが老若男女問わず絶大な支持を獲得しその人気を不動のものにしている。そんなVANSから公開されたばかりのローワン・ゾリラのシグネチャーモデルROWAN PROを紹介する。

ROWAN PRO
¥10,000+tax
ノスタルジックなデザインと優れたパフォーマンス技術をシームレスに融合させたローワン・ゾリラの初のシグネチャーシューズがリリース。独自に調整されたゴムラバーコンパウンドのSickStickソールが、粘性を持ちグリップ力と耐久性を最大限に高めている。またより良い衝撃吸収性能を搭載したPop Cushインソールが優れたクッション性とエネルギーリターンを提供し、疲労・ダメージを軽減させる。

 

Rowan Zorilla
@hotelrwanda
ローワン・ゾリラ。1995年、カリフォルニア州ビスタ出身。卓越した技術を持っていながらも型にとらわれる事なく即興性に長けたスタイルで、世界中のスケーターから大きな支持を得る。ニュースクールとトラディショナルなスタイルの間で、その独創的で創造性の高い滑りによってその地位を確立させた。

–––シグネチャーシューズを作る際、デザイン性やパフォーマンスの面でデザイナーに何を頼みましたか?
クラシックな見た目やスケートボードだけを考慮するのではなく、テクノロジーの進化を肌で感じ取ることができる革新的な機能を搭載したシューズを作って欲しい。そういうことをVANSチームに話したんだ。

–––コンセプトや拘ったポイントなどは?
このシューズのキーコンセプトは、初めて履いたVANSのシューズに心酔した当時の感覚を思い出すようなシューズを作ることだったんだ。もちろんパフォーマンスを犠牲にすることなくね。

–––あなたがスケートシューズに求めることは何ですか?
基本的に長持ちして、足をしっかり保護してくれること。

–––はじめて履いたスケートシューズを覚えていますか?
初めからVANSだよ。むしろVANSがスケートシューズだっていうことを知らない頃から履いていたよ

–––どのくらいの頻度でシューズを履き替えますか?
俺の場合は1ヶ月近く同じシューズでスケートするときもあるよ。

–––現在取り組んでいる活動や今後の予定など教えてください。
ROWAN PROを宣伝するために多くの場所へトリップに行くんだ。それと、スケートの映像を撮りためることと、プロジェクトを決めてそれに時間を費やそうと思っている。今はまだコンテストの準備はしてないけど、もし面白そうなのがあればそれに向かってスケートをやるだけさ。

 

VANS COLOR PACKAGE
今季はPRO CLASSICラインの定番モデルが、グリーン、レッド、ベージュのカラーパッケージでリリースされている。春らしい鮮やかなカラーリングで気分も一新されるだろう。

1 ERA PRO
¥9,000+tax
クラシックラインの定番スタイルをスケート仕様にアップグレードさせたERA PRO。PRO SKATE仕様のインソールを採用することで従来よりも衝撃緩衝性に特化。

2 SLIP-ON PRO
¥8,500+tax
クラシックモデルに比べ、デザインにややボリュームがある。スエードとキャンバスを組み合わせたアッパーが、シンプルなデザインながらも存在感のある一足。

3 AUTHENTIC PRO
¥8,000+tax
スケート時の衝撃を和らげるPRO SKATE仕様のインソールを採用することで従来よりも衝撃緩衝性に特化。アウトソールのトゥ部分には擦り減りにくいDURACAPを採用。

4 OLD SCHOOL PRO
¥11,000+tax
1978年にサイドのサーフラインを象徴するデザインとして登場し、JAZZの愛称で親しまれ不動の人気を誇るOLD SCHOOLのスケートモデル。DURACAPを採用。

5 KYLE WALKER PRO
¥11,000+tax
オクラホマ出身の新進気鋭の若手スケーター、カイル・ウォーカーのシグネチャーモデル。安定性をサポートするカップソールとVANS伝統のバルカナイズド製法を融合させた“Waffle Cup”テクノロジーを搭載。

6 BERLE PRO
¥12,000+tax
VANSライダーであるイライジャ・バールのシグネチャーモデル。解剖学的視点でデザインされた特徴的な“ パラメトリック・ワッフルソール”が見た目を裏切るハイスペックなシューズとなった。「物事をなるべくシンプルに」というイライジャの思想に基づいている。

OLD SCHOOL PRO –
Brighton Zeuner

¥11,000+tax
若干13歳でXゲーム史上最年少のチャンピオンになったカリフォルニア出身のガールズスケーター、ブライトン・ツォイナーのシグネチャーデザイン。OLD SKOOL PROをベースに採用し、女の子らしいキュートなカラーリングでまとめられている。ヒールにはフラワー、シュータンには名前の刺繍が施され、これからの季節に足元を明るく照らしてくれるフレッシュなシューズ。

INFORMATION
VANS JAPAN
https://www.vansjapan.com/

from EDITORS

「SKATE SHOES ARE BEAUTIFUL」の企画を担当させてもらったのが2014年の『SHOES MASTER Vol.21』からだから、今回のVol.33で13冊目、6年目となった。プロデューサーの河瀬さんとは20年ほど前に別の仕事でお会いしたのだが、ひょんなタイミングで再会してお手伝いさせてもらうことになった。「単なる情報誌ではなく作品を作りたい」。その言葉が、僕の中では今も変わらず編集テーマとなっている。世代交代を繰り返し、文化を育んできたスケートボードシーンは世界を動かすまでに発展した。そしてその歴史とともに歩み続けているスケートシューズ。「スケートシューズは美しい」。改めて気持ちの良いタイトルだ。
松岡秀典(HIDDEN CHAMPION)

「SKATE SHOES ARE BEAUTIFUL」の連載をスタートさせて10年という節目の年を迎え、ナショナルブランドの「今」を改めて取材したいと思った。「スケートシューズは美しい」という連載タイトルは、スケートシューズの専門性に特化した究極のフォルムが美しいから。極限の機能美でありながら、音楽やアートなどストリートカルチャーのフレーバーを加えた極めて稀で特別な存在。今回の特集がシューズの先にある各ブランドのカルチャーを感じるきっかけになったら嬉しい。
河瀬 真(PUBLISHER&PRODUCER)

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